hocchi*

日常の思ったこと、詩を書いています。 他に本、映画、音楽など。

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記事一覧

無関心領域へようこそ。映画『関心領域』鑑賞

ジョナサン・グレイザー監督といえば音楽好きな私の場合、映画監督というよりあの有名なジャミロクワイの『ヴァーチャル・インサニティ』(1996年)のMVが思い浮かぶ映像作家…

hocchi*
1日前
1

《現代詩》悩み多き人間

理不尽に怒り狂う 老人 そんなに怒って どうしたのだろう その怒りに意味などない その老人の問題だから 気にすんな 誰のせいでもない だけど 狂ったように 騒ぎ立てる …

hocchi*
4日前
3

《現代詩》唯

生きていてもしょうがない とあのひとは言った 自分は役に立っていない人間だと 役に立つとか立たないとか 言う人ではなかったのに 生きているだけで十分じゃないか そ…

hocchi*
8日前
5

アンリアルなヤンママを取り囲むリアル。 映画『ミッシング』鑑賞

主演 石原さとみ 監督 𠮷田恵輔 すみません、かなり辛口の感想です。あくまでも私個人の感想ですのでご了承ください。 石原さとみといえば法医学系が好きな私は特にド…

hocchi*
10日前
2

《現代詩》無理しないって決めたのに

また いい格好しようとして オーバーワーク ぼんやりしてたら 失望されるから なるべく自分を偽って 出来ますアピール いつの間にか 無理しちゃって 自然体が理想的だけ…

hocchi*
2週間前
2

今日は母の日だった

昨日娘から色合いが赤とピンクの花束をもらった。一日早いけど。 今日は心温まるメッセージカードをくれた。 思わず泣いてしまう笑 義母には露店販売のダリアに似たオレン…

hocchi*
2週間前
1

ジョンが最後に愛した人は? 映画『ジョン・レノン 失われた週末』鑑賞

アーティストのドキュメンタリーが好きです。 たとえ製作者側が主観的かつ観客にある一定の印象を与えようと意図したものであっても。 人間には誰にでも実像と虚像がありま…

hocchi*
3週間前
4

《現代詩》思いがけず雨、そして晴れ

さっきまで雨は上がったと思ってた でもまた降りだしたなあ 窓を開けて外へ出た 雨が中に入って来てしまうだろう 天気予報では 蒸し暑いって聞いたはずなのに むしろ涼し…

hocchi*
1か月前
3

《現代詩》アルペジオ、たまにはストローク

真面目過ぎてしまう 楽しく、がモットーのつもりが 自分はまだまだだと 追い込み過ぎてしまうみたい たまには大胆に気晴らししなよ “いつでも完璧”を目指さなくていい …

hocchi*
1か月前
1
+2

儚いもの

hocchi*
1か月前
5

《現代詩》生きるって大変だ

生きるって大変だなあ こんなにくたびれてしまって 生きるって面倒だなあ 頭ペコペコしちゃって あらまあ また同じことの繰り返し? 頑張り屋さんなんだねぇ あらやだ …

hocchi*
1か月前
7

『東京』 Mr.Children

2008年12月リリースされたミスチル15枚目のアルバム『SUPERMARKET FANTASY』の収録曲。 “ロボットみたいなビルの街” は『東京』を象徴している、と歌う。 そして 描い…

hocchi*
1か月前
2

《現代詩》はじめの一歩

勇気が出なくて 本当に怖くて 一歩踏み出せば あとは勢い 近づきたくて 近づけなくて 涙を飲むのは もうやめよう 振り返るな もう少しだから はじめの一歩 これからは…

hocchi*
2か月前
3

抗えぬ境遇の果て。映画『市子』鑑賞

やっと鑑賞できた。スクリーンで。 『市子』である。 昨年暮れから気になる映画ではあった。 かなり重い内容だろうと覚悟し、鑑賞。 この映画を簡単に要約すると、訳あっ…

hocchi*
2か月前
9

《現代詩》憂鬱の波を慈しむ

随分我慢してしまった 不器用すぎる我に慣れて 壊れるまで放っておいた 絶望という深淵に 吸い込まれるように意識を失い ふと気がつくと 多くの野次馬達が 驚いた顔を覗…

hocchi*
2か月前
8

《現代詩》花が咲く季節

花が咲く季節 まだ風は冷たいのに 誰彼ともなく そわそわし出して 別れもあれば 出会いもあり 未開の地を探ったり 現在(いま)という刹那に滞ったり 変わるもの 変わらな…

hocchi*
3か月前
13
無関心領域へようこそ。映画『関心領域』鑑賞

無関心領域へようこそ。映画『関心領域』鑑賞

ジョナサン・グレイザー監督といえば音楽好きな私の場合、映画監督というよりあの有名なジャミロクワイの『ヴァーチャル・インサニティ』(1996年)のMVが思い浮かぶ映像作家さん。
私、ボーカルのジェイ・ケイの軽やかなダンスが見たいのに床をコソコソ歩く虫(フナムシの一種)がどうしても大っ嫌いなGにしか見えず、視界に入らぬよう手の平で覆い隠しながらMVを見るというアホな時代がありましたな。懐かしい。

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《現代詩》悩み多き人間

《現代詩》悩み多き人間

理不尽に怒り狂う
老人
そんなに怒って
どうしたのだろう

その怒りに意味などない
その老人の問題だから
気にすんな
誰のせいでもない

だけど

狂ったように
騒ぎ立てる
若者
そんなに騒いで
どうするんだろう

その騒ぎ方に意味などない
その若者の問題だから
相手にすんな
放っておけばいい

だけど

人の気持ちは
不可解なことだらけ
考えたらキリがない
同じ気持ちになりたいなら
どうぞ理解し

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《現代詩》唯

《現代詩》唯

生きていてもしょうがない

とあのひとは言った
自分は役に立っていない人間だと

役に立つとか立たないとか
言う人ではなかったのに

生きているだけで十分じゃないか
そんな綺麗事

役に立っても立たなくても
どっちでもいいじゃないか

答えてあげられる前に
あなたはいなくなった

いなくなったら
悔いだけが残った

どうでもいいんだよ
つらいと思い込むのは
自分の感情だけ

開き直って
笑ってりゃ

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アンリアルなヤンママを取り囲むリアル。  映画『ミッシング』鑑賞

アンリアルなヤンママを取り囲むリアル。 映画『ミッシング』鑑賞

主演 石原さとみ
監督 𠮷田恵輔

すみません、かなり辛口の感想です。あくまでも私個人の感想ですのでご了承ください。

石原さとみといえば法医学系が好きな私は特にドラマ『アンナチュラル』は興味深く拝見しました。陰惨な過去を持つ解剖医が懸命に謎に追及したり挫折しては立ち上がる姿にすごく励まされました。

今回彼女お得意の、やや芝居じみたオーバーなまくし立てがあり、いわゆる“キムタクはキムタク”

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《現代詩》無理しないって決めたのに

《現代詩》無理しないって決めたのに

また
いい格好しようとして
オーバーワーク
ぼんやりしてたら
失望されるから

なるべく自分を偽って
出来ますアピール

いつの間にか
無理しちゃって
自然体が理想的だけど

今は慣れることに
集中集中

もっと肩の力抜いて
生きればいいのに

時間が解決してくれるかなあ
そんなに期待されなくていいのになあ

疲れちゃった
休んでもいいよね

立ち止まっても
気にしないで

無理しないって
決めた

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今日は母の日だった

今日は母の日だった

昨日娘から色合いが赤とピンクの花束をもらった。一日早いけど。
今日は心温まるメッセージカードをくれた。
思わず泣いてしまう笑

義母には露店販売のダリアに似たオレンジのマムと赤いカーネーションをあげて、今年1月に亡くなった母の遺影の横には黄色の小菊とピンク、紫のカーネーションを飾る。

母の日はデパート、スーパー等お花いっぱいに溢れ家の中もお花でいっぱい。

やっぱり花っていいな。

ジョンが最後に愛した人は? 映画『ジョン・レノン 失われた週末』鑑賞

ジョンが最後に愛した人は? 映画『ジョン・レノン 失われた週末』鑑賞

アーティストのドキュメンタリーが好きです。
たとえ製作者側が主観的かつ観客にある一定の印象を与えようと意図したものであっても。
人間には誰にでも実像と虚像があります。
見方を変えれば実像と虚像はウラオモテ。

ジョン・レノンもそう。
1973年秋頃から1975年の年明け頃までレノンと行動を共にした個人秘書のメイ・パン。どうやらジョンと当時ギクシャクした関係だったオノ・ヨーコが「あなた、彼と付き合い

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《現代詩》思いがけず雨、そして晴れ

《現代詩》思いがけず雨、そして晴れ

さっきまで雨は上がったと思ってた
でもまた降りだしたなあ

窓を開けて外へ出た
雨が中に入って来てしまうだろう

天気予報では
蒸し暑いって聞いたはずなのに
むしろ涼しい

不安定なんだなあ
人の心もおんなじ

いい日になるだろうと期待したら
そうでもなかったり
こりゃ参ったなと思ったら
上手くいったり

予想がつかない
それを受け入れるならば

少しは
楽しく生きられる

何が起こるかわからない

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《現代詩》アルペジオ、たまにはストローク

《現代詩》アルペジオ、たまにはストローク

真面目過ぎてしまう
楽しく、がモットーのつもりが
自分はまだまだだと
追い込み過ぎてしまうみたい

たまには大胆に気晴らししなよ
“いつでも完璧”を目指さなくていい
誰もそんなに気にしちゃいない
嫌われたくないのはわかるけど

アルペジオ、
たまにはストローク
時折ミュートしたって
君は君のリズムで

考え込むのも
程々にしないと病気になる
人の目を気にしたら
ぎこちない動きになっちゃうよ

たま

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《現代詩》生きるって大変だ

《現代詩》生きるって大変だ

生きるって大変だなあ
こんなにくたびれてしまって

生きるって面倒だなあ
頭ペコペコしちゃって

あらまあ
また同じことの繰り返し?
頑張り屋さんなんだねぇ

あらやだ
もっと楽するつもりが
また苦手なこと始めちゃって

だって求人広告には
お掃除だけ。って
それだけって聞いたのに

すべてのことに
頭フル回転
こんなはずじゃなかった、、、

占いでは
“自分に甘く”
できるものなら
とっくにして

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『東京』 Mr.Children

『東京』 Mr.Children

2008年12月リリースされたミスチル15枚目のアルバム『SUPERMARKET FANTASY』の収録曲。

“ロボットみたいなビルの街”
は『東京』を象徴している、と歌う。

そして
描いた夢にたどり着けるのは所詮
“ひとにぎりの人だけ”だと知っているが、
分かってはいる。

“この街に大切な人がいる”から
頑張っているのだと。

また『東京』は
“老いてく者を置き去りにして”
後戻りしない、

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《現代詩》はじめの一歩

《現代詩》はじめの一歩

勇気が出なくて
本当に怖くて

一歩踏み出せば
あとは勢い

近づきたくて
近づけなくて

涙を飲むのは
もうやめよう

振り返るな
もう少しだから

はじめの一歩
これからは進むだけ

はじめの一歩
それまでの時間の長さ

追いつけ
追い越せ

気力とともに

足がすくんでも

はじめの一歩

抗えぬ境遇の果て。映画『市子』鑑賞

抗えぬ境遇の果て。映画『市子』鑑賞

やっと鑑賞できた。スクリーンで。
『市子』である。
昨年暮れから気になる映画ではあった。
かなり重い内容だろうと覚悟し、鑑賞。

この映画を簡単に要約すると、訳あって戸籍を持たない市子が不条理な生活に限界を感じ、人を何人も殺めてしまう、といえば連続殺人を犯す女性の話、なのかもしれない。
しかしそれがこの映画の肝ではない。
主人公の市子が抱えている問題は現実社会で既に起こっているであろう、全く私達と

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《現代詩》憂鬱の波を慈しむ

《現代詩》憂鬱の波を慈しむ

随分我慢してしまった
不器用すぎる我に慣れて

壊れるまで放っておいた
絶望という深淵に
吸い込まれるように意識を失い

ふと気がつくと
多くの野次馬達が
驚いた顔を覗かせる

意外だなあ
そんなに
考え過ぎるなんて

そんな風に
見えていたのか

軽々しい群衆から逃れるように
ただひたすら
走った

やがて
永遠に広がる
海に辿り着き
深く息を吸い込み
おもいっきり
吐き出した

“この世はいつ

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《現代詩》花が咲く季節

《現代詩》花が咲く季節

花が咲く季節
まだ風は冷たいのに
誰彼ともなく
そわそわし出して

別れもあれば
出会いもあり
未開の地を探ったり
現在(いま)という刹那に滞ったり

変わるもの
変わらないもの
過ぎゆくもの
留まるもの

行く果ては
ひとり
群衆のなかで
より深く感じ

静寂の脆さよ
雑音の儚さよ

この世に
今確信できるのは
いったい
何だろう

気づかなくていい
気づかない方がいい
不安と畏れが渦巻く

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