HDMIビデオキャプチャ(MS2130)2台めは1台めと回路パターンが違いました

みなさんこんにちは、すぎっちです。
https://note.com/wild_sugi/n/n4038e34862c2
これ、昨年の9月に書いた記事なんだけど、なぜかまだ見てる人が多くいて、「みんな配信とかでPCにゲーム画面取り込みたいのかなぁ、、、」とか思って参考になればとこの記事を書くことにしました。

実は購入した1台目は動作確認後すぐ友人に譲ったので、同じ外観のHDMIキャプチャカードを自分用含めて3個AliExpressの別の店で買ったんですが、回路のパターンが違いました。購入は昨年の10月だったから、もう半年以上前。
当時としては安く買いました。

今は5月連休で時間あるので、前回同様に分解した写真を載せてコメント書いておきます。なお、オレの見解、推定が入っているので、よろしく。


本体の外観は同じですが、箱がちゃんとした紙箱に入っていました。

+ネジ2本で中の回路が取り出せます(これは前回と同じ)

前回の写真と比べると、回路パターンが違う。素子が少ない。
でもMS2130は同じ。あれ?発振子が無いのはおかしいなと裏を見ると

裏面に実装されてました。両面リフロー実装の工程になってますね。これは両面にはんだづけするので、2工程必要で生産コストが上がります。
ですから、たぶん今回の物のほうが設計が古いのだと思います。
(コストダウンが反映されていない)
そして表面のU5,U6(HDMI端子からMS2130に入るライン)とU3(MS2130からUSB端子への出力)は前回記事の1台目は5.1オームの抵抗ネットワークが実装されていたのですが、今回ははんだでショート(素子を省く)されています。
これはMacroSilicon社のEVAボードと同じです。
https://lin-ker.com/ms2130.html

と、いうことで前回の物のほうが、品質確認&コストダウンが進んだものなのでしょう。
SPIフラッシュとクリスタルが裏面に実装されているのもEVAボードと同じですから、今回のものはEVAボードと同等のものをすぐ作ったもの。それが何ロットか市場に流れているのでしょう。

ネットワーク抵抗が今回のは無いから、このキャプチャ回路を装着するときは、HDMI機材とUSB機材の電源を切った状態で接続して、その後に電源を入れるのが安心かもしれませんね。

ちょっと気になるのは、このMS2130の素子はリフローではなくて手はんだされているんですよ。これは製品を作ったときにはまだMS2130が入手できなくて、後でICだけ手はんだして作ったものかもしれませんね。
つまりは試作品。正規工程品ではない。開発初期のもの。でもSPECに違反してるわけじゃないから売ってしまうんでしょうね。さすが中国。安いものを探すと、こういうものを掴む事になるんでしょうね。
(ちゃんと動くので実害無いからいいですけど)

という事で、分解記事でした。またね。


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