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猫のごはんを選ぶ時のチェックリスト【前編】

「猫 フード おすすめ」
「キャットフード おすすめ」
「キャットフード 選び方」
「キャットフード 比較」

こんなキーワードでググったこと、ありませんか❓
わたしはあります。

そして、ヒットしたページ群を上位10件ほど見てからはたと気付くのです。

「どのページもほとんど内容が同じじゃない?しかも聞いたことない名前のフードだな…」
「ランキング上位のブランドのフード、あちこちで1位取ってるけど、Amazonのレビューを見るとそんなにスコアが高くないな…」
「ランキング結果には大体、購入用のリンクが貼ってある。」

勘の良い方ならこれで気付きますよね。
キーワード検索でヒットした結果のほとんどのページが、広告なんです。

広告ページだからといって何ら悪いことはないんですが、問題はそれを見ている方が広告と知らず、ランキング結果を頭から信じ込んでいるという状態なんです。

もちろん、中には信じていい情報もありますが、その前にもう少し情報武装をしてから試合に臨んだ方がいいですよ❓というnoteを書こうと思います。

健康に大きな影響を与える食。
時には食べ続けたものが原因で病気になることもあります。

無知ゆえに動物に苦しい思いをさせる位なら、自分が賢くなればいいのだ。
そう考え、犬猫の栄養学を勉強し始めたわたしが、「市販のペットフードを選ぶ時にチェックするポイント」を書こうと思います。

1.これはごはんか?おやつか?

ペットフードはその目的により4種類に分けられます。
分類の詳細は下記noteで解説しています。

ざっとまとめるとこんな感じ。

総合栄養食…ごはん。主食。これと水だけで必要な栄養素がまかなえる
間食…おやつ。食いつきが良い。栄養素としては不要。
療法食…治療を目的とした食餌。総合栄養食より割高。
その他…サプリメント等。悩み解消のための機能性食品が多い
 例)水分補給、毛艶を良くする、関節痛の軽減など

毎日のごはんとしてあげるものは総合栄養食です。
その動物が必要とする栄養素がバランス良く配合されています。
これと新鮮なお水さえあれば、他の食べ物は必要ありません(理論的には)

【余談】人間の世界でも完全食なるものが広がり始めています。人間の食がペットフードに追いついてきた感がありますね😁
(画像:完全バランス栄養食 COMP)

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ペットショップでずらーっと並んだペットフードを見ていると、たまに「これはおやつ❓総合栄養食?」と迷う製品もあります。
間違えないように注意してください❗

↓ラベル表示をチェック↓

総合栄養食

【ポイントその1】そのフードは総合栄養食か❓

2.ライフステージに合っているか

犬猫には大きく分けて4つのライフステージがあります。
それぞれのステージに合わせたフードを摂取することで、その時に必要な栄養素を摂取したり、肥満を予防することができます。
その子の成長段階に合わせたフードを選びましょう。

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ペットフードを食べ始めるのは、哺乳期の後、成長期からです。
お水でふやかしたカリカリ、子供用のウェットフードなど消化の良いものから与えます。
仔犬、仔猫は一度にたくさん食べられないけれど、栄養だけでなく多量のエネルギーを必要とするのでこの頃のフードは他の期に比べ、栄養豊富で高カロリーです。
体の基礎が作られる幼い頃の栄養状態が良いに越したことはありません。
上質なフードを選びましょう。

1才でほぼ成長が止まるので、この頃から維持期用のフードに切り替えます。
成長期よりは、カロリーが抑えめですがたくさん身体を動かすので筋肉や骨の形成に欠かせない高タンパク質のものが良いです。

そして、7〜8才でシニア期に入ります。
個体差がありますが、この頃から運動量が減ってくるので、カロリーを低く抑えたものが多いです。
加齢にともない消化吸収力が衰えてくるので、引き続き高タンパク質のものが良いです。
この頃から内臓系の疾患などが出始める頃です。
獣医師に相談するなどしてフードを選びましょう。

以上がライフステージについての説明ですが、メーカーによって表記が異なるので一覧を載せておきます。

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成長期+維持期+シニア期の全てに対応している全年齢対応のものもあります。

【ポイントその2】そのフードは成長段階に合っているか❓

3.原材料

次にチェックするのが原材料です。
フードのはここに表れると言っても過言ではないでしょう❗

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この欄には、フードに含まれる量が多い原料から順番に記載することになっています(注1)

注1 このルールは人間用の食品表示に関する法律で定められています。
食品表示法等(法令及び一元化情報) | 消費者庁
ペットフードは厳密に言うと「食品」ではありませんので、この規制の対象外ですが、消費者に対する適切な情報提供の観点から多い順に記載することが望ましいとされています。

原材料を先頭からチェックしていくことで

「このフードは動物性の原料を多く使ってる😃」
「一番多く含まれているのが穀物か…😢」
「内臓の名前まで記載してある。こだわりと自信が感じられる😲」

ということが透けて見えてきます。

本来の食性から言うと、犬は肉食に近い雑食動物、猫は完全な肉食動物なので、動物性の原料が多く含まれているものが良いです。
下記のnoteでは、猫が肉食動物であることを体の特徴から解説しています。

ところが、キャットフードの成分表示を見ると多くの製品に植物性の素材が含まれていることに気づくと思います。
ものによっては、植物性の原料がほとんどという場合も…💦
これはなぜか❓

ズバリ、それは動物性の原料はコストがかかるからです❗

本来の食性に適している栄養素を配合しつつ、経済性も両立する。
ペットフードメーカーのポジショニング企業努力の跡が見え隠れするのがこの原材料の表示です。

動物性の原料をふんだんに使っているフードはやはり高い❗
頭の中でつい1ヶ月分の食費を計算してしまいます😅

米や麦などの穀物、マメなどの植物性の原料が多いものはお値段は安いですが、猫の健康を考えると避けた方が良いでしょう。

特に猫は植物を好んで食べる動物ではありません。
消化不良を起こして、便が緩くなったり臭いがきつくなります。
化学的な加工により、猫でも消化吸収しやすい植物性原料もありますが、うちの猫たちに与えると考えると、やはり猫のご先祖様が食べていたものに近い方が安心だろうと思います。

しかし、ドライフードの場合、あの食感と形状、保存が効くという利便性のためにどうしてもでんぷんが必要なのです。
また、肉食動物といえど植物性の食材を全く食べなくてもいいという訳ではなく、少量は必要です。

【ポイントその3】メインの原料は動物性で、植物性の原料がなるべく少ないものを選ぶ

まとめ

1.「総合栄養食」を選ぶ
2.ライフステージに合ったものを選ぶ
3.なるべく動物性の原材料を多く含むものを選ぶ

実はまだあるのですが、長いので前中後編に分けます❗
↓↓↓つづきはこちら↓↓↓





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