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最近のダイハツのニュース記事を見て思うこと


こんにちは、すぎっちです。
今年はダイハツの偽装認証事件、自民党の裏金問題、松坂屋のクリスマスケーキの3つのニュースを聞きながら冬休みに入りました。笑。
ここではダイハツの事件についてちょっと思ったことを書いてみる。なお、ダイハツを悪く言うつもりも、よく言うつもりもない。
(だが印象は良くはないよ、それは仕方ない。)

「全工場を停止した」とかニュースで言ってたけど、
「いや、冬休みを数日早めただけだろ、なんか、反省してます感を出してるだけじゃ?」と思った人はオレだけじゃないだろうな。

というわけで、せっかくのクリスマスムードにいやなニュースをぶっこんできたダイハツ。我が家はダイハツの車買っていないから他人事だが、ご近所の友人はクリスマスに納車予定だったらしい。
けど「2晩考えて、結局キャンセルした。ナンバーも付いて洗車も終わっていたが、全額返金となった。
だって、万が一の事故のときに子供の将来に影響するような怪我をしたら、購入の選択を後悔してもしきれない。
ダイハツは問題ないというけど、どこまで信用して良いのか。国交省はこれから確認とか言うし、遅すぎる。
ディーラーは真摯に対応してくれた。だからこそ、悩んで辛かった。」と言ってた。かわいそすぎる。

ダイハツの試験員の人も大変な思いをして仕方なく不正に手を染めたんだとは思う。そこは同情する。でも、結果がこういう事なんだよなぁ。
最終的にお金を払うエンドユーザの気持ちを踏みにじることになるんだよなぁ、、、、。
パーティ券を数万円で買ってあげた人、ケーキを注文した人、みんな残念な気持ちだろうなぁ。こういう事が来年は無いように、切に願う。

でも、ダイハツの偽装認証って半年前に終わっていたんじゃねぇか?と思ったのでネットを調べてみた。
4月下旬に海外向けで不正が発覚して、5月19日にロッキー/ライズの国内向けで不正が発覚。そうそう、5月だったよなぁ、、、、。それからニュースが全く無かったからもう終わったもんだと思ってた。
え?半年間何やってたの??半年間先延ばしして、何も言わずに不正した車を作り続けて利益を得ていたということ?。

という事で、また調べてみたが
「どの程度の問題なのか、ただちに車の使用を中止しないといけないのか?などを確認しないと、発表してもいたずらにユーザを不安にさせることになるので真っ先に調査をしていた。そして説明できる状況になったので、
第3者委員会からの報告が出た12月のこの時期に発表した。」ということらしい。
まぁ筋は通るが、もやもやするなぁ。

で、本当に安全なのか?気になったのでまたネットを調べる。
ダイハツは「第3者認証機関のTUVジャパンに入ってもらって再調査した。その結果1車種を除いて安全だと判った。」という事なんだが、それを34年間偽装してきたダイハツに言われてもなぁ、、、、、。
TUVジャパンのサイトに行ってみたが何も書いてない。衝突試験を再度やって確認した動画とかどこにもない。
国交省もOKとは言っていない。これで購入の判断を迫られた友人にホント同情するわ。
国交省の調査はこれから。で、1月末までダイハツは生産を停止するらしい。多くの車種の中にはおそらく安全なのもあるんだろうけど、何が安全で、何のどこがダメってのは、半年間調べたダイハツしか判らないんだろうなぁ。しかし、ダイハツはそこに言及する立場にない。

調べているうちに、1月末をめどに、国交省はこれまでのダイハツの再試験結果を検証して、認証再確認結果を出す方針。というスケジュール感が判ってきた。国民が心配しているから、最速で確認するということなんだろう。ありがたい。
だが、34年間も偽装を見抜けなかった国交省がこれだけの車種を1か月足らずでちゃんと確認できるのかな?。
普通に考えて、書類がそろっているかを事務的にチェックする。試験結果の動画を見るくらいしかできないだろう。
この「認証」っていうシステムは単なる「お約束」であって、車両メーカが偽装する気になれば通ってしまうものなんだろうな。
ここに今後もメスを入れないのなら、またもやもやが残るなぁ、と思う。

ここまで書いて、ダイハツは偽装するつもりでやったのか?と思って第3者委員会の報告書を読む。
すると、「部室長級の役職者が不正を支持あるいは黙認という組織的不正行為は認められなかった。」とか書いてあったが、一方で
《当委員会がヒアリングを実施する中では、「管理職は表向きは『何でも相談してくれ』というものの、実際に相談すると、『で?』と言われるだけで相談する意味が無く、問題点を報告しても『なんでそんな失敗したの』『どうするんだ』『間に合うのか』と詰問するだけで、親身になって建設的な意見を出してくれるわけではない」といった意見に接した》
《「できない」をアピールすると、それを言った特定の人だけが、別途報告必要など別に工数がかかる》
《できないと声を上げるとなぜできないのか、できるようにするにはどうするのかと逆に仕事量が増える為に、声を上げないことや、諦め感がなどが出てきている》
《不正行為の根本的な問題は、開発失敗・ミスを叱責する風土だと考える。直接的に日程を守りたかったから不正行為をしたわけではなく、日程を守れなかったときの叱責されることを避けたかったのでは?問題を起こした部署や担当者が会議で吊し上げられたり、必要以上の叱責を受けることがある》と書いてあって組織の闇を感じる。

これって、部室長は課長、係長の現場運営を見ず、こういう状況を放置した、いわゆる未必の故意が成立するのではないか?
少なくとも、部室長は部下の課長係長を管理監督するのが業務だから、それをしなかった。ということは
部室長の怠慢。=会社の怠慢が招いた偽装事件。ですよね。
報告書は偽装自体を会社ぐるみで直接的に行ったわけじゃないとする言い訳にしか聞こえない。「組織的不正行為は認められなかった」という表現で総括する第3者委員会の報告にもやもやする。
個人を追い込む組織は風土の問題ですか?組織の問題ですよ。組織の問題が不正行為に繋がったと総括すべきではないかな。この表現に会社組織を守ろうとする意図が見えるようで、もう報告書に作為的ストーリーを感じてしまって信用できない。第3者委員会はダイハツが要請したんでしょ。無給で調査はしていないでしょ。じゃ、ダイハツがお金払ってるんでしょ、、、。
まさかここで忖度は無いとは思うが、、、、、、。

偽装が34年間ということは、今の部室長の人は34年前の新入社員とか班長係長の時代があったわけで、現場で何があったか知らないなんてことは無いと思うんだ。「今のこと、今の立場」の聞き取りしかしていないのではないか?第3者委員会は自動車技術に詳しい人なのかもしれないが、インシデント対応という目線での調査がされている気がしない。こういう調査も「いじめはなぜ起きたのか?」とか人間関係の見地から見れる会社もいれたほうがいいのではないかなぁ。「物」「技術」「人」あらゆる角度から見ないと本質を見失うよ。

ダイハツを叩く気持ちはないし、同情するし、工場周辺の関連会社は大変な思いをしている記事も目にした。
だからこそ、個人を追い込む組織じゃだめなんだ。それは今回みたいに不正行為に繋がって、結果みんなの生活を脅かすんだ。
組織の問題として捉えてウオッチして改善していかないといけないんだ。
部下からの相談に乗らなかった上司、報告を無視した上司は降格&転籍でもさせて組織改革を行ってほしい。そいつら残していたら変われないよ。
ダイハツはトヨタの完全子会社なのだから、トヨタが積極的に入り込んで全面改革してくれないかなぁ。自動車会社って、そういう組織の自己チェックをする組織って無いのかなぁ。人数的には有っても良さそうなんだが。

この事件、自動車業界を不信に陥れた事自体はダイハツの責任だが、これから未来に向けて改革していく点においては親会社のトヨタの管理監督責任だとオレは思う。ダイハツは昔は独立した株式会社だったが、トヨタが全株を買って完全子会社にしてる。つまりダイハツを運営してるのはトヨタ。
親がトヨタで、ダイハツを子供(養子)にした形。この状態で
例えていうと、事件を起こした子供を立ち直らせるのは親の責任だと思うんだよね。そして再起に向けては、地域の人たちの温かい目も欠かせない。
(どうしてもオレは子育て親目線の意見になってしまうなぁ、
会社の関係を家族の関係と同一視していいのか分らんが、でもオレ個人としてはそういう気持ちなんだよね。)

そしてダイハツが無事に復活してみんなが安心して自動車に乗って社会生活を送れるように、、、、、。
2024年も良き年でありますように、、、。

そう願って2023年最後の投稿にします。じゃ、またね。


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