【なぜ働くのか?と聞かれたら】私が仕事をする意味
2016年秋。
長女が生まれた。
とにかく可愛かった。
愛しくて、毎日抱きしめた。
なにより"こんなに可愛い存在を産んだのは私なんだ"という事実がとても嬉しかった。
それと同時に、赤ちゃんがいる生活に”孤独”を感じた。
【はじめに】
今回は、ママになってからも「なぜ働こうと思ったのか」を振り返る。
私は様々な幸運が重なり、「働きたい」と思ったら、働き続けられる環境があったことを自覚している。
誰かを傷つけるための記事ではないので、こんな考え方もあるのね~と気軽にご覧いただけたら嬉しい。
【育児】
◆授乳
長女はとにかく母乳が大好きで、母乳を飲みながら寝た。
母乳を飲んでいなくても、くわえて寝た。
そのような状態だと私は眠りにつけない。
生まれて3ヶ月くらいまでの間は、
50分飲んでは10分寝て、
また50分飲むの繰り返しだった。
可愛いけれど愛しいけど、寝不足は人をダメにする。
そして座って授乳するので、とにかく肩と腰が痛かった。
眠れないし慢性的に体は痛い。
地獄に思えた。
このような状態が、いつまで続くかなんて誰にも分からない。
私は朦朧とした意識の中、永遠に続くのではないかと思ってしまっていた。
夫は遅くまで仕事なので、ほぼワンオペ。
気が狂いそうだった。
いや、狂っていた・・・。
◆卒乳
生後3ヶ月を過ぎたあたりから、授乳回数も落ち着いてきた。
私のホルモンバランスも整ってきたようで、なんとなく長女とうまく過ごせるようになってきた。
でも泣けば、
あやす、おむつを替える、着替えをさせるという繰り返し。
それでも泣き止まない時があった。
そうこうしているうちに生後10ヶ月となった。
何より授乳がツラすぎたので、「よし!卒乳だ!」と思い立ち、長女に「もうおっぱい卒業だよ」と言い聞かせて、半ば無理やり卒乳した。
しばらくはフォローアップミルクを飲ませていたので、栄養はしっかり取れていたと思う。
◆保活
もうこの頃には、私は働きたくて仕方がなくなっていた。
まだ喋られない子どもと24時間一緒にいると、母国語である日本語でさえ危うくなってきたからだ。
そしてもちろん私の思い通りにコトが進むわけもなく、子守りだけで1日が過ぎていく。
ろくに話もできない赤ちゃんと家の中で二人きりだと、社会に取り残された気分になっていた。
産後鬱だったのかもしれないが。
「よし!仕事復帰しよう!」と思い立ったが、仕事復帰するためには長女を保育園に預ける必要がある・・・。
0歳クラスの4月入園に申し込んだ。
でも、あえなく玉砕。
1歳クラスの4月入園には間に合わせるため、徹底的にリサーチした。
①まずは保育園申込書の記入欄に、書けるだけ保育園を書くこと。
20園は書いた。
②認可外保育園やベビーシッターに預けたことがあるなら、その領収書が必要とのことだったので添付。
③最後に嘆願書の準備。
熱意が伝わるように、
「なぜ保育園に入れないと困るのか」を手書きで書いた。
役所から、合格通知が届いた時は嬉しかった。
これでようやく社会の一員になれるような気持ちになった。
仕事復帰が決まれば、ふたりでゆっくり過ごせるのはあと数ヶ月。
気持ちの余裕をもって過ごすことができた。
仕事は、私が妻でもなく、母でもなく、私らしくいられる場所なのだ。
【最後に】
どんなに愛しくても、赤ちゃんである長女とずっと一緒だと、私が私ではなくなる感覚が怖かった。
仕事復帰して、離れる時間ができたコトで、長女と過ごす時間が貴重に思えた。そして今まで以上に可愛いと思えるようになった。
いま長女は5歳になっている。
私が「ママは仕事しないほうが良い?」と聞くと、「ううん、仕事してね!」と返ってくる。
そして「もっと長く働いても良いよ!」とも。
「なぜ?」と問うと、「長く保育園にいられるから」らしい。
そんな保育士さんが好きで、お友達が好きで、給食が好きな長女にいつも助けられている。
私は不器用なので、このような生き方を選んだ。
でも色々な事情があり仕事を離れたママやパパの生き方も尊敬している。
親になっても、自分のしたいコトが実現できる社会であってほしいと願う。
▽記事紹介▽
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