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過去の臨床から学んだこと置き場

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#コミュニケーション

他機関から怒りの感情を向けられた時の対処法について考える

他機関から怒りの感情を向けられた時の対処法について考える

この仕事をしていると、とある2者間のコミュニケーションが、どこかで行き違い、修復困難になり、その結果、「とりあえずソーシャルワーカー」に!!!」と連絡が入ることがあります。

連絡をしてくる相手の方は、地域の専門職や役所の担当者などの他機関の方であることが多く、その場合の最初のコンタクトは、電話であることがほとんど。そして、立腹していることが多いです。

「○○部署から、こういうことを言われたのだ

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新人ソーシャルワーカーが他部署とのコミュニケーションを円滑にするために活用するべき3つのワード

私は、過去医療機関のソーシャルワーカーとして就職して8年ほど働きましたが、医師や、病棟の看護師さん、コメディカルスタッフの方々と、うまくパートナーシップを築くことができるかどうかが、医療ソーシャルワーカーの援助の「質」を左右すると言っても過言ではないなあと常々思っていました。使い古された言葉ですが、「ソーシャルワーカーはひとりでは何も出来ない」からです。

ソーシャルワーカー自身がどれだけ多くの社

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他者とのコミュニケーションを良好にするために気をつけている3つのこと

他者とのコミュニケーションを良好にするために気をつけている3つのこと

コミュニケーションは、生活していく中で避けて通れないものですから、日々、考える材料に事欠くことはありません。

本エントリでは、「他者とのコミュニケーションを良好にするために気をつけている3つのこと」と題し、以下について考えたことを記していきます。

1.コミュニケーションを”楽しむ”
2.コミュニケーションの相手を”信頼し、好意を持つ”
3.分人ラベリングをする(私の造語です)

1.コミュニケ

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クライアントに値踏みされる時間が、ソーシャルワーカーである私に教えてくれたこと

クライアントに値踏みされる時間が、ソーシャルワーカーである私に教えてくれたこと

医療機関に入職して2年目のことです。少しずつ仕事にも慣れてきた頃「値踏みされる時間」というものの存在について気づき、考える機会がありました。

今振り返れば、この気づきが、自分自身をソーシャルワーカーとして、小さなステップアップをさせてくれたのだなと思っています。ここではソーシャルワーカーが患者さん家族との間に援助関係を築いていく過程に存在する「値踏みされる時間」について、以前に記したエントリを改

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なぜ、我々ソーシャルワーカーはクライアントに問わなければならないのか?

なぜ、我々ソーシャルワーカーはクライアントに問わなければならないのか?

本エントリでは、ソーシャルワーカーが行う「質問」の定義を考えていこうと思います。

ソーシャルワーカーが行なう質問は「クライエントと共に解決していくべき問題を、明確化するため(アセスメントする)に行なう専門的行為」です。

つまりは、クライエントと共に援助過程を経る上での、見取り図(どういった困りごと、問題があり、それにより現状がどうなっていて、まずどの問題に、どのような方法で手をつけていったらよ

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”ノンバーバル(非言語)の集合体たち(ベクトル)”について考える

”ノンバーバル(非言語)の集合体たち(ベクトル)”について考える

「対人コミュニケーション」においては、他者に対して有意な働きかけをする以前に、相手に向けて発せられる”ノンバーバル(非言語)なものの集合体(ベクトル)”が大切だと対人援助の仕事をしていると日々思う。

ノンバーバルというと、服装や表情、佇まいなどがあげられることが多いが、本エントリでは、ノンバーバルなものの集合体について、相手に向けられる「感情」と「行為」に分け、その要素も含め、考えていこうと思う

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