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氣が付いたらベルギー生活3年目が終わりかけてた話。【学士課程3年間の感想】op.1-2

前回の記事から時間が経ってしまったが、今回の記事は主に2年目について書いていこうと思う。まだ前回の記事を読んでないよ、という方は以下の記事から読むことをオススメする。

ヨーロッパで初めてのオーケストラプロジェクト
【2021−2022】

ヨーロッパは大抵が9月か10月がシーズン始まりで、ベルギーも漏れなく9月の中旬から新学年がスタートする。2年目からは、コロちゃんなんぞどこ吹く風、という感じでいくつかのルールはあったが、通常の授業はもちろん大人数のコンサートプロジェクトなどもほとんどコロナ前と同じように行われた。

私の通う大学では、シーズン最初のオープニングコンサートと称して、室内楽オーケストラのコンサートがある。室内楽オーケストラなので、主にモーツァルトやベートーヴェンなど、古典ー初期ロマン派の作品を演奏する。
そしてこのコンサートが、私のヨーロッパで最初のオーケストラプロジェクトになった。

。。。と言いたいところだが、実は夏休みに入ってすぐ、大学の友達に誘われて、ブリュッセルのオケプロジェクトに参加してたという(書いてて思い出した)。
こちらはベルギー国内の音楽院の学生をはじめ、プロとして活躍している奏者や社会人で趣味として楽器をやっている人なども参加していて、とても楽しかった。それに、コンサートのメインで演奏したのがチャイコフスキーの交響曲第5番だったのも感慨深かったなぁ、などと書きながら思ったり。
リハーサル時はまだ奏者もマスク着けての演奏だったけれど、一年半ぶりくらいにたくさんの人と音楽を創れた喜びは大きかったなぁ。


ベルギー王立音楽院のホール、豪華だった
私のInstagramにも写真載せてるのでチェックしてみてね

話をもとに戻しまして、とにかく大学のオーケストラは9月が初めて。そしてこれまた奇遇なことに、コンサートの日付はちょうど一年前、私がベルギーの地に降り立った日だった。なんか運命感じた(チョロい)。

プログラムのメインはベートーヴェンの交響曲第6番『田園』。
そういえば、最初は2nd Violinだったけどリハーサルの2日前に1stの人数が足りないので1stに入ってくれとのメールが来て、リハまでの2日間必死こいてプログラムの譜読みし直したのもまた良き思い出。笑

いつもお世話になってる大学のコンサートホール
田園たーのしかった! 
Photo by Malou Van den Heuvel

その後は普段の授業と課題とプロジェクトと試験に忙殺される日々を過ごして、これまたあっという間に2年目が終了。個人的にはヴァイオリンの技術的な面で壁にぶつかったり、何もなかった昨年から一変して通常通りになったことによって、フィジカル面もメンタル面もついていけなくなってしまったりと、年間トータルのしんどさは2年が一番しんどかったかもしれないな、と思う。


大学の名物コンサート

記事を締める前に、私の通う大学の名物(?)コンサートの紹介を少し。
私の通う大学では、2年に一回、J.S. バッハの『ヨハネ受難曲』『マタイ受難曲』のコンサートがある。なんでも大学の伝統行事らしく、今は交互にやっているらしいが、その昔は両方同じ年にやってたこともあったのだとか(!)。

私が2年生の時にヨハネ受難曲のコンサートがあったのだが、コロナで一回飛んだので実に4年ぶりとかで、3公演のうち初日はチケットが完売になってたので、ちょっと驚いた。

オーケストラは基本修士課程の学生で、学士課程の学生は大半が合唱で参加。漏れなく私も合唱で参加しなければいけなかったのだが、まードイツ語の難しいこと。笑
そして長丁場なので合唱もオケもソリストも大変。それでも、日本だったら学生のうちにこんな経験はできるかわからなかったので、心底ベルギーに来て勉強できて良かったなあ、としみじみ感じた。そして久しぶりの合唱も、なんだかんだ楽しめたしね。笑

実は普段お目にかかれない楽器に終始興奮してた
2公演目は郊外の教会で本番でした

この時のヨハネ受難曲の動画が、当時一緒に留学してた日本人の先輩のYouTubeに上がってるので、ご興味ある方は是非。笑

今回はこの辺で。
後編に続く。

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