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「高経年化した発電用原子炉に関する安全規制の概要」(案)に対するパブリックコメントを送ってみた

 みなさん、こんにちは。
今回は久しぶりにパブリックコメントを提出しましたのでご紹介するとともに、皆さんにも意見提出をおススメしたいと思います。

 今回は @kaoru_ellenisia さんのこちらのツイートを見て、ご意見せねば!と思い立ちさっそく送ってみました。

それではさっそく私が送った内容についてご紹介したいと思います。
皆さんにも送ってもらいたくて、急いで書いたため若干おかしいところがあるかもしれませんがご容赦くださいね😝

 私は、耐用年数30年で設計されている発電用原子炉をさらに継続して運転することについては反対の意見を表明します。

 原子炉そのものはある程度の余力を持って設計がされていると想像しますが、その周辺の配管や装置も同様に設計されているといえるのか率直に疑問を感じています。

 装置や機器の劣化は耐用年数を超えると劣化の状況が急速に進みます。
配管内部の劣化はどのように測定するのか、測定したとしてそれが有効かどうかの検証は、その内部を直接撮影するなどの視認が必要ではないでしょうか。また、原子炉そのものの劣化をどのように測定するのか。

 これまで政府を中心に原子力発電の安全神話で、ある意味国民をだまし続け、実際大地震と津波が発生するとその被害を国民全体、海の汚染や大気汚染も含めると地球規模での被害をもたらしました。

 私たちは、たくさんの作業員の皆さんが被ばく放射線量ぎりぎりの中で命がけで現場で働く姿をテレビやドキュメンタリーを通して目撃してきました。現場の皆さんの、想像を絶する努力と犠牲の上に今があると考えます。

その反省はどこに行ったのでしょうか。
もしかしたら反省すらしていなかったのではないかと、稼働延長の方針を知った時に率直に感じました。

 これらの出来事に対して政府の施策はあまりにも軽すぎると思えてなりません。

 東京電力福島第一原子力発電所の廃炉作業どころか増え続ける汚染水の問題でも解決の兆しは見えていません。

避難された方々はいまだに戻れていないし、汚染された土もそのままで最終処分は決まらないままです。

 それらを再度振り返り、国民の声を聴き、国民に対して誠実な説明を行い、国民が納得できる施策を強く求めます。

 今回のパブリックコメントは「高経年化した発電用原子炉に関する安全規制の概要」に対してのものですから、この文書に対しての意見を述べたいと思います。

  1. 東日本大震災の津波によって引き起こされた「東京電力福島第一原子力発電所」の一連の事故を踏まえている文書には思えない。そこに対する反省と二度と大惨事を引き起こさないための決意が感じられないものとなっている。

  2. 長期施設管理計画を認可するための裏付けとなる、劣化評価に何を求めるのかについて言及説明していない。

  3. 「7. 発電用原子炉施設の劣化を管理するために必要な措置」とあるがそれが何を指すかについても国民に対してわかりやすく納得できる説明が必要である。

  4. そもそも原子炉および原子炉周りの装置や配管の基準は、平常運転時+高負荷を想定して検討されていると思うが、東電福島第一原発事故のような予想もしていなかった事態に対して一つ一つ懸案事項と回避策や耐久性の評価を行うようにすべきである。

  5. 「長期施設管理計画」については広く国民に開示することを義務付けるべきである。全体を通して劣化評価に基づき判断することとしているが、劣化評価そのものについて、国民が納得しうる情報開示と説明が必要である。耐用年数30年という設計の限界を超えて運転を継続するのであるから、原子力規制委員会が認可するための根拠を広く国民に開示すべきである。30年を超えて運転した場合に後から検証に耐えうる様々な記録を保持・開示すべきである。

  6. 「7. 発電用原子炉設置者は、1.又は2.の認可を受けた長期施設管理計画に従って発電用原子炉施設の劣化を管理するために必要な措置を講ずるものとする。その講ずべき措置の実施状況を原子力規制委員会が行う原子力規制検査の対象とする。」とあるが、「発電用原子炉施設の劣化を管理するために必要な措置」の評価をだれが行うのか、それが適切ではなかった場合の対応の記述がない。

 以上、コメントさせていただきました。
お取り計らいのほどよろしくお願いします。

いかがでしたでしょうか。
よかったらぜひコメント送ってみてくださいね。


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