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自己紹介 -インクルーシブサービスデザインラボ参画にあたって-

はじめまして。横山と申します。NPO法人Social Change Agencyという団体とポスト申請主義を考える会に所属をしている、ソーシャルワーカーです。

今回、Groove Designs取締役、政府CIO補佐官/福岡市DXデザイナーである東 宏一さんにお声掛けいただき、「インクルーシブサービスデザインラボ」に参画しました。

この記事では、こいつってどんなやつ?ということで、自己紹介をさせていただきます。

わたしは、大学卒業後、医療機関に勤務し、外来や入院で病院にくる患者さん家族の病気になって生じる困りごとの解決・軽減を目的に、社会保障制度の活用などを通してサポートをする、という仕事に従事していました。(以下、過去に医療機関のソーシャルワーカーの仕事について書きましたので、よろしければご覧ください)

医療機関に勤務していた際に、ネットカフェで生活をしながら、派遣労働の現場で体調不良によって倒れ、救急搬送されてきた患者さんに多く出会いました。

そのような背景を持った患者さんに対して病院に勤務するソーシャルワーカーとして生活費や医療費、退院後の住まいのサポートをする中で、「制度からの排除」を生み出している要因のひとつである、「申請主義」によって生じる課題に強く関心を持つようになりました。(詳しくは以下スライドに記しましたので、よろしければご覧ください)


そのような経験から、さまざまな生活上の困りごとを抱え、心身ともに疲れ果て、自身で支援情報を収集したり、相談するために公的機関に足を運んだりすることが難しい方に対して、公的機関、〜相談センター等の窓口ではなく、人々の生活導線の近くで、スティグマが生じづらい構造の中で、気づき、関わり、そっとサポートを届けることで、あるシステムが人を包摂する範囲を広げることができないだろうか?

自法人では、そのような問いを、社会のさまざまな、人や場所や組織と協働しながら考え事業を行っています。

動画でも紹介いただきました。

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申請主義に話を戻します。

国は、社会保障制度はセーフティネットであるといいます。

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実際、日本にはさまざまな制度があります(以下、活用できる制度についてお話をさせていただきました)


しかし、申請主義をとることで、本来セーフティネットとして機能すべき社会保障制度が、必要としている人に届きづらい構造を生んでいます。

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このような課題意識をもとに、2018年にNPO法人OVAの伊藤さんらと共にポスト申請主義を考える会をつくり、さまざまな背景を持つ方々との勉強会を行ってきました。

社会保障制度が名実ともに「セーフティネット」になるためには、申請する権利を行使することをサポートする施策がセットで必要です。

2019年に成立したデジタルファースト法案、本年創設されるデジタル庁など、行政のデジタル化が推進されていくであろう中で、行政サービスにおけるデジタル化の波を、社会保障制度におけるオンライン申請/申請の不要化/プッシュ通知を推進するなどのダイナミックなシステムチェンジにつなげ、制度を利用できる条件を持つ人が、100%利用できる、言い換えれば離脱率を0%となる社会を目指すために、テクノロジーが適切に活用され、社会保障や福祉が後回しにならないような世論形成が必要であると考えています。(そんな話を、過去、以下に書きました)

そんな中、今年の初め、共通の知り合いである方から、発起人の東さんをご紹介いただきました。

政府CIO補佐官、福岡市のDXデザイナー、そして、ご自身も自身の会社で手を動かしている東さんと課題意識を同じくし、「インクルーシブサービスデザインラボ」に参画しました。

私の方からは、ポスト申請主義的な国内外の取り組み等について、対人支援の観点から、文章にしていきたいと思っています。

ご関心を持ってくださった方はぜひ、以下マガジンをフォローお願いします。

次回は、先般、国の孤独・孤立対策に対して、三団体連名で提出した要望書について解説させていただきたいと思います。

それでは、どうぞよろしくお願いします!







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