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戸河内ブレンデットウイスキー,2024/3/15

1.ネット情報による紹介

創業当初からウイスキーづくりに取り組み、100年以上もの長い歴史の中で大切に受け継いできた蒸留技術。確かな技と繊細な感性を併せ持つブレンダーが、原酒の個性を見極め、引き立てながら、ブレンドしました。
かつて戸河内トンネルに眠っていたウイスキーから始まった世界への一歩は
革新をつづけることで大きな一歩となり、ジャパニーズウイスキーならではの繊細で複雑な調和を、多くの人々へ発信しています。
SAKURAO DISTILLERYで蒸留、貯蔵したモルトウイスキー、グレーンウイスキーを厳選しブレンド、ボトリングしたジャパニーズウイスキー、ブレンデッドジャパニーズウイスキー戸河内をお届けします。

(https://www.sakuraodistillery.com/blended/)


蒸留所での試飲、右からSAKURAO GIN hamagou2023,SAKURAO GIN LIMITED,宮ノ鹿ブレンデットモルト,戸河内シングルモルト,モルトニューメイク

2.所感

桜尾蒸留所に見学に行ってきた。どうやら戸河内トンネルの貯蔵庫は見学不可らしい。戸河内ブレンデットは桜尾モルト、桜尾グレーン、戸河内モルトの3種をブレンドして作られている。定義的には2021年に制定されたジャパニーズウイスキーの定義に則っている。
桜尾はアイラ系統、戸河内はスペイサイド系統の味を含んでいる感想を持つ。戸河内シングルモルトの試飲をさせていただいたが、どうしてもスコッチと比べてしまう。力強さは若干劣る印象を受けた。
宮ノ鹿という桜尾モルト、戸河内モルトをブレンドしたブレンデットモルトも試飲させていただいた。グレーンが抜けて、桜尾のピートと戸河内の上品さが際立つ味で通好みに感じられた。しかし値段や飲みやすさを鑑みると、戸河内ブレンデットは完成されすぎている。
ちなみに、シングルモルトは製造本数が多くない関係から、桜尾・戸河内シングルも蒸留所のショップでも売ってなかった。昔は売ってたらしい。BARには今も一定数を卸してるらしいから、探してみるのも一興。

3.テイスティングノート 

バニラと思いきや、次第にフルーティーな香りに。口に含むと感じるのは冷たさと甘み。バニラの味わいはチョコレートのように、キャラメルのように変わり、濃厚さが鼻から抜けていく。舌を刺激するピートは冷たいからこそ、心地がいい。常温に近ければ、桜尾が持つピートが強すぎるかもしれない。背景を知ったからこそ感じる危うさと、ブレンドの巧さ。主張が強い桜尾のピートの奥に、戸河内とグレーンの甘さ。ブレンデットとして完成された調和を見る。

(ストレート)

4.大学生の感想として

新興の蒸留所だから期待してなかったよ!!!
だからこそ期待の数倍上をいってて良かった!最高!!!
さておき、戸河内ウイスキーの特筆すべき点はジャパニーズウイスキーの定義をクリアしていること、そして3000円台という値段。
Youtubeにコスパが良いと話している方がいたけど、まさしくといった感じ。ジャパニーズウイスキーで3000円台で買えますと。第一種絶滅危惧種です。存在しているだけでありがたいです、ありがとうございます。
それでハイボールも美味しい。ハイボールだとグレーンが入ってるおかげでとにかく飲みやすい。キリンの「陸」をより美味しくした印象を持ってるかなぁと。陳腐な表現だけど、これが一番感じることで、いずれ野球場で戸河内ハイボールが販売される日も近いと思った。それだけ初心者でも飲みやすいし「陸」より美味い!ウイスキーブームが去らなければ品薄になって値段も上がるだろうな。複雑な心境だ・・・

個人的には桜尾シングルが一番美味しいかもしれないと薄々予想している。

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