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エッセンシャルオイルを深堀り!

前回はエッセンシャルオイルは100%植物から作られる「植物のエッセンス」であり、小瓶からポタッと落とした一滴には約40,000,000,000,000,000,000,個もの分子が含まれている…
というところまでのお話でした。
もう少しエッセンシャルオイルの奥の方を見ていきたいと思います。

エッセンシャルオイルは「揮発性芳香化合物」。
昔学校で習った元素記号で表すと
H 水素
C炭素
O酸素
で構成されている小さな分子の集まりです。
その組み合わせによって香りや機能が変化します。

エッセンシャルオイルの化学式

植物の中にある芳香分子の化学結合は
モノテルペン類
セスキテルペン類
ジテルペン類に分けることが出来ます。
大きさや構造が異なり身体への影響が変わります。


オイルは分子レベルから見るとこんなに深い!

モノテルペン類の特徴

殆どのエッセンシャルオイルにある程度含まれており、
空気・熱に素早く反応します。
セスキテルペン類よりも早く分解され
小さい分子で細胞膜の中に入っていくことが出来、そして通り抜けることが出来ます。
モノテルペン類に属するものは2000種類以上存在しそれぞれに固有の機能があります。
代表的な成分はリモネン、テルピネン、ミルセン等があります。

セスキテルペン類の特徴
モノテルペン類より分子量が大きく、揮発性が低いのが特徴です。
モノテルペン類は細胞の中を通過することが出来ましたが、セスキテルペン類はうまく細胞の中を通過することが出来ません。
ですが、細胞の周りでタンパク質活性に影響を与えることが出来、細胞表面受容体を活性化することが出来ます。
セスキテルペン類に分類されるものは10000種類あるそうです。
代表的な成分はゲルマクレン、グアイエン、ファルネセン等があります。

ジテルペン類の特徴

ジテルペン類が含まれるエッセンシャルオイルは少ないです。
ですがクラリセージやジャスミン等のオイルに含まれており重要な機能を持たせています。微量ですが、フランキンセンスにも含めれています。

ちょっと難しくわかりにくくなってきましたが、エッセンシャルオイルは奥の奥の奥をのぞくと目には見えませんが分子レベルではとても小さなものであり、簡単に皮膚から吸収され心と身体に直接的に作用していくもののようです。


精油成分は元素記号で見ると、炭素と水素の並び方や結びつきが様々あり、それを官能基といいます。
そしてグループ毎に個々に成分固有の作用があります。



エッセンシャルオイル
  ↓
テンペン類(三種類)
  ↓
官能基(八種類)
 ↓
化学成分(例・リモネン)


エッセンシャルオイルって何?というところからはじまり、疑問に感じたことを掘り下げてなんと分子レベルまでやってきました。
ただの香りと思いきや、心に身体に感情に作用するのにはこんなにも細やかな理由があって、とても勉強になりました。

なぜ香るのか、なぜそんな効果があるのか知ることが出来、奥の奥まで知り尽くして、そしてここから実際に使ってもっと深く学んでいきたいと思いました。


ひんやり成分だけがペパーミントじゃない!


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