見出し画像

ボスニア・ヘルツェゴビナの行政区分はややこしい

 ボスニア・へルツェゴビナはバルカン半島に位置する国でユーゴスラビアから1992年に独立した。民族構成はボシュニャク人48%、セルビア人37%、クロアチア人14%と多様なため連邦制が敷かれている。
<連邦制の中身>
 この国はボスニア・ヘルツェゴビナ連邦とスルプスカ共和国の二つの構成体から成り立っている。スルプスカ共和国はセルビア人主体、ボスニアヘルツェゴビナ連邦はボシュニャク人主体で成り立っている。クロアチア人はボスニア・ヘルツェゴビナ連邦に含まれており独自の国を持っていない。


<ややこしい点>
1 ボスニア・ヘルツェゴビナが2つの構成体から成り立つと聞けば、ボス    ニアとヘルツェゴビナで分かれていると思うのが普通だ。だが実際は違う。ボスニアは中部・北部の地域を指しヘルツェゴビナは南部の地域のことを指している。
2 ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦とボスニア・ヘルツェゴビナは違う。これ自体ややこしいが、もっとややこしいのはボスニア・ヘルツェゴビナ連邦はボスニア・ヘルツェゴビナの構成体ということだ。『連邦』を構成体の方につけるというすごいややこしいことをしてる。

 


この記事が参加している募集

地理がすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?