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花見で酒に飲まれた男の末路

※今日は薬にも毒にもならないヨタ話です 
# 新生活をたのしく

酒を飲まずにはやってられない、って経験はありますか?


もし私の話を読んで、
「そりゃ飲むしかねーわ」と思ったら是非スキを押してください👍


それは京都にある大学院に上がった最初の春。桜が満開の季節。四年間通った実家を出て初めての一人暮らしを始めた頃の話。

当時アルバイトをしていた薬局は結構羽振りがよくて、忘年会などのイベントにはバイトも呼んで盛大に開催してくれるようなスバラシイ職場だった。

春はお花見、ということで社員さんらと学生バイト、確か30人ほどの結構な人数で夜に集まった。

鴨川沿いの桜はそれは見事で、初めての一人暮らしでフワフワした気持ちも手伝って、宴会の途中まではただただ楽しい会だった。

実はその時お付き合いしていた彼女も同じ薬局で働いていたのだが、バイト先には内緒にしていた為、ほろ酔いの社員さんからこう切り出された。

「そういやマイトン君彼女いるの?」

「えー、どうですかね。」
めんどくさいな、と思いながらはぐらかす自分。

遠くにいたはずが横でチラチラこちらを気にしている素ぶりの彼女。

「彼女いないんやったら、今度合コンでもする?」

「あ、いや。僕はそうゆうの苦手なんで。。」

彼女の視線が痛い。

「ええやん、可愛いこ連れてきたるわ」

なんてやりとりをしていると、そこへ現れたのは他の曜日のシフトに入っているバイトの一団。

その瞬間固まる自分、、。





シフトが被らないもんだからそれまで知らなかった。

人数も多くて夜だったから、それまで気付いていなかった。



まさか元カノも同じ薬局で働いていたなんて



さぁ、ここからは想像してみてほしい。

桜の木の下に、今カノと元カノと私。


恐らくだけど、今カノと元カノが対峙したのはこれが初めてで、お互い微妙な距離をとりながら牽制し合っている。(気がする)

あぁ、元カノが、今カノに酒を注いでいる。2人とも笑顔なのがただただ怖い。

そして横には相変わらずめんどくさい社員。
「マイトン君、どういう子がタイプなん?まじで今度紹介するわ」

なんでこの人はそんなに僕におせっかいを焼くのか。しかもこのタイミングで。

そしてそんな変な空気を妙に察するベテランおばちゃん社員も登場。

「ん?マイトン君、顔色悪いで。どうしたん?なんか面白いことになってる?(ニヤニヤ)」

「いや、何でもないですっ!ほんとに!ほんとに何でもないっす!」


当時の自分にはその場をうまく収める力がなくて、現実から逃れるように、浴びるように日本酒を飲んだ。

飲んで。

飲んで。

飲まれて飲んで。



そしてハッと気がつくと、空は明るくなっていた。


信じられないが、川沿いでぶっ倒れて寝ていたようで、隣には橋の下に住んでいるおじちゃんがいた。

「にいちゃん、大丈夫か?」


想像してみて欲しい。

目が覚めたら隣にホームレスさん。
憐れみの目で見られる自分。


半泣きで彼女に連絡したら、トイレに行くといって消えたからてっきり家に帰ったと思っていたとのこと。

そして元カノとは妙に意気投合したらしく、自分のいないところで盛り上がっていたとのこと。

そしてそして家に帰ったら財布がなかったこと。


そんな、酒に飲まれた男の末路のお話。

新生活でハメをはずすのは程々に😉

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