海上自衛隊舞鶴展示訓練の後は大忙し
いつも見ていただきありがとうございます。
7月16日は、海上自衛隊設立70周年の展示訓練が若狭湾で開催されました。
東舞鶴は明治から海軍の街として発展してきた歴史があり、日常的に護衛艦を目にしています。
ミリタリーマニアではありませんが、被写体の一つとして護衛艦を撮ることも多くあります。
展示訓練の朝、修理をしている船を除き、全ての艦艇が出港していきました。
出港は霞があって視程もよくなかったので早々に撤収しました。
展示訓練が終わって、入港の時に撮影をしてきました。
何年も撮影してますが、入港シーンはそれほど多くありません。
当たり前ですが、いつ入港してくるか分からないですから、遭遇することも少ないのです。
今回は、全ての艦艇が続々と入港するので、イイ見物になることを期待して、マニアの皆様の中に紛れ込んで撮影してきました。
マニアの皆様は、400mmや600mmのレンズで撮影していたので、私もマニア面して100-400mmで撮影してますw
入港してきた船
入港順に艦艇を並べてみました。
勉強も兼ねて、チョット調べてみました。
ふゆづき
あきづき型汎用護衛艦の4番艦
2014年3月就役
基準排水量 5,100トン
全長 151m
第3護衛隊群第3護衛隊所属(舞鶴)
イージス艦のような多機能レーダーを搭載して防空能力を強化しており、ミニ・イージスとも呼ばれる
ひゅうが
ひゅうが型ヘリコプター搭載護衛艦の1番艦
2009年3月就役
基準排水量 13,950トン
全長 197m
第3護衛隊群第3護衛隊所属(舞鶴)
全通飛行甲板で多数のヘリコプターを同時運用できる
あさぎり
あさぎり型汎用護衛艦の1番艦
1988年3月就役
基準排水量 3,500トン
全長 137m
護衛艦隊第14護衛隊所属(舞鶴)
一時練習艦になったが、2012年に再び護衛艦に種別変更
くにさき
おおすみ型輸送艦の3番艦
2003年2月就役
基準排水量 8,900トン
全長 178m
掃海隊群第1輸送隊所属(呉)
戦車やトラック等を輸送のほか、LCAC(ホバークラフト)を運用できる
日立造船舞鶴で建造 舞鶴にゆかりのある船だったんですね
ひうち
ひうち型多用途支援艦の1番艦
2002年3月就役
基準排水量 980トン
全長 65m
舞鶴地方隊舞鶴警備隊所属(舞鶴)
訓練の支援、自走不能となった僚艦の曳航などを行う
あたご
あたご型ミサイル搭載護衛艦の1番艦
2007年3月就役
基準排水量 7,700トン
全長 165m
第3護衛隊群第3護衛隊所属(舞鶴)
イージス艦
すがしま
すがしま型中型掃海艇の1番艦
1999年3月就役
基準排水量 510トン
全長 54m
舞鶴地方隊第44掃海隊所属(舞鶴)
木造の船体。機雷を処分する。
あいしま
すがしま型中型掃海艇の8番艦
2004年2月就役
基準排水量 510トン
全長 54m
舞鶴地方隊第44掃海隊所属(舞鶴)
はやぶさ
はやぶさ型ミサイル艇の1番艦
2002年3月就役
基準排水量 200トン
全長 50.1m
舞鶴地方隊舞鶴警備隊第2ミサイル艇隊所属(舞鶴)
40ノット以上で航行できる
入港ラッシュ
展示訓練が終わり、続々と入港してきました。
レンズとカメラで約2kgを長時間振り回して撮影するのも大変でしたが、入港作業をする方々はもっと大変だったでしょう。
入港の様子を順を追って紹介しますが、チョットどころじゃないほど長くなります(苦笑)
撮影ポイントに到着した時には、「ふゆづき」が入港してきていました。
山の上の駐車場は満車、マニアの方々がずらりと並んでました。
完全に出遅れです(汗)
前側はYT05と、後側はYT72がエスコートしてます。
YT05は曳船5号、YT72は曳船72号で、260トン型曳船です。
いわゆるタグボートですね
すぐ後ろには「ひゅうが」が続いてました。
ちょうどミヨ崎灯台のところを通過してます。
「ふゆづき」が方向転換を開始しました。
「ひゅうが」が転針。こちらに向ってきます。
航行している真正面の写真はレアかも(^^)
「ふゆづき」も撮りたいが、「ひゅうが」も撮りたい。
曳船が「ふゆづき」を180度方向転換してます。
「ひゅうが」にYT01とYT02の2隻が並走します。
曳船4隻で次々と入ってくる艦艇を捌くようです。
舞鶴に所属する曳船が全て出動です。
舞鶴湾めぐりの観光船が走っていきます。
岸壁で舫(もやい)をとるために待っている隊員さんが手を振ってます。
曳船が「ひゅうが」の方向転換を開始しました。
のんびりと観光船が通過していきます。
そういえば、この観光船、「ひゅうが」がミヨ崎灯台付近を航行している時にも近くにいました。
観光船に乗った人は、かなりラッキーだったかも。
「ひゅうが」が方向転換を開始したころ、「あさぎり」が入ってきました。
舞鶴海上保安部のCL108「あおい」が警備にあたってます。
退役した「まつゆき」の近くには舞鶴海上保安部のCL74「ゆらかぜ」が監視しています。
「ひゅうが」は方向転換中。
やっと90度回ったところです。「あさぎり」入港までに間に合うのか?
ガンバレ、YT01、YT02!
「ひゅうが」の甲板は、見学者がいっぱいいます。
「ひゅうが」は大きいので、方向転換には時間がかかります。
「ふゆづき」の接岸作業を終えたYT05とYT72が大急ぎで「あさぎり」に向って行きます。
「あさぎり」のすぐ後ろには「ひうち」が続いています。
YT05とYT72が「あきづき」のフォローに入りました。
「ひゅうが」のブリッジの士官でしょうか。
下を覗き込んで接岸の状況を確認してます。
舫(もやい)ロープが降ろされていきます。
「ひゅうが」の向こう側を「あさぎり」が通過していきます。
こうやって見ると、「ひゅうが」は本当に大きいですね。
「あさぎり」がこれから方向転換します。
「ひゅうが」の接岸作業を終えた、YT-01とYT02が次の艦を待つために移動します。
「ひうち」は入港待機しているようです。
姿を現したのは「くにさき」でした。
「くにさき」の航行する正面の写真。
クレインブリッジの脚とマストが重なってしまった。
ちょっと残念。
YT01とYT02がエスコートに入りました。
「くにさき」入港です。
呉の艦なので、沢山写真を撮りました。
「ひゅうが」と似てますが、輸送艦なんですよね。
戦車を運んだり、LCACというホバークラフトを搭載していたり、特徴的な船です。
接岸した「ひゅうが」の向こう側を「くにさき」が通過していきます。
「ひゅうが」と「くにさき」がすれ違う時のショット。
ちょっと珍しいと思って撮ってみました。
「くにさき」がすれ違っているころ、「ひゅうが」の見学者は船を降りてました。
近距離ですれ違うところを見たかったでしょうね...
「くにさき」から黒煙が上がります。
停止するために、プロペラを逆転したのでしょうか。
ガスタービンの護衛艦と違って、「くにさき」はディーゼルエンジンなので黒煙がでるのですね。
曳船によって、「くにさき」が方向転換していきます。
「ひうち」が入港してきました。
その後ろには「あたご」の姿が見えます。
「くにさき」「ひうち」「あたご」
さて、どれを撮ろうか。
どれかを撮らないなんてありえませんので、全て撮ることにしましたw
「二兎追うものは一兎も得ず」ではなく、「三兎追うものは三兎を得る」のです。いえ、一石二鳥ではなく、一石三鳥なのです。
ここからは、三つ巴撮影です。
「あたご」が針路を変えました。
イージス艦は、この角度がカッコイイと思います。
「ひうち」がアプローチしてきました。
「ひうち」は小さいので曳船の支援はありません。
岸壁までちょっと距離があります。
「くにさき」の反転が終わって、岸壁に向って近づいてきます。
「ひうち」の舳先から、岸壁に細いロープが投げられました。
あの距離が届くんだと感心。
「あさぎり」の接岸作業を終えた、YT72が「あたご」に向って行きます。
一方「ひうち」は、舫(もやい)ロープを引き込んで岸壁に近づいていきます。
「あたご」の正面カットを頂きました(^^)
「あたご」もクレインブリッジの脚とマストが重なってる。。。
「くにさき」は曳船に押されてゆっくりと岸壁に近づいてます。
「ひうち」は係留が終わったようです。
小さい船は、早いですね。
「くにさき」から舫(もやい)ロープが渡されました。
「あたご」が入港です。
このグレーの色は、露出オートだと綺麗に撮れないので、マニュアル撮影です。港内と露出が違うためカメラ操作が大変です。
「くにさき」は接岸の最終段階。
士官がブリッジから下を覗き込んでます。
その横を「あたご」が通過していきます。
一方「ひうち」では、記念撮影をしてます。
サービス精神旺盛ですね(^^)
「あたご」が方向転換してます。
「あたご」のブリッジはインパクトありますね。
「すがしま」が入ってきました。
入港せず、真っすぐ横切っていきます。
燃料補給に補給所に向ったのでしょうか。
「くにさき」では、下艦の準備が進められてます。
「くにさき」を接岸していたYT02が仕事を終えて戻ってきました。
「ひうち」の見学者は既に降りたようです。
「あいしま」が姿を現しました。
「すがしま」と同じ方向に進んでいきます。
燃料補給に向っているのでしょう。
「あいしま」の後ろから「はやぶさ」が入ってきました。
入港するようです。
「くにさき」の見学者が降りてきました。
「はやぶさ」が通過していきます。
小さな船ですが、海上自衛隊で一番の俊足とのこと。
「はやぶさ」は、港の一番奥に入っていきました。
YT87が登場
YT02の乗員がYT87に乗り移りました
迎えに来たようです。
岸壁の反対側に走っていきました。
最後に
空っぽだった岸壁に、「ふゆづき」が入港してから2時間で全ての護衛艦が接岸しました。
曳船4隻が慌ただしく動き回り、流れるように次々と接岸していく様子を見て驚きました。
全ての船を短時間に接岸することなんて滅多にないはずなのに、滞りなくできるのは、かなりの訓練を積まれているのでしょう。
2時間で撮影した枚数は700枚余り。
平均10秒に1枚のペースでした。
連写撮影してませんが、平均すると大した撮影間隔じゃないですねw
最後まで見ていただきありがとうございました。
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