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死者数とワクチン接種者数から判ること

 

1.ワクチン接種回数増加に伴う超過死亡

厚生労働省の人口動態統計月報(概数)では、毎月の死因別の死者数が年齢区分別に公表されています。
 この死因分類は大分類(千番台)・中分類(百番台)・小分類毎(一番台)に135の死因に分類されています。
 大分類「09000  循環器系の疾患」の中に中分類「09100高血圧性疾患・09200心疾患(高血圧性を除く)・09300脳血管疾患・09400 大動脈瘤及び解離・09500その他の循環器系の疾患」があり、中分類の「09100高血圧性疾患」の中に小分類「09101高血圧性心疾患及び心腎疾患・09102その他の高血圧性疾患」があります。

図1 100万人あたりの死者数及びその過去5年(2014年~2018年)平均に対する増減率№1


図2 100万人あたりの死者数及びその過去5年(2014年~2018年)平均に対する増減率№2


図3 100万人あたりの死者数及びその過去5年(2014年~2018年)平均に対する増減率№3

 図1~図3は下記のnoteにEXCLデータがあります

 これらの中には中分類までのものや、「12000  皮膚及び皮下組織の疾患」のように大分類しかないものもあります。
 これらの小分類の集計が中分類の合計死者数になり、中分類の集計が大分類の合計死者数になります。
 小分類や中分類の中には減少している死因もあり、これらが中分類や大分類に集計されると、小分類では大幅に増加しているが、小分類では減少している死因もあるので大分類ではそれほど増加していないように見えます。
 そのため、過去3年(2017年~2019年)の毎月の平均死者数に対して増加している死因のみを合計しました。


図4 過去3年(2017年~2019年)平均死者数に対する2020年1月~2023年8月までの期間の毎月の超過死者数及びコロナ感染死者数

 この表を元に、2020年1月から2023年8月まで、その超過死亡の推移をグラフに表しました。
 このグラフには、ワクチン接種回数とこの過去3年(2017年~2019年)平均死者数に対する超過死亡推移(棒グラフ)がどのように関連しているかを見るために、ワクチン接種回数(折線グラフ)も含めてグラフにしました。


図5 コロナワクチン接種回数(表)


図6 コロナワクチン接種回数(グラフ)
図7 過去3年(2017年~2019年)平均死者数に対する2020年1月~2023年8月までの期間の毎月の疾病による超過死者数及びコロナ感染死者数及びワクチン接種回数推移(全年齢)
図8 過去3年(2017年~2019年)平均死者数に対する2020年1月~2023年8月までの期間の毎月の疾病による超過死者数及びコロナ感染死者数及びワクチン接種回数推移(65歳以上)


図9 過去3年(2017年~2019年)平均死者数に対する2020年1月~2023年8月までの期間の毎月の疾病による超過死者数及びコロナ感染死者数及びワクチン接種回数推移(65歳未満)

 図8の全死者数の9割を占める65歳以上の死者数比較のグラフでは、ワクチン接種前の2020年は過去3年平均に比べて4,643人/月の死者数で推移しています。
 死者数が毎年増加しているとすると、過去3年(2017年~2019年)平均との比較ですから、2017年~2019年の中間の2018年が中央値になると思います。
 中央値の2018年から2年後の2020年が4,643人/月の死者数増加ですから、1年間に平均2300人/月前後の増加率になります。

 したがって、2020年が4600人/月、2021年が2300人足して6,900人/月、2022年が9,200人/月、2023年は11,500人/月になると予想されますが、2021年が9,175人/月、2022年が16,154人/月、2023年は16,772人/月と大幅な死者数増加になっています(表4)。
 ワクチン接種する度に死者数が増加し、4回目接種からはグラフからも分かるとおり1万5千人以上の死者数になっています。
 また、コロナ感染死者数も合わせて載せましたが、ワクチン接種と共にコロナ感染死も増加しており、接種する度にコロナが蔓延し、予防効果が無いばかりか、逆に蔓延を助長しているように見えます。 

2.超過死亡はコロナ関連死ではない

 図10は65歳以上の疾病による死亡の過去3年(2017年~2019年)平均死者数に対する2020年~2023年8月までの期間の毎月の超過死者数とコロナ死者数を棒グラフに表しています。

図10 過去3年(2017年~2019年)平均死者数に対する2020年1月~2023年8月までの期間の毎月の疾病による超過死者数及びコロナ感染死者数とその倍率


 コロナ死者数に対するこの超過死者数の倍率を折線グラフで表しています。
 超過死亡はコロナ関連死だと主張する人がいます。
 PCR検査でコロナ感染死と確定された死者の5倍の超過死亡が発生していますが、常識的に考えて超過死亡はコロナ関連死というのはあり得ないでしょう。 
 コロナ感染死はPCR検査で陽性になった死者で、陽性になった死者はすべてコロナ死に分類されますので、直接のコロナ死とコロナ関連死を含みます。
 この超過死亡はコロナ感染死を含まないので、PCR検査は陰性のはずです(PCR検査で陽性ならばコロナ感染死に分類される)。
 超過死亡がコロナ関連死だとするならば、コロナ蔓延時の「超過死亡/コロナ感染死」が3倍前後であること(コロナ死に対する超過死亡の倍率~紫の折線グラフ)から、コロナが下火になってもこの3倍前後の比を維持していないと超過死亡がコロナ関連死と言えないでしょう。
 コロナ蔓延時であろうと、コロナが下火の時期だろうと、コロナ関連死はほぼ一定になってないとおかしいのではないでしょうか。
 コロナが下火の時は、「超過死亡/コロナ感染死」の倍率は10倍以上になっています。
 超過死亡がコロナ関連死だとするならば、コロナが下火の時も「超過死亡/コロナ感染死」の比率が蔓延時と同じでないとおかしいでしょう。
 むしろ、3回目~5回目のワクチン接種により後発のワクチンの害による死亡が一定数発生しているとみる方が合っているでしょう。

 コロナ関連死で超過死亡が増えたと主張するならば、「コロナに感染して体力の衰えた高齢者が亡くなる」か、「コロナ蔓延によって医療逼迫によって受診が遅れた、診て貰えなかった」などが主な原因となるでしょう。
 「コロナ蔓延によって医療逼迫によって受診が遅れた、診て貰えなかった」のが超過死亡の原因とするならば、コロナが下火の時に「超過死亡/コロナ感染死」の倍率が10倍以上になっているのであるから、コロナ蔓延時には「超過死亡/コロナ感染死」は数十倍になっていないとおかしいでしょう。
 実際、コロナ蔓延時の「超過死亡/コロナ感染死」は3倍程度です。

 医療逼迫で亡くなるならば、同じ診療科の死因は超過死亡の死亡率はほぼ同じになり、死亡率にあまり差が出ないはずです。
 しかし、循環器系の疾患や消化器系の疾患の死因別の死者数の増減を見ると(図1~図3)、明らかに死因別に死亡率に差があり医療逼迫が起きていたとは言いがたい。
 さらに、「コロナに感染して体力の衰えた高齢者が亡くなる」にしても、コロナが下火になっているときに、コロナ感染死の10倍以上の超過死亡がこれが原因(「コロナに感染して体力の衰えた高齢者が亡くなる」)で亡くなるとは到底考えられない。

 この2021年4月から始まっている超過死亡は、ワクチン接種が始まった時期と同じであり、mRNAワクチンの仕組みから起こったとしか考えられないでしょう。

なお、この表の計算は下記ののEXCELで計算しました。



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