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【フーモアAD】仕上げの際に知っておくと便利な時短効果

こんにちは。
Webtoon事業部でアートディレクター(AD)をしている脳と申します。

現在は「最強竜に育てられた少年は、 親より強い奴に養われたい!」とその他未公開作品の監修を数本担当しております。
今回は仕上げの際に知ってると便利な効果について一つ、簡単にご紹介できればと思います。

▼はじめに

今回ご紹介するのは「グロー効果」(ディフュージョン)と呼ばれる仕上げ方法です。
グロー効果とはキャラクターや小物など、対象物が発光しているように見せる効果のことです。
アニメ塗りが主であるwebtoonとの相性がとても良く、光が当たっているシュチュエーションのイラストをより魅力的に演出する事が出来ます。

今回、例として「最強竜」に登場するヒロインの「ティルテュ」を使用します。
今のままでも十分可愛いのですが、欲を言うともう少しだけ画面全体のキラキラ感(発光感)が欲しいです。

▼グロー効果

こんな時に役に立つのが、グロー効果です。
グロー効果とは一言でいうと「物体から発する光」のことです。

このロウソクの炎の周りにあるオレンジ色のモヤ部分を指します。(赤丸の部分)
アニメ制作などでも実際に使われており、絵全体の雰囲気を柔らかく見せたり、明暗差を強調することで、情報量を増やす効果があります!
では先程のコマに、グロー効果を反映してみます。

こちらがグロー効果反映後になります。


いかがでしょうか?
反映前と比べると画面の情報量が格段に上がり、キラキラとしたその場の雰囲気を感じませんか?
(別途、目の発光感足してます)

▼やり方

①画像を複製し、レベル補正をする
グロー効果を付けたいイラストのレイヤーを複製。
複製したレイヤーに「イメージ>色調補正>レベル補正」でレベル補正を調整することで拡散させる色の明るさを決めます。

②ぼかし(ガウス)で処理
複製したレイヤーに「フィルターぼかし>ぼかし(ガウス)」でイラストをぼかします。
ぼかしが強いほど光の拡散範囲が広くなり、よりやわらかくふわっとした画面になります。
③合成モードをスクリーンにする
複製したレイヤーの合成モードを、スクリーンに変更すれば完成です。
画面全体がふわっとした光で明るく仕上がり、キャラクターの華やかさがUPします。

比較して分かる通り、線画がくっきりしすぎて浮いているように見える場合でも、色トレスとグロー効果による仕上げを経ることで、全体に馴染んだ印象を与えられます。

▼白に近い色が光彩を放ちやすい

グロー効果は光の加減を調整する仕上げ方ですので
・光が強い
・白に近い色
であるほど、光彩を強く放ちやすいです。
ですので全体的に明度などが低い絵はあまり効果が発揮しにくい傾向にあります。
いかがでしたでしょうか…?
上記を踏まえて、仕上げのテクニックとして是非活用してみてください!

▼最後に

私自身、ネームを見て作業している際にキャラクターがどんな心情で話しているのか、何を感じているのか、感情を探求することで、少しでも読者の方々に伝わるような素敵な演出ができると思っています。

また、今回ご紹介したグロー効果は光拡散なので、作業してる時はいい感じだったのに、実際にスマホの画面で見たらなんかモヤがかって見える…、絵が白飛びして台無しになる…なんてこともあるので、使う場面と透明度にはお気をつけください。

ここまでご覧いただきありがとうございました!

また今回作画を参照した「最強竜に育てられた少年は、 親より強い奴に養われたい!」はHYKEコミックさんで連載中です。
龍に育てられた少年の無自覚無双が超面白いです!

▼まとめ

アートディレクターはより良い作品を作っていくために様々な取り組みを行っています!
これから一緒に世界を狙っていきたいクリエイターさん、正社員でも外部パートナーとしても募集しておりますので、是非ご応募お待ちしております!

■募集職種

◎制作アシスタント
 各工程における制作アシスタント業務になります。
 ・ネーム(絵コンテ)担当
 ・背景線画担当
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◎アートディレクター(作画監修)
 webtoonのクオリティ管理と作画監修業務になります。
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■問い合わせはこちら
 株式会社フーモア 担当:井本洋平
 TEL/03-6228-4310 MAIL/info@whomor.com

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