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【Fab】Uzuriの記事が少ないんで書く



Assassin

暗殺者、暗殺団、刺客という意味を指す英単語。
重要な人物を殺害した人物または団体を指す言葉である。



日本ではアサシンより忍者の方が馴染みあるが、
某「願いをかなえる聖杯を取り合うゲーム」や、
某「先祖の記憶を追体験したらアサシンだったゲーム」などにより、
現代日本でもアサシンの知名度が上がってきている。

Flesh and Bloodにもアサシンはいる。
彼女たちは英雄がひしめき合うFaBの界隈で、人知れず暗躍しているのだ。

暗躍…

Uzuri、13位
Arakni、16位
Uzuri17位
新Arakni28位
旧Arakni圏外


実のところ、暗いところにはいるが、躍動はしてはいない。
公式のLiving Legendランキングを見てもわかる通り、
環境を動かすほどハチャメチャに活躍してはいない。
(FaBはヒーローが大会で勝てば勝つほどポイントが溜まり、一定数溜まると禁止、Living Legendになる)
最近出たヒーローだからポイントが溜まっていないという説もあるが、
後続のVynnsetにポイント数で負けている。
つまりはそういうことなのだ。

FaBを始める際、
「好きなヒーロー特にないなぁ…」
「適当に最新弾の箱剥いて、当たったレアからデッキ組むか」
とOutsidersを1箱開けて、
Shake DownRedback Shroudを当てたのが始まりだった。

Armory Eventにはできる限り出て、
来店するたびOutsidersを3パック買っていった。
いまだにCommand and ConquerやFlick Knifeは持っていないけど、
今ではいっぱしのUzuriプレイヤーだ。

いっぱしのプレイヤーらしく、日々NoteやYouTubeなどでUzuriのデッキテクを探しているが…

記事がない。


巷ではIraとかKatsuとか、Bravoとかの解説記事はあるが、
Assassinのものはマジでない。
Noteでも、3か月前のUzuriの記事が最新だ。

カードゲームで3か月前の環境は「白亜紀」を意味する。
今を生きる者たちにとって、
どれだけティラノサウルスがデカかろうが、
羽が生えていようがなかろうが、
目の前の敵を倒すのに一切関係ないのだ。

https://note.com/with_aruheno/n/n7ab88f0aa323?sub_rt=share_b
以前別の記事で書いたが、「無いものは無い」が口癖だ。
そして最近増えた口癖もある。
「無いなら俺が作る」

※この記事はUzuri, Switchbladeのデッキ考察です。
Britzに役立つ考察はあんまないです。


Assassinのカード

カード分布としては以下の感じ。

多い:Attack ActionAttack Reaction
少しある:Defense ReactionNon-Attack Action

一番数が多いAttack ActionAttack Reaction
ほとんどが防御値3だ。
NinjaやRunebladeよりかは硬めな印象だが、
特別硬いほどではない。
防御値4以上が欲しかったらGenericの採用が必要だ。

Attack Actionのダメージ量は特別大きいわけではなく、
6点が最大攻撃値。
ちゃんとガードされれば凌がれる程度の威力だ。
また、ほとんどGoAgainが付いていないので、
連続攻撃は得意ではない。

ただし、ほとんどAssassinのAttack Actionには、
「ヒット時に誘発する効果」が付いている。
掠っただけで相手に致命的な異常を起こすのは、
流石Assassinといった感じだ。

Attack Reactionも、
攻撃値の修正、ヒット時効果付与などの一般的な効果に加え、
「相手の防御カードの防御値を下げる」とか
「防御した相手に毒を塗る」とか、
Assassin特有の「防御したことを咎める」効果を持つものがある。

Assassinの武器

固有武器はDaggar(1H)
現在Assassinが使えるDaggerは、共通して以下の能力を持っている。

攻撃値:1
Attackコスト:2(1ターンに1回)
Piercing 1、Go Again

また、それぞれ
「ヒット時、ターン終了時まで次のブロックしたカードの防御値をすべて-1する」
という能力を持っている。
現存するのはAttack Action用Non-Attack Action用Reaction用Eqipment用の4種類。

次のセットであるBlight Rightsでは、新しい「Block」というカードタイプが出るが、それに対応したDaggerはまだない。

Assassinの特性

火力は低くIllusionistやBruteに及ばない。
防御もGuardianほど高くない。
武器も当たると嫌だけど、威力はWarriorに劣る。
GoAgainも少なく、Ninjaより手数が少ない。
WizardやRunebladeみたいにガードしづらい攻撃もない。
中途半端なAssassinは何が得意なのか?

ここからは持論なので、各々の考えを見つけてほしいのだが、
「地味に嫌な攻撃をしてきたのでガードしたら、もっとひどい目に遭った」
というのが、FabにおけるAssassinの特徴だと思う。

赤Infectをプレイされて、Bloodrot Poxトークンをもらうのが嫌で3点ガードしたら、
Spike with Bloodrotで追加の3点とBloodrot Poxトークンをもらったとか。

Attack Reactionを嫌って装備品含めて3枚で過剰ブロックしたら、
Spreading PlagueでBloodrot Poxトークン3つもらったとか。

Stealth→Shake Downを、防御とDefense Reactionで頑張ってガードしたけど、
Shredで防御値下げられて、ハンデスで結局もう一枚手札持ってかれたとか。

こんなのがAssassinの強みではないかなと思う。

高い火力でボコしたいとか、ガードできない相手を一方的に刺したいとか、
そんなのはBravoとかKatsuとかに任せればいい。

ヒット時効果をチラつかせて、
相手のブロックをAttack Reactionで咎める。
これがFaBにおけるAssassinではないかと思う。

Isolate + Shake Downは必要なのか問題

よくFaBraryで見るのが、UzuriのIsolateからShake Downを主軸に置いたデッキだ。

Uzuriはコンバットチェイン上のStealthを持つAttack Actionと、
手札の2コスト以下のAttack Actionを入れ替えることができる。
Uzuriの二つ名、Switchbladeを表現するような能力だ。

Dominateを持っているIsolateからShake Downにつなげるのは、
Uzuri特有のど派手なムーブだ。
一枚防御だけでは6点は抜けにくく、Shake Downはヒット時効果がえげつない。

だが、何度かUzuriを使っていて感じたのが、
「この動き、本当に強いのか?」
だった。

第一に、IsolateとShake Downとの相性がそこまで良くない点。
FaBの面白いところの一つに、「防御に攻撃用のカードを使う」というところがある。
防御したい、でもカードを防御に使うと攻撃札が減る。
プレイヤーはこのジレンマと戦い、最善の一手を目指す。
これがFaBの肝である。

逆に言えば、
「手札を使わせる、ハンデスする」ことにより
「相手の攻撃を抑制できる」のだ。
受けたくないような攻撃を連打すれば、
相手は当然防御に手札を使いたくなる。
使ってしまえば攻撃の手を緩めまり、
こちらも防御に手札を使わないで済む。

Shake Downは色指定が必要だが、ヒット時に相手の手札を選んでバニッシュできる。
攻撃値6だから、最低でも手札だけなら2枚ガードしなきゃいけない。
かといって我慢して1枚ガードで3点ブロックすると、ヒット時効果で手札を抜かれる。
3枚使ってしっかり6点分ガードしたとしても、リアクションで攻撃値や防御値を修正されれば、追加でさらに1枚持っていかれる。防御に2枚使った後に、だ。

このShake Downを素でプレイせず、IsolateからUzuriの能力で入れ替えて出した場合はどうだろうか?
IsolateのDominateにより、相手はダブルブロックの選択ができなくなるため、3枚抜きの可能性が低くなってしまう。
一応、入れ替え後はDefense Reactionなどで追加のブロックができるため可能性は0ではないが、プレイするかの優先権は相手にあり、相手が好きなように選ぶことができる。
(もし相手が2ブロックまでで済ますなら、その時に使ったSink Bellowで2枚目のSink Bellowをボトムに送るかもしれない)。
実質、Shake Downの3つの強い状況のうち、1つが失われるのだ。
カードの可能性が減るなら、それは相性がいいとは言いづらい。

第二に、Isolateを大量に積むことが、デッキの欠陥になりがちな点。
Dominateは、「相手の防御札の価値を失わせるための能力」とよく言われる。
ヒット時効果はもちろん、一枚しかガードさせないようにして、与ダメージを増やすのが主目的だ。

ところがIsolateは青だと攻撃値が1、赤でも3しかない。
一枚で簡単にガードできてしまうダメージ量だ。
しかも3点程度ならスルーすることも視野に入るし、
結果として相手は一枚も手札を失わず、返しのターンでフルアタックが来る可能性もある。

この絶妙に弱いIsolateを赤黄青3枚ずつ入れるとどうなるか?
「よーし!パパ、Shake Downで相手の手札抜いちゃうぞ~!」
と4枚引いたときに、
4枚のIsolateと「こんにちは」する可能性があるのだ。
攻撃値の低いDominateがめちゃくちゃ弱いことを、声を大にして伝えたい。

第三に、防具を使えば簡単に防げるという点。
ガードしても壊れないBattleworn持ちの防具があふれており、
Blade Blake装備でも、Crown of forbiddenなど防御値2のものが多い。
Sink Bellowと合わせれば6点Dominateのガードも簡単だ。

毎ターンこのコンボを決めて、Dominate6点をコンスタントに出せれば強いかもしれないが、
それは「Isolateと6点カードを毎ターン1枚ずつ過不足なく引く」ということだ。
ドローやデッキ操作、サーチのないUzuriでそれに頼るのは、
すべてを運に任せた思考放棄なのだ。

いろいろ言ったが、IsolateをUzuriの効果で入れ替えるのは奇襲性があり強力だ。
だがこれ一本で食っていけるほど強いかというと微妙である。
決まるのも稀だし、決まっても即死ではない。

Assassinの選択

長々とAssassin理論を唱えたが、
実際にそれを実現するためのデッキを考えていこう。

武器

Scale Peeler(固定)

なんでScale Peelerか?それは防具でガードされたくないから。
相手の手札を減らすために攻撃しているのに、防具でお茶を濁されるのは困る。
「してもいいけど損するよ?」と言ってあげるためにも、
一本目はこれが一番いい。
それに、装備なしの全裸で現れる相手はいない。
必ず当たる一本だ。

(相手に合わせて)
Spider bites
Orbitoclast
Nerve Scalple
後述するFlick Kivesの事を考えると、
相手が入れてそうなカードタイプに対応したDaggerを持っていたがいい。
ダブルスケピ(Scale Pealer二刀流)もいいが、
そもそも1ターンにダガーを2回振る動きが弱い。

胴足

Redback Shroud
Blacktech Whisperer
Silverで装備しなおせるシリーズ。
消耗戦で勝つ想定なので、防御してもまだ起動能力が使える防具はありがたい。
特に胴はAttack Reactionを使うために役に立つ。
足はSnapdragon Scalersでもいいけど、
Shake Downを対象に取れない。
Attack Reaction起動によるヒット時効果をつけるために使えないので注意。

Flick Knives
Shrike Razors(新カード)
どちらもReactionタイミングで相手の防御値を下げることができる。
Daggerの対応したカードしか狙えず、Daggerを壊す必要があるが、ノーコストで何回も起動できるFlick Knives。
Silverトークンで回収できてなんでも狙える、起動2コストサクリが必要なShrike Razors。
どちらを選ぶかはあなた次第。

なんでもいい。
俺はかっこいいからMusk of Malicious manifestationsを被るぜ。

メインボード

Shake Down
Surgical Extraction

ヒット時ハンデス。Assassinの生命線。
とにかくこれを当てて相手の攻撃を削ぐ。
フル投入。

Shred(黄)
Assassin Attackをガードしているカードの防御値を下げる。
上記カードを確実にねじ込む。
黄色だとDaggerや上記カードのコストに使えるし、
Defense Reaction以外で防御値4はほぼない。3枚必須。
小技として、相手が防御に回してきたTmper装備を、1回で壊すことができる。

Spreading Pluge
過剰ブロックした相手に、痛み分けではなく負債を押し付ける。
3枚。

Stealth持ちAttack Action
デッキ内に合計で30は欲しい。
Infect
相手がコストを払わない前提だと、赤5点、青3点のバケモノ。
Stealthの中で最もスルーしたくないAttack Actionだろう。
フル投入。
Sedate
Assassinは攻撃も防御も中途半端なため、
相手にアーセナルを溜められると守りがしんどくなる。
Sedateで発生するInertiaトークンはこれを防ぐ。
1、2回当てたら、相手も「これは受けたくない」と感じるだろう。
全投入。

コストやUzuriの入れ替えに使うため、何を選んでもいい。
だが、青ピッチ優先で選ぶ。
Daggerを振ってStealth、もしくは2コストAttack Action素撃ちとした時、
1コスト残るのでSpreading Plugerが使えるからだ。

環境的に軽減する相手が多いならMalignだしDefense Reaction多めならBack Stabでもいい。
Isolateでもいい。3枚までなら、手札全部Isolateとかならんでしょ。

Spike with Broodlot
Spike with Inertier
Uzuri起動は毎ターンに1回までだが、Attack Reactionは重ねて使える。
終盤のライフを守るムーブを突破するのに、3枚ずつ入れておきたい。
Broodlotは当たれば+5点とおいしい。
Inertiaは+3だけど、相手のアーセナルキープを止めることができる。
Frailityはメインでは使わない。

ここまでで48枚。

自由枠

Death touch(赤)
ヒット時に3種の毒から選べる6点。
手札からプレイできないのと防御値2がネック。
ただBroodlot PoxもInertiaも選んで出せるので優先度は高い。

Codex of Frailty
Codex of Inertia
Codex of Broodlot

コーデックスサイクル。防御値2なので、どれか1種類でいい。
上から順の優先度だが、自分はBroodlotしか持ってないので他の使用感が分からない。

Shred赤
過剰だが、相手がDefense Reactionの鬼なら使わざるを得ない。
防御してきたメカノロ合体ロボを一発で壊せる。

Command and Conquer
Wreck Havoc(赤)

アーセナル絶対許さないマン
GenericなのでShredやShrike Razorsで対象にとれないことに注意。

Leave no witness
コストが軽いアーセナル許さないウーマン
Shred対応だがDefense Reactionで止まるので注意。

Spike with Frailty
スパイク三兄弟の面汚し。相手がNinjaなら入れる。

Ravenous Rabble
Bleed Out
Hurl

Stealthを過剰ブロックされて
「これでこのターンは終わりだな!」
ってされたときにこれと入れ替えると相手はスンッ…てなる
どれも防御値2なので、入れすぎ注意。

Moon wish
Sun kiss

フレーバーが美しいカード。ノーガード全攻撃マン対策。
気が付いたら9点ゲインしていて、相手のビッグムーブ1ターン分耐えることができる。

Peace of mind
DominateやOverpowerでゴリ押ししてくる相手対策。
いつでも使えるので、Intimidateされても事前に使える。
手札からインスタント使っただけです!ガードには使っていません!

Inertia Trap
Assassinが使えるトラップで一番誘発しそうなやつ。
アーセナルにバフ系溜められるとダメージ量が痛いので、これを使って防ぐ。

Concealed blade
0コスト!青!防御値3!
Assassin Attackならなんにでも使える!攻撃値+1だけど。
地味にShake Downに使える強化Attack Reaction。
Dagger回収はおまけ。

Already Dead
新カード。YouはShock。愛で空が落ちてくる。
2/6/3のうれしい性能に、Contractとヒット時防御カード追放効果が付く。
防具も抜ける上に、Contractの範囲が広すぎて俺の胸に落ちてくる。
特にハンデスとかしないので、屋台骨にはならなそう。
ContractスタイルならArakniでいいし…
ただ、Battleworn防具で適当にガードされたStealthと入れ替えると、相手はひでぶしそう。

各種Contract
Silver稼ぎにいいけど、相手の手札に影響しない(=返しの攻撃が痛い)のでたくさんは入れられない。
稼いだSilverを抱いて溺死する可能性だってあるんだぞ!

Assassinの戦術

後手はドローがあるため、一回ハンデスしても補充される。
仮に先手を取って、アーセナルにカードを置けたとしても、
Uzuriの半端な防御では防げないし、GoAgainもないので使いきれるか疑問。
防御後の手札補充をさせないためにも、後手を選びたい。

まず防御だが、必ず2枚以上残したい。
2枚あれば、
・Stealth→入れ替え
・Stealth+Attack Reaction
・Dagger→Attack Action
といった動きが一通り可能だ。
こちらの防御値は大体3だから、相手が6点攻撃を2回してきたとしても、6点まではガードできる。
返しに6点+デバフができれば、十分取り換えしたことになる。

次にこちらの攻撃ターン。
相手の攻撃が弱く、カードを余らせていたら、
まずはScale Pealerを一回振りたい。
防具でガードされて手札を温存されるのが、Uzuriには一番まずい。相手の4枚フル攻撃は、Assassinのカードでは受からない。
もちろん手札に余りがなければ、無理にDaggerを振る必要はない。
重要なのは相手に手札から防御に使わせること。
ライフが減ってない限り、Daggerの1点程度では相手のガードは引き出せない。

ピッチコストに使うカードの選定だが、
デッキ作成時に適当に入れた青Stealthを優先的に使いたい。
InfectとSedateはヒット時効果が嬉しいので、
仮にスルーされたとしても美味しい。
ピッチではなくプレイで使っていくほうがいい。

相手がどういった攻撃を嫌がっているかも、よく観察すべきだ。
金太郎飴のように、どの4枚を引いても同じ動きをしてくる相手にはInertiaトークンは効きづらいし、
キーカードを溜めて逆転ホームランを狙う相手には、
Bloodrot Poxトークンでライフを詰めるより、
Inertiaトークンで手札を流し続けたほうが効く。
相手の嫌がる事を、進んでやろう。

最後に

Switchbladeって日本語に訳すると「飛び出しナイフ」なんだけど、
「飛び出しナイフ、ウズリ」
って言われるとめっちゃダサく感じる。
日本語版が出るまで、翻訳チームにはかっちょいい二つ名を考えてほしいと願う、あるへのであった。

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