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【ドイツ人に学ぶ】助けを求めるのに言葉は通じなくてもいい

言葉が通じない世界にいくと、言い知れぬ不安が出てきます。いざ、何かあった時に、果たしてコミュニケーション取れるんか?


怪我をして動けなくなった時に、状況を説明できるのか?

病気で動けなくなった時に、症状を説明できるのか?

トラブルに巻き込まれた時に、置かれた状況を説明できるか?


この不安はどこまで言ってもつきまといます。もちろん、言葉が理解できて、現地の人たちと意思疎通ができるくらいであれば、その不安も多少は和らぐでしょう。


だけど、全く言葉の通じない国に来てしまったら・・・。なんかもう、お先真っ暗なような気になりませんか?わたしはなりましたし、今でも「やばいんじゃないかな?」って思います。


だからこそ、語学を勉強し、カタコトでもいいから少しはしゃべれる、言っていることが理解できるようになりたいというのは、興味関心からという側面もあるでしょうけど、「危機を回避したい」という思いも同じくらい、強くある気がします。


それは、わたしだけではないはず。


でもですね。


現実的に言葉を習得するのはやっぱり難しい。頭も硬くなっているし、口もうまく回らない。そんな状況で、ストレスを抱えつつも日々過ごしている。結構、タフなことやってんなぁ〜。って思います。


ただ、そうは思う反面、言葉が通じなくても割と大丈夫じゃね?って思うこともあります。まだ、自分の中で結論は出ませんが、そういうこともありそうだ、って。


そう思うには、やっぱりエピソードが必要です。


それが、これ。

あ、英語なのは裏垢なのでご容赦を。


何があったか、簡単に説明しますね。


自動車の空気圧が減ってきていたので、ガソリンスタンドに行って、タイヤの空気を入れようとしていました。ちょうど、ガソリンも減っていたので、給油してから、空気入れを借りようと思ってました。


まぁ、空気入れは「無料でも使えそう」な感じですけど、一応そこは気を使って、給油しましたw


先客にドイツ人のおじさん(年齢は1回り以上年上に見えた)が、自分の自動車(Mercedes)のタイヤに空気を入れようとしていました。まぁ、1人ずつしか使えないので、おじさんが空気入れるまで待ちです。


ところがです。


ドイツのおじさん、どうやら空気入れの使い方が分からなかったようで、空気が入らないどころか、逆に抜けちゃてて、前輪がペタンコに!


オロオロしたおじさん、誰かに助けを求めようとしたんですが、あいにく、おじさんには同乗者はおらず、周りにいるのがなんと、ドイツ語のわからないわたし一人。


どうするんだろな?って考えていたわけではなく、考えるまでもなく、そのおじさん、わたしに声をかけたんです。


わたしは「ドイツ語、分からないよ」と言ってみたんですが、おじさんは意に介せず、ガンガンドイツ語で話しかけてくる。状況は上で書いたとおりなんですが、おじさんの言っていることが全然分からない。


とにかく、空気を入れたいことは状況からわかるし、わたしもおじさんが空気を入れてくれないと、わたしの番が回ってこない。


言葉が通じないのは裏腹に、助け舟を出すことにしました。


空気入れの説明文もドイツ語でしたが、幸いイラストがあったので、どうやって設定して、どうやって入れるのかはなんとなくわかった。あとはおじさんのタイヤを使って、予行演習です。


とりあえずおじさんのセッティングを見てあげて、バルブに差し込み、ロックをかけると、あとは自動的に空気が入る仕組み。その間もおじさんはなんか話しかけてましたけど、珍紛漢紛。


あまり気にせず1本目のタイヤの空気を入れることに成功!


1本目終わった時に「OK?」と聞かれたので「OK👍!」で返した。ああ、これだけはどうやらわかったみたいだ。


という感じで、2本目、3本目、4本目と無事全部のおじさんの自動車のタイヤに空気を入れることに成功しました。よかったね、おじさん。


終わったあと、おじさんが礼を言ってきたので「よかったね」と返して、おじさんは颯爽とスタンドを出ていきました。


そのあと、自分の自動車のタイヤに空気を入れて終わりました。


この時感じたことですが「助けを求めるのに、言葉は通じなくてもいい」のかもしれないということです。


おじさんは、言葉のわからんわたしを意に介さず、どんどんドイツ語で話しかけてきます。結果的にはそれで「なんとかなって」いました。


おじさんの性格がそうさせるのか、ドイツ人が皆そうなのか、日本人以外がそうなのか、よくわかりませんけど、追い込まれたら、言葉なんか、あんまり関係ないのかなぁ、って。


「外国に住むんだから、言葉は全てわかっておかなければならない」


理想的にはそうかもしれないけど、ネイティブじゃないから、完璧になんてできるわけもない。むしろできなくても、意に介さない人もいる。


「言葉ができなきゃ、海外に行く資格がない」のなら、わたしなんて、ここにきちゃいけない人間になる。


ただ、やっぱり言葉がわかんないのは不安なんで、できることならわかりたいと思うのはいいことだと思うし、やれるなら、やれた方がいいとは、思います。


だけどそれで、それが足枷になって、一歩踏み出せないのは、少し勿体無い。


わたしの人生のわずか5分くらいの間だけど、ガソリンスタンドであったドイツのおじさんから、学ぶことは大きかったかもしれません。


※エピソードも含め、あくまでも個人の感想ですから、ドイツ人がみんなそうだとかは思いませんし、そうは思わないように、ご注意を。


それでは、また。

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