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「パニーニ」きみに会いたい。(食エッセイ)

パニーニが食べたい。

毎日毎日、食パンばかり食べていると、たまにはちょっと違うパンが食べたくなる。
バケットやデニッシュ、イギリス食パンなど、ちょっとアレンジすれば美味しくなりそうなのだが、私はパニーニが食べたい。
そういう衝動に駆られることが、よくある。

しかし、パーニー二は、どこにでも売っている訳ではない。スーパーにはなかなか売っていない。売っているとしたら、パン屋さんだ。
パン屋さんでも売っているところは限られている。
パニーニよ、もっと世の中に浸透してくれ。もしくは、なにかでバズってくれと切に願う。

そんな私とパニーニとの出会いは、コンビニであった。
10代の頃、コンビニのパンコーナーにパニーニは売られていた。
中の具材は、ハムとチーズだけ。そして、生地がもちもちとしている。
「う、うまい。」それから、私はパニーニの虜になった。

新婚旅行でイタリアに行った際、帰り際の空港でも、私は迷わずパニーニを選んだ。
まさかの、旅先でのパニーニとの出会いに、私は喜んだ。(パニーニの本場はイタリアなのだから、売られているのは当たり前なのだけれど、当時の私は知らなかった。)

本場のパニーニは、パンが噛み応え抜群の硬さをしていた。しかし、ハムとチーズは一流だ。(パンも)
飛行機に乗って食べていたのだが、硬いパンのせいで顎が疲れ、少し残してしまった。

無事、日本に帰って来ると、私のカバンの中に、かじりかけのパニーニが入っていた。
ただでさえ硬いパンが更に硬くなっていたが、イタリアを思い出すように、最後まで、美味しく頂いた。

この経験を機に、日本と本場イタリアでの、パニーニの違いが私の中で生まれた。

・今まで、もちもちしている生地がパニーニだと思い込んでいたが、実際にはかた~いパンであった。
・ハムやチーズはちょっと良いものを使用する。

更に調べると、どうやら、パニーニは複数形の呼び方で、イタリアではパニーノという呼び方(単数形)が一般的なのだそうだ。

奥が深いパニーニ。私はますます食べたくなってきた。
そして、今度出会えるなら、ハムチーズ以外の具材も試してみたい。

パニーニは、私の中では「パニーニ」なので、あえて直さない。
また、イタリアに行く機会があれば、その時はパニーノって言ってみようかな。


最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。

最近、食のエッセイにハマっている、しじみです。

パニーニのことを書いているうちに、パニーニが段々と人物名に見えてきましたが、皆さん大丈夫だったでしょうか?(笑)

パニーニよ。君は今どこにいるんだい?
君が恋しくて、切ないよ。

なんて書いたら、パニーニ像が見えてきそうです、、、。

お付き合い頂き、ありがとうございました!

グラッツェ!


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