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就職氷河期世代の就活を振り返ってる話

(就職氷河期世代が当時の就活を振り返っているだけの駄文です)
結論は「運」「縁」「根」ではないかと思っているだけの文です。

8月上旬を過ぎようとしています。お盆の帰省ラッシュの予測ニュースが出始める頃になりました。27年前当時のこの頃、まだ内定が1社も出ていなかったと記憶しています。最終的には8月後半に一気に3社内定をもらい、その内の1社に就職し25年勤めた後、46歳で転職したという形で現在に至ります。

本当に内定が出ずに就職浪人を半分覚悟していました。そんな感じで面接を受けているわけですから志望動機も薄く、表情も暗く活動をしていたと思います。面接官から「就職活動はしんどいですか?」と質問される始末。こちらは生まれて初めての就活なので比較対象するものがないので何ともわかりませんと答えましたが、それなりにきつかったと思っていました。

そんなこんなで何とか内定をもらい、就職した為に「拾ってもらった」と思う気持ちも若干残り、結局25年も在籍していたと思います。

あの時、どこからも内定がもらえなかったらどうなっていただろう?と時々急に昔を振り返ることがあります。高校入試で数学で時間切れ間際で分からずに完全にヤマ勘で「12」と回答し、それが当たって多分合格したと思ったあの時から、数々の分岐点が人生にはあったと思います。「12」と書かずに間違えて別の高校に行ってたらどんな人生があったのか?新卒入社した会社に入らなければどんな仕事をしていたのか?入社後の配属先希望で「東京」と書かなければどうなっていたのか?営業に配属されなかったら?内部監査への異動を言われなかったら?転職活動をしなかったら、転職活動で別の会社に就職していたら?最終的には自分で選ぶまたは受け入れる選択をして今の自分がありますが、結構細い、際どい道を通ってきたと思います。

新卒同期入社した方の中には、私よりずっとレベルの高い大学を卒業している人もいました。当時の会社は、入社すると大学名による差別は一切なかったので同じスタートラインに立ちましたが、彼は心を病んでしまって30代中盤からずっと体調に合わせて仕事をセーブする事になりました。いわゆる昇格・出世等からは縁遠くなりました。彼が悪いわけではなく、彼の上司による仕事の詰めが原因の一つと聞きました。もし私がその上司の部下になっていたらどうなっていたか?

新卒入社した会社は2020年頃から転職する方がどんどん増えてきました。先輩も数名転職されていきました。風の噂でまあまあの仕事をされている方、異業界に転職後、馴染めず成績も出ずに退職し、元の会社の取引先に転職された方。本当に様々です。

私は他の人から見たらどうなんでしょうか?上手くいった方なのか、そうでもないのか?給与だけではなく、どう働いているか?自分自身では出来る事を精一杯やってきたつもりです。転職活動関係なく、今の仕事のレベルを上げる為に出来る事を、それなりにやってきて40歳を超えても資格取得を少しずつ継続してきました。転職面接でも1社ごとに書類をカスタマイズし、何故転職するのか?を深く考え続けて。


やっぱり思うのはその時の「運」や「縁」は確実にあるなと。内部監査で転職しましたが、内部監査ってそんなに常時採用をし続ける職種ではありません。企業の成長ステージに伴って必要となるか、欠員が出て補充で募集をするかなど、タイミングが結構あります。その縁に対してアンテナ高く感度良くしておく事で情報が入って、それを使って「根」する。


人生後半の50歳を迎えて、この先どうなるのか?案外時間は限られていると最近つくづく思います。自分ではどうする事も出来ない事はどうしようもありませんが、どうする事が出来る範囲はどうにかしたい。「運」「縁」「根」の最大化を自分に課していきたいと思います。


ちょっと話は逸れますが、リーガルハイの中でのセリフ。(伊東四朗さんのセリフです。)

私は、君に、才能があると思った事は一度もない。私の目から見たら、才能のある奴なんて1人もいない。どいつもこいつもバカばっかりだ!そもそも才能なんてものはな、自分で掘り起こして、作り上げるものなんだよ!俺だって天才なんかじゃない。誰よりも必死に働き、階段を一つ一つ、踏みしめてきただけだ!振り向いたら誰もついてきていない。怠けた連中が、ふもとでこうつぶやく。「あいつは天才だから」冗談じゃない!ゆとりで育ったのんびり屋どもが、本当に嫌いだ!俺より、時間も、体力も、感性も、ある奴が、なんで俺より怠けるんだ!だったらくれよ。無駄遣いするんだったら俺にくれ。もっともっと作りたいものがあるんだ。俺にくれ!!”

自分にはこのような打ち込めるものがあるのか?自問自答しています。新卒就活で当時「何かになりたい」という気持ちなんか持って、とてもじゃないけれど「自分の希望」と「内定」を両立させる事は出来ませんでした。就活していく中で「自分の希望」はどんどん小さくなっていき、最後にはそれが何だったのかすら自分でも分からなくなってしまった。そのまま就職し、与えられた仕事を最大限の努力で行う事で、会社の中で自分の権限を持って裁量をもって出来るはずだと思い精一杯やってきました。30歳で支店長になって権限を持ちましたがそれはあまりにも小さな権限でした。年功序列が幅を利かし、別部署の年寄の主任が言うことを聞かない。じゃあ年功かと25年会社に居ましたが、その時には会社買収されてガラガラポン状態。会社の業績も悪くなり、転職しました。


本当にやりたい事は何なのか?何を押し殺してしまったのか?あまりに昔で思い出せず、一方で今は今で必死にしがみつき、余裕なんてどこにもない。団塊ジュニア世代前後のボリュームは供給量が多い。どこまでも競争が続く世代かもしれません。就活、結婚、転職。この先は老人ホームに入る事さえ、競争が待っているのかもしれません。


打ち込めるものがある必死さを羨ましく思い、まだ自分にもそれを見つける事が出来ると根拠のない自信を持ちながら、また明日から頑張っていきたいと思います。

何かの参考になれば幸いです。

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