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(日記)午後から夕方の京都。

2023年6月14日。水曜日。降ったり止んだり。

1ヶ月遅れで、ヘアカットに行く日がやってきた。
電車を乗り継ぎ、京都までの長旅。
ニューヨークで駆け出しだった彼は、その後、帰国して自分のお店を持った。
また日本でお世話になれるとは、夢のようなお話。
カットが抜群に上手で、ブローするだけで形になり、長持ちする。

予約は午後5時なので、ゆっくり出発。

ヘアサロンに行く前に「恵文社」に行くことにした。
一度、1人で来ようと思っていた。
駅を降り、先にマヤルカ古書店に寄って、ルシア・ベルリンの「掃除婦のための手引書」を購入。
翻訳が岸本佐知子さんだから。

ああ、恵文社の店構えのかっこよさよ。
まずは、本に関係ない、チェコの手芸店のコーナーから、ボタン、ビーズ、チェコガラスのまち針、そして主人のお土産に、ミリタリーカラーの糸を数色選んだ。

いざ、本のセクションへ。
誰かのプライベートコレクションをのぞいているような、セレクションと並べ方。
古いランプ、机、本棚、ゆったり静かに並べられた小物。
この空間は、いつか夢見た書斎のようだ。

外から見ても素敵。

やっぱり時間切れになった。

買ったもの。
* 『DEAN & DELUCA マガジン 6号』 チーズ特集
私には、いちじくにマスカルポーネチーズが載った写真を見過ごすことはできないので。
* 『16日間の日記・29日間の日記』たぶんたぶん倶楽部
書店に勤める4人の男性によって書かれた交換日記。
A6サイズの、薄いメモ帳みたいな作りが可愛い。
さすが本好きの皆さん、内容がスッキリ、簡潔で読みやすそうだったので。

中庭に置かれた可愛い植物

お店を出ると、雨は止んでいたが、まだちょっと蒸し暑さが残る。
叡電の改札を入ったら、自動販売機にクラフトコーラ発見。
待っている間にゴクゴク飲んだ。これで食事がわり。

時間ギリギリになったので、汗が引かないままヘアサロンに入った。
どんなヘアスタイルにするか、写真を見せて説明する。
今回は、若干前髪とサイドに流れをつけてもらう。
後ろ、横、前。
櫛を定規のようにして、髪をどのくらい切るかチェック。
「ふん、ふん」。
頭にイメージできたら「はい、じゃあシャンプーから」となるのが彼の流儀。

初めてヘッドスパをお願いした。
これはクセになる。
スパを担当したスタッフさんに「頭皮が、めっちゃ硬いので、マッサージをした方がいいと思いますよ、適当にこんな感じで」と教えてもらった。
昨日は、歯磨きの仕方、今日は、スカルプマッサージ。
若い人の親切なアドバイスは、心して聴こう。

どこの紫陽花も綺麗に色づいていた。
京都では、家の前に置かれた紫陽花の鉢ひとつですら、粋に見えるのは何故だろう。


京都はインスピレーションが湧く街だなあ。

雨はまた止んで、曇りでもまだ明るさが残る午後6時半。
ようやく気温も下がってきた。
街がブルーバイオレットに包まれて、レストランやお店のライトがオレンジ色にポツポツと灯っているのを見るのが好き。

空の色と照明、両方楽しめる時間。

この季節、夕方出かけてみるのも、いいものだ。

現実に戻り、蓬莱551の豚まんを4個買って帰り、2人で食べた。

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