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30歳目前で始めた一人暮らしの小さな部屋は着実に私の城になっている。

今日は一人暮らしを始めてから初めて実家に戻ってみた。

実家といっても同じ大阪で、うちから1時間もあればついてしまう。
といっても同じ大阪なのに1時間かかるのかと思うと妙に遠い気もする。

久しぶりの実家は相変わらず散らかっていて、
「うわ!めっちゃ片付いてるじゃん!」みたいなサプライズはなかった。笑

私が住んでいた時と変わらない散らかった家。

それにしても、とてつもないものの量と情報量だ。
こんな散らかったところに住んでいたのかと思うと、そりゃあ運気も上がらんでしょうなと思った。

私の一人暮らしの部屋はどこをとっても実家よりも遥かに小さい。

日常を暮らすリビングはもちろん、トイレも、脱衣所も、キッチンも全てにおいて狭い。

でも、こだわりまくって一から揃えた最低限の家具。
安物でも考えに考えてサイズや形、材質を選んだし、色も白で統一している。
安物でも色は統一することはできるからね!そこは貧乏なりにも努力できるポイント。
最初の一ヶ月は「早く椅子が欲しいよう」と苦しみながらも、こだわって選んだ椅子が届くのを待っていた。
適当にニトリで買うことはしなかった。
きちんと自分が納得するものを選んで買った。

その私が選んだものばかりの白とベージュで統一された部屋は、毎朝起きるたびに朝日を浴びて、淡色でおしゃれで、自分を満足させてくれる。

「シンプルで色味が統一されていていい感じだなあ。写真に撮りたいなあ。」と。アレクサにシーリングライトをつけてもらう前の数分間、ぼんやりとそんなことを思ってまどろんでいる。
その時間がなんとも言えず好きだ。

私の家の周りは車がバンバン走る大通りがあって、スーパーと薬局はあるのだけど、それ以外のものは何にもない。

すきやとかもない。ドトールもない。ユニクロも無印も。
大阪の真ん中なのに、人が多い難波とか梅田まで出ないとそういったものにありつけない。
あーミスド食べてえと思って帰り道に買えていた実家時代。
帰りに寄った近所のイオンに入っている無印良品は、20時過ぎにはガラガラで、見てまわりやすくて仕方なくて感動した。

正直自分の家の立地について、「ここってアクセスはいいんだけどこの辺りには何にもないんだよなあ。。」と思ったりしていた。

友達が住んでいる福岡についても、少し前までは、
博多は空港も近いし新幹線も止まるし家賃も大阪に比べたら抑えめだし、大阪に住むより得だよなあとかなんとか思っていた。

でも、半年経ってこの部屋と共に生活をした今、
この小さなアクセスの良い6.8畳の狭い我が家が、たまらなく私の居場所で安心する。
何にもないけれど、買いに行こうと思えばなんでも買いに行けて、なのに全部通販で注文するような今の生活が、私は好きだなあ。

今日は実家に置いてあったたくさんの夏服を家に持って帰った。
IKEAのどでかいビニールバックを肩から担いで、誰にも会わずにエレベーターを降りて我が家の扉の電子キーを開けて荷物を置く。
そして、その情報量の少なさと、自分で選んだ白い家具の並ぶ部屋に身を置いて一呼吸すると、すごく落ち着いた気持ちになった。

この部屋やっぱいいなあ。落ち着くなあ。

半年しか経ってないけど、着実にここは私の居場所になっているみたい。

実家が落ち着くのではなく、自分の部屋が落ち着くことがわかった、初めての帰省(?笑)なのであった。



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