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どうなる?エスケーエレクトロニクス

企業の概要

時価総額450億円のスマホ・PC・薄型テレビ向け液晶パネル・有機ELパネルの製造用原版となる大型フォトマスクメーカーになります。

配当金推移(マネックス銘柄スカウター)

昨年配当方針を変更し、64円→162円に大増配した銘柄です。四季報での評価も非常に高く、会社が当初に出していた予想では今期も増収増益となるとのことでした。

2024年1Q決算まとめ

決算概略

決算説明資料より抜粋

全てにおいて前年を下回る結果となりました。原因としては
①需給の減少により、パネルの価格が下落したこと
②受注先(韓国)の製品の開発に遅れが生じたこと
の大きく2つが挙げられていました。このことを受け、上期の業績が修正されています。

決算資料より抜粋

ただここで気になるのは、上期の業績は下方修正したものの、通期予想や配当予想は据え置いているところです。資料によると、3Q以降は有機ELパネルや液晶パネルの需要が増加し、上期の修正部分をカバーできる見込みと書いてあります。2020年は1Q時点で上期のみならず通期も下方修正が入っているので、何か勝算があるのかもしれません。

決算説明資料より抜粋
決算説明資料より抜粋

決算説明資料によると、売上の6割を占める中国で液晶パネルラインの新設や有機ELパネルラインの増設が計画されているようです。また、韓国の受注先の開発遅延も改善される予定ということなので、これが改善されると下方修正の原因の1つが解消されたこととなります。地域別の売上高を見てみても、韓国での売上はバラツキがあることから納期などの影響は確かにありそうです。

今後の保有方針

現在PTSでは大きく下落していますが、私は今後も保有を継続予定です。その理由は、
①会社が通期予想は達成できると言っていること
 →以前は1Q時点で通期を修正している
②今後の成長に向けてかなりの設備投資をしていること
 →前期の設備投資額と同等の投資をすでに1Qで完了している
③株主還元意識が高く、自己資本比率も76%もあること
 →東証のPBR対策勧告を受けて、すぐに増配した企業であり、還元方針の中にも「安定的」という文言があることから多少下振れても大きな減配はないのではないか?
④まだまだ含み益バリアがあること
 →取得単価2558円なので、明日ストップ安でも余裕です
とりあえず2Qでどれだけ盛り返してくれるかを楽しみに保有を継続します。仮に取得単価近くまで下がってくるようなことがあればNISAで買い直すかもしれません。

中期経営計画より抜粋

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