【FaB】Uzuriとアーセナル渋滞

【渋滞】
交通施設を回す際、そのキャパシティを超えるほどの動体が入ってきたときに発生する現象。

渋滞になれば、押すも引くもままならない。
本来流れるものが滞り、そこから思わぬ事故や事案が発生する。
せっかくのバカンスも台無しだ。

今日はUzuriにおける渋滞の話。


アーセナル(保管庫)システム

アーセナルは、数あるヒーローやクラスの垣根を飛び越えて、
全員が使えるシステムだ。
ターンの終わりに、余った手札を置いてもよく、ここからプレイすることができる。
プレイだけなのでピッチや防御には使えないが、
ターンエンド時に引くカードはアーセナルまで数えない。
知力4なら4枚+アーセナルで、5枚のカードを保持できるってわけだ。

カードゲームに於いて、枚数差は大きな意味を持つ。
アーセナルをうまく使って、相手より枚数を多く使うことが、
どのヒーローにも共通したプレイングにつながるだろう。

おやつは300円まで。バナナは含まれない。

どんなヒーローも、アーセナルに置けるカードは1枚まで。
(例外的に、New Horizonでもう1枚置ける)
どんなに手札を残してターンを終わっても、1枚まで。
2枚以上持っていても1枚しか置けないし、既に埋まっていると置けない。
カードを使い切れず、余らせてしまうことになる。

アーセナルに置いたカードはプレイしかできない。
当然ピッチできないし、防御カードとして選択はできない。
(これも例外がある)

1枚で3役…プレイ・防御・ピッチに使えるこのゲームで、選択肢を2つ失うのだ。

おやつ抜き

仮に、アーセナルにカードを置いたとしよう。
もしそれを使うタイミングがなかったら、カードを1枚分無駄にしたことになる。
ピッチにも防御にも使えない、プレイしかできないカードがプレイさえできない間、
相手はアーセナルをバンバン活用してきたらどうだろうか?ずるいだろう。

アーセナルの渋滞は勝負に響いてくる。
たとえそのターンを凌いだとしても、渋滞が解消されなければテンポ差が徐々に開いていく。
「アーセナルに伏せたくないカードは、無理に伏せず3枚引く」
といった判断もある程だ。

FaBで戦い抜くには、アーセナルを停滞させてはいけない。
体をめぐる血のように、海へと注ぐ川のように、
常に流れ続けなくてはいけない。

Uzuriちゃん、おやつ抜き


「アーセナルに使いづらいカードを置いてはいけない」的なセオリーがあるが、
これはヒーローやクラスによって変わってくる。
致命的な例でいうと、MechanologistのBlockとかだろう。

アーセナルに置いた途端、ブロックできない=プレイできない、完全な置物と化する。

ではUzuriはどうだろうか?
早速見てみよう。

重めのAttack Action

UzuriはStealthからの入れ替え能力があるので、
交換前提のカードが入ることが度々ある。

たかが2コスト、されど2コスト。
必ず1枚以上ピッチしないとプレイできない。
チュニックでも払えない。

Attack Actionの中でも、特にSurgical Extractionは最悪だ。
コストが2だし、仮にプレイできたとしても攻撃値4の「見えてる攻撃」だ。手札でサポートしなければ、簡単にブロックされてしまう。
(Uzuriの能力で入れ替えれないAttack Actionを「見えてる攻撃」と表現している。俺が。流行らせようぜ)

Attack Reaction

Attack Reactionは使用タイミングが限られており、
アーセナルに置くと渋滞を引き起こしやすい。
とにかくプレイタイミングが限定されるのだ。
プレイできるタイミングでも、相手の防御が抜けなければ、
無駄うち、もしくは渋滞続行だ。

ShredはどのUzuriにも入っているが、これをアーセナルに置くのは危険信号だ。
・Attack Reaction
・相手の防御カード
・しかもAssassinカードを防御しているカード
と、意外と限定的なカードなのだ。

「Assassinの攻撃をノーガードにはできへんやろwww」
と高をくくって伏せると、
返しのターンで強烈な攻撃により手札を全部切る必要が出て、
伏せたShredを使えずエンド…という展開はあるあるだ。
こうなってしまうと完全にマウントを取られており、
相手の攻撃に手札を使わされ、アーセナルで一生鎮座するShred不動明王のできあがりだ。
前述したとおり、カードの巡りは血の巡り。
血行が悪くなったゲーム運びは、徐々に不調になっていくのだ。

Codexシリーズ

これは「アーセナルに置くことがしんどい」というより、
「Ponderで引く見えないカードを、アーセナルに置くか悩む」
という問題だ。

Codexプレイして手札を使い切って、Ponderトークンからいざ引いたカードが、
ShredやSurgical Extractionだったりするとげんなりする。
渋滞の温床になるし、かといって置かないとPonderがも"っだい”な”い”。

Shred黄とSurgical Extractionの2種×3枚で計6枚。
Codex1種×3枚。
・Ponderの発生確率
・Ponderによりアーセナルに置きたくないカードを引いてしまう確率
これらの組み合わせは非常に低いが、類似カードを増やせば確率が上がる。
構築段階で留意しておかなければ、「ハズレ」を引かされることがあるのだ。

Uzuriのおやつ

ではどういったカードがアーセナル設置向けか?
個人的な視点で挙げてみた。

Stealth

0コストAttack Actionなので、簡単かつ能動的にプレイできる。
Uzuriの攻めの起点になるカードなのでいつでもプレイしたいし、
Uzuriの能力で入れ替えれば、実質ピッチに使えたことになる。
Frailtyトークンで弱くされていても、プレイしない理由にはならないのがGood。

Codexシリーズ

「アーセナル空いてないと、Codexのうまみ少ないよね」の逆説。
アーセナルがCodexなら、プレイ後絶対に空く。
Go againのActionカードなのでタイミングも選ばない。
Codex of Frailtyだけ、手札を調整する必要があるので注意。
もちろん、手札全防御からのCodexで攻守逆転も可能だ。
Codexで埋め尽くして、Good Gameまで行こうぜ。

Sink Bellow

アーセナルから防御に使えるカードなら、置きたいに決まってるだろ!
Dominate対策のためにも、絶対アーセナルに置きたい。
というより、手札でかさばってるDefense Reactionが一番弱い。
さっさと埋めたい。
コマコンに使えないのがお茶目だが、Assassinカードの防御値舐めるな。(ほとんど3)

ヨガで血流改善

アーセナルに置きたくないカード置いちゃったよ~
ってときも、対処法がないわけではない。
アーセナルを取り除いてアドバンテージに変えるカードもある。

Crown of Providence

それが人の夢!人の望み!人の業!
知れば誰もが望む、防御値2の頭装備。
ガード時に手札やアーセナルをデッキボトムに送って引けるので、
アーセナルを綺麗にできる。
ちょっと値が張るので、他者より強く、他者より先へ、他者より上へ行きたい人向け。

Mask of Malicious Manifestations

Outsidersのコモン装備。
「悪意ある現象の仮面」って意味らしい。かっけぇ…
手札かアーセナルをボトムに送り、Attack Actionがめくれるまで公開。
それを手札に加えて、公開された残りをデッキに加えて(なぜか)切りなおす。
手札にAttack Reactionしかなくて殴れないぜってときに重宝する。
コモンなので当然安いし、何よりカッコいい。
みんなもこれのCold foil着て遊ぼうぜ。

おやつは必須ではない

さて、長々とアーセナル渋滞対策を話したが、
あくまでセオリーだということを覚えておいてほしい。

実際の戦闘で、訓練で覚えたとおりになるとは限らない。
「これさえすれば勝てる」という訳ではない。

というのも、FaBってめちゃくちゃ奥が深くて、
自分の手札だけで最良だった攻撃が、相手のガードや対抗札でピンチに変わることもある。
結局は自分だけでなく、相手の手にも左右される。
アーセナルで渋滞していた置物が、
最高の引きから逆転の一手に変わることもある。

あくまでUzuriを使う上での経験則だが、アーセナル渋滞が長かった試合で、勝ったことは一度もない。
渋滞が勝敗を左右するのは間違いないと思っており、
それ以上に、カードがプレイできないのはストレスフルだ。

だがそれですべては決まらない。
結果だけが真実。フィックスリリース。

みんなにも、渋滞にはまらない、良きUzuriドライブを。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?