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エペソ4:11「四役」に思う

@エペソ4:7-13聖書協会・共同訳
エフェ 4:7 しかし、私たち一人一人に、キリストの賜物の秤に従って、恵みが与えられています。
エフェ 4:8 そこで、こう言われています。/「高い所に昇るとき/捕らえた者を引いて行き/人々に贈り物を分け与えられた。」
エフェ 4:9 「昇った」というのですから、低い所、地上に降りておられたのではないでしょうか。
エフェ 4:10 この降りて来られた方ご自身が、すべてのものを満たすために、あらゆる天よりもさらに高く昇られたのです。
エフェ 4:11 そして、ある人を使徒、ある人を預言者、ある人を福音宣教者、ある人を牧者、教師としてお与えになりました。

*牧者、教者、が適訳ではないだろうか


使徒職の回復、ということが主張される「新使徒運動」。

僕は別に反対するつもりはない。

「使徒」でも「教皇」でも、好きな肩書を使えばいいんじゃないかな。


ただね、なんで「使徒」が未伝道地域に出ていかないの?と思う。

使徒パウロさんは土台を据えて、他の人かその土台に建物を建てる、といってる。

なんかグループ?ネットワーク?

そこのリーダーの肩書が「使徒」を肩書にして、キリスト業界で活躍?している、そんな印象しかないんだな。


そもそも回復もなにも、いつ失われたの?

あれって「肩書」じゃなくて、「賜物」であり「働き」。

いわゆる海外宣教に出た方々が、現地に教会(エクレシア)を建てる。

それが「使徒」の賜物、働きの実だと思う。

ラテン語の宣教師って「ミシオ」、それは使徒だったんじゃなかったっけ?


で、使徒職の回復、と同じに、五役者の回復、ということが言われたりもする。

けれども、そもそも、あれは本当に「五役」なのかな?


「ある人」は4人なのだけれども、ギリシャ語の文法的に「牧者/教者」を同一とすると、エペソ2:20の「使徒と預言者」も同一、ということであるらしく、牧者と教者を二つとして、五役、という見解がある。

五役者はキリストの手の働きであり、体である教会(エクレシア)に触れる。

親指は「使徒」であり他の四役を代表し、まとめる働き。人差し指は「預言者で指し示し、中指は「伝道者」で遠くまで届き、薬指は「牧者」でいたわりいつくしみ、小指は「教者」で詳細に御言葉を教える、という解説は聞いたことあるが…。


聖書にその根拠はないように思う。


でね。

この箇所の「ある人」は、4人。

この「働き」が、昇天されたキリストによる賜物とすれば、四役の方が適当ではないだろうか。


ケルビムは「獅子」「牛」「人」「鷲」の四つの顔を持つ存在。

福音書は四つ。
それぞれ、王としてのメシア(マタイ)、しもべとしてのメシア(マルコ)、理想的な人としてのメシア(ルカ)、神としてのメシア(ヨハネ)、を描いている。


僕は、使徒⇒牛、預言者⇒鷲、伝道者⇒人、牧者・教者⇒獅子、と思っている。


牛は、犠牲の動物であり、地を耕し、種が蒔かれる環境をつくる。

使徒は、殉教を厭わず、宣教に出ていき、福音を通して、キリストの体を増殖させる。


鷲は、高い視点から見て、蛇も獲物とする。

預言者は、霊の領域を感覚することにたけ、敵の働き、偽り、欺きを見抜く。


人は、神の形に造られており、神の似姿となることを期待されている。

伝道者は、人が創造のとおりに生きる「道、真理、いのち」なるお方、を伝える。


獅子は、群れで生きる。

牧教者は、御言葉を教え、分かち合い、群れを養う。

(ちなみに、ここの「教師」って執筆当時の状況的には、旧約聖書(律法、預言者、諸書)からメシアを語り、イエスがメシアであることを証言する働き、と思うところ)


こんなところではないだろうか。

いずれにしろ、これらは賜物であり、働き。

肩書ではないだろう。

肩書は「長老」また「執事」で事足りる。


@Ⅰペテロ5:1 聖書協会・共同訳 
1ペト 5:1 私は長老の一人として、また、キリストの受難の証人、やがて現れる栄光にあずかる者として、あなたがたのうちの長老たちに勧めます。


「子羊の使徒」であるペテロは、自身を「長老」としている。


@Ⅰコリント9:1-2 聖書協会・共同訳
1コリ 9:1 私は自由な者ではないか。使徒ではないか。私たちの主イエスを見たではないか。主にあるあなたがたは、私の働きの実ではないか。
1コリ 9:2 他の人々にとって私は使徒でなくても、あなたがたには使徒です。主にあるあなたがたが、私が使徒であることの証印なのです。


「新約の使徒」パウロは肩書ではなく、働きとして、自身の権威を主張しているわけで。


本物は、肩書を必要としないだろう。

僕はそう思っております。


GT300のレースカーと、タケヤリデッパは、違う。
見て明らかでせう。

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