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過去の臨床から学んだこと置き場

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#MSW

リファー/転院相談において援助を「バトンタッチ」することについて考える

リファー/転院相談において援助を「バトンタッチ」することについて考える

前回のエントリで、

『「転院」はさまざまな事実の絡み合う過程で生まれたひとつの結果』であり、そのプロセスにも焦点を当てられるのがソーシャルワークだ、

と記しました。

私は過去の勤務先の病院で「転院相談をする・される」両方の立場を経験させてもらいました。

その経験から言えるのは、転院相談を受ける側は、こちらが提供する情報から、絵的なイメージを膨らませて、イメージをある程度こちらと共有しながら

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事務職ではなくソーシャルワーカーが転院援助を行う意義について考える

事務職ではなくソーシャルワーカーが転院援助を行う意義について考える

今の日本の医療制度上、「転院」はひとつの避けられない現実です。
急性期、回復期、慢性期。医療機能の分化により、ひとつの病院で全ての機能を完結することが出来ないことは今のところ変えられない現実だということは同業者であれば自明の理でしょう。

「もっと長く入院していたい」
「転院したくない(させたくない)この病院にずっと入院させてほしい」

という患者さん家族の訴え。

「この患者さんは治療は終わった

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