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申請主義という関所を守る門番としてのソーシャルワーカーについて考える


以下、Twitterでのつぶやきをまとめました
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ソーシャルワーカーに申請主義の歴史と課題について関心を寄せてほしい理由は、税の再分配の中で提供されるソーシャルワークは、関所としての申請主義という前提のもとで為されているから。

関所を超えられない人たちに対して、ソーシャルワークを提供するには、税の再分配の外に出る必要がある。

それは言い換えれば、ソーシャルワーカーが自分の食い扶持を新たに生み出しながら、申請主義という関所を超えられない人へ関わっていく、ということ。

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2000年代、措置から契約の流れを背景に独立型社会福祉士が出現、申請主義という関所を超えられない人への支援を期待された。

しかし、税の再分配の外で食い扶持を稼ぐことは困難を極め、結果、成年後見制度や講師業、または、介護保険、障害福祉等の事業者立ち上げなどの申請主義という関所内への回帰をせざるを得ないことが研究により明らかにされている。詳しくは以下を参照されたい。

リスクを取り身銭を切り、申請主義という関所の外で、税の再分配の外で、社会性と事業性を並立させながら、実践し、持続可能な仕組みにすることは並大抵のことではないゆえに、税の再分配の外で実践をしようとするソーシャルワーカーを後方支援する仕組みをつくらなければと考えているし、試行している。

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話は戻って、ソーシャルワークを通して価値提供を行う対象を複数もちポートフォリオを組むのは、税の再分配の中と外を行き来する、ひとり独立型ソーシャルワーカーのスタンダードな戦略だと思うけれど、決して易しくはない道ゆえ、実践スタイルとしてはスケールしないと想像する。

上記実践をバックアップする組織体が必要だけれども、担える可能性がある社会福祉士会にはあまり期待できないように思う。

今のままでは、準市場を用いない独立型社会福祉士(そもそも社会福祉士会による独立型社会福祉士の定義も不明瞭)の実践はスケールしないのではないか。

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以下、ツイッターでいただいた声など。

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