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大阪みやげの最高峰〜絹笠 とん蝶〜

私は大阪出身だが、所謂お国自慢のようなものは全く浮かばない。
そういうと「大阪は〇〇がすごい!〇〇がおいしい!」と言ってもらえるのだが、なぜか頭を捻ってしまう。

そして、特に困るのがお土産。おすすめの大阪みやげは正直あまりないのだが、最高のブツを先日いただいたので、今回ご紹介したい。

◼️知る人ぞ知る?絹笠のとん蝶
大阪の老舗和菓子屋の絹笠。その絹笠の1番の人気商品がとん蝶だ。高校の時に友だちから頂いたのがきっかけで、まんまととん蝶にハマってしまった。

友だちは大阪の旭区に住んでいて、絹笠も旭区森小路に初めての店舗を出したこともあり、旭区・鶴見区エリアの方にはとても馴染みがあるかもしれない。

とん蝶はじわじわと口コミで広がっていったように思う。(551の豚まんほどはメジャーではない)
そして、いまやNGKの看板で、関西では影響力もハンパない海原やすよ・ともこがとん蝶を愛してやまないこともあり、さらに人気が上がっているようだ。

謎に包まれたとん蝶。。一体なんだ??

◼️ふる里の味、とん蝶
今回2種類をいただいた。特にちりめん山椒入りは初めてだったので爆あがり!!

とん蝶
左は2〜4月限定ちりめん山椒入りとん蝶
右が定番のとん蝶

包みも昔ながらの竹の皮をイメージしていて、それもとても良い。
ワクワクしながらいざオープン!!

こちらが定番のとん蝶

とん蝶とはいわゆるおこわだ。
大豆おこわの間に塩昆布が挟まれていて、なんとも素朴な旨味がたまらない。アクセントの梅干のしょっぱさと塩昆布のあまじょっぱさが相まって、旨味のトルネードがものすごい!

写真を見ていただくとわかるが、昆布の味がじんわりともち米に移っている。それもたまらなくうまい!!何度も食べているが、全く食べ飽きないのも本当にすごい。。

2月〜4月の限定!ちりめん山椒

次は2月〜4月限定のちりめん山椒。
甘辛ちりめんに山椒がキリっと締めてくれる。これもまたとても美味しい!!
もち米に塩昆布とちりめん山椒と梅干なんて、とんだ米泥棒である。

とん蝶はおにぎりよりも量があるので、しっかりと食べ応えもある。もち米なので腹持ちもよく、小腹が空いた時やお夜食にもとても良い。

とん蝶の種類に関しては絹笠さんのHPをご参考に。ちなみに去年ゆかりとん蝶を初めていただいたが、それはもう。。ゆかり好きにはたまらなかった!!

◼️とん蝶のハードル・・・
とん蝶は生もののため、消費期限が「本日中」それがお土産としては1番のハードルなのだ。

家族や自分用ならいいが、この美味しさを友人に伝えたくても「本日中」なので、帰ってその日中に渡すのは中々難しい。

また、2番目のハードルはとにかく人気ですぐに売り切れてしまう。旅行だと新大阪でお土産を買う方が多く争奪戦になる。(ほんとにタイミング次第)

今時は通販で買える?と思いきや、一切通販もしていない。あくまでその日の手作りを提供されるので、冷凍技術がいかに発展しても、そちらに舵を切らないところも個人的にはとても信用ができる。しかも平日2,000個、土日3,000個がMAXのようだ。
そういった点からしてもとん蝶は最高の大阪みやげだが、中々のハードルなのだ。

因みに髙島屋さんの超人気和菓子バイヤー畑さんは、Xで東京へ空輸の野望をポストされていた。
もしこれが叶ったら、私は泣いてしまうかもしれない。(和菓子ファンは畑さんのアカウントをご参考に。髙島屋さんの銘菓百選は最高です!)

◼️とん蝶はどこで買うのがいいの?
絹笠さんのHPにあるように、とん蝶の販売店はかなり増えた。

安定としては阪神百貨店のB1のうまいもんみっけが良さそうだ。ただし、土日だと早く売り切れてしまうため、おそらく14時くらいまでに滑り込んだ方がベストと想像する。
また阪神限定のとうもろこしのとん蝶も憧れである。(私は毎回もたもたして阪神で買えたことがない)

新大阪駅で勝負をかける場合も、これまた夕方ごろには売り切れ御免。一方で19時ごろに出会えたこともあり、これもタイミング(運)になる。

個人的に出会える確率が高いのは、経験則からすると下記店舗だが、あくまで個人の意見なのでご参考まで。
・おみやげ街道アルデ新大阪店
・グランドキヨスク新大阪店
・キヨスク新大阪中央店

先ずはおみやげ屋の方に声をかけて、とん蝶を尋ねるのが1番早いので頑張ってほしい。(時間短縮!勇気をだして!でもお邪魔にならない塩梅で!)

◼️大阪みやげに物申す?
今回は最高の大阪みやげとしてとん蝶を紹介したが、所謂お土産屋にある、たこ焼き味の〇〇とか、所詮ソース味なのでとにかくがっかりする。学生ならわかるが、いい大人がソース味のお菓子をお土産にするのもなんだかくすぐったい。

もっと粋なものをといいたいが、「とりあえず新大阪で!」となる気持ちもわかるので、良ければちょっぴり通な大阪を感じる、とん蝶も是非とも試してほしい。

ちなみに新大阪駅で買える大阪みやげの中で美味しいのは、千鳥屋のみたらし小餅五感のええもんちい。この2つは絶対買える。
あとジャンク好きとしては、紅しょうがの柿の種揚。帰りの新幹線でビールのおつまにするのもおすすめだ。

あれ?結構大阪みやげあるかも??

◼️おこわは大事な食文化
私が子どもの頃は、市場の和菓子屋の店先に大量のおこわの量り売りがあった。
赤飯と山菜おこわが大好きで、よく母親に頼んで買ってもらったものだ。

しかし、和菓子屋でおこわを扱う店もどんどん少なくなっている。大好きな赤坂塩野のお赤飯は最低1升で炊かないと美味しくならないらしく、時間も手間もかかるおこわを、他の和菓子と並列で作るのは想像してもとても大変だ。(手作業だから)

あと、コンビニでおこわおにぎりを買うことはあっても、和菓子屋でおこわを売っていることを想像しずらいかもしれない。そして、おこわとおにぎりの米が違うなども、もしかしたら若い方やお子さんはわからないかも?なんて考える。

おこわはもち米のモチモチ食感と冷えても美味しく、いろんな具材も合う。
ハレの日のお赤飯だったり、おこわ文化は無くしたくないと強く思う。(赤飯好きとしては守りたい)

そんなおこわ文化を守り続ける絹笠にもリスペクトだし、中年のノスタルジーだけでなく、こんな食べ物あるよと食を伝えていきたい。

皆さまがいつかとん蝶と出会えますように!(お腹空いた)

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