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鬱の本(寄稿しました)

点滅社さんの『鬱の本』に寄稿しました。
「鬱」と「本」に関する84人のエッセイです。

ひとつひとつの文が見開き1ページ未満の、本だけれど、読めても読めなくてもいい本だと思います。
(私も読み切っていないです)

たぶん読む人と似た俯きかたで居てくれる本。
個人的には、たった一度一緒に帰ったクラスメイトとの話の断片を思い出すような、そんな温度に感じました。
私は『Kの昇天――或はKの溺死』梶井基次郎について書きました。

すでに読んでくれた人、それを投稿してくれた人もありがとう。気持ちがすこし繋がった気がして嬉しいです。
じぶんにとっての鬱の本を書いている人もいたりして、ぜんぶがいい灯火だった。

(あと、鳥さんの瞼の名前を挙げてくれた人もありがとう。「来てる」ときに書いたものだから、良いと思ってくれて心強かった)

「鬱」を除去することはできないけれども、そこに居てくれる本です。
明るい場所がすこし苦しい人、優しさでさえ皮膚を切るような時間のあった人は、特に相性がいいと思います。
書店さんや本屋さんのウェブショップで手に入れられます。(そして、点滅社さんの詩集、歌集、まんが、どれもおすすめです)ぜひ。

今日も生き延びてくれてありがとうございました。またページの上でも会えたら嬉しいです