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iphoneとMPC2000xlを比較

こんちは、”Hawk(ホーク)です。
前回は”僕のDTM(スーファミ+MPC)”と題して自分はどんなものを使いながらDTMしているかを書きました。

今回は同じ音源を元に、iPhoneで制作した場合と、MPC2000XLで制作した場合とで、いかに音が変わるかを実験しようと思います。

1.使用する音源

僕がいつも使っているメロディやコードの音源はSuperMIDIPakを購入する時に入ったDiscordのコミュニティで紹介されていたサイトの中で、スーファミの音源を再現しているサウンドフォントを使用しています。

サウンドフォント自体自分では上手く説明出来ませんが、、サンプラー音源になるものとして、プレイヤーソフトさえあれば自由に鳴らせるというものという理解をしています。
iPhoneで鳴らす場合もアプリとしてはいくつもあると思うのですが、僕はKQ sampeiという日本人の方が作ったアプリを使って音を鳴らしています。DTMステーションでも紹介されていました。

一方のMPCの場合は、アナログさを出すために、同じサウンドフォントでSuperMIDIPakを使ってスーファミから出力した音をサンプリングしています。

ドラム音源に関しては、MPC2000xlを中古で購入した際に付属で付いてきた音源があり、その数が意外と豊富で全部合わせると6000種類ほどあります。
それを毎回自分でキック、スネア、ハイハット、、と選んで組み合わせた上で、それぞれ2つ音源を重ねたり、加工したりして使っています。
面倒なのでドラムキットを使えば良いのにと思われるかもしれませんが、個人的にはこの作業が1番楽しく自分らしさを出してくれるところなので、外せません。
ということで、今回この中から、7種類のドラム音源を使ってドラムパターンを作っています。

ドラム以外はそれぞれコードやベースを自分で弾いたものを一度まとめてサンプリングし、さらに加工して鳴らしています。
打ち込む方が狙った音をちゃんと出せるのですが、サンプリングしてPadに割り当ててからシークエンスを組むと、思ってもいない音の鳴り方がするので好んでそうしています。

2.iPhoneで制作

前回の記事でも書いた通り、僕はiPhoneで音楽を作っています。特に、koalasamplerとAUMを使い続けています。最近koalasamplerさんが、単体でmixerまで使えるようにアップデートされていますが、新機能はAuv3対応では無いらしいので、Auv3対応がベストなAUMを使っている自分としてはアップデートしていません。。
が、それでも基本の機能ははAuv3対応してますし、koalasamplerさんの機能の破壊力とコスパの良さはiPhone歴13年の自分の中では最強のアプリだと思っています。
この最強のアプリを使う所以を挙げると、

・マイクからフィルターを通したサンプリングが可能
・サンプリングした波形の編集が自由自在
(ループ、リサンプリング、attackやreleaseの設定、ピッチ、パン、EQ、、等々)
・iCloudとの連携可能(音の割り当て超簡単)
・動画からも音を抜き出し可能
・外部MIDI機器とも連携可能
・MIDI mappingも自由に可能
・Auv3対応可能
・シークエンスもサンプルもパラアウト(書出)可能
 (編集した音も編集してない音も!)
・DAWアプリ(AUM等)と組み合わせるとパラアウトしてそれぞれにプラグイン差込可能
・シークエンスの切り貼りが簡単
・エフェクトが優秀、Liveパフォーマンスにも使用可能?
・Ableton liveと連携可能

等々、、

この機能全て揃えると、1500円程度です。mixer入れると2200円。
侍エディションやAuv3無しで単体で使うなら、ちょっと前の490円の頃より高くなってきたとはいえ、現在アプリの金額は700円?ぐらいです。外でビール1,2杯?缶ビール3本ぐらい?飲むの我慢すれば買えます。
こちとら1年以上遊んでますので、コスパの良さが計り知れません。

とにかく、このkoalasamplerさんでほぼ全てを構築して、mix作業は他のアプリを色々と使って作っています。

3.MPC2000xlで制作

次に、これまた前回の記事で書いた通り、僕はスーファミ実機とMPC2000XLのフィルターを通した音が大好きなので、スーファミで鳴らした音をMPC2000XLでサンプリングして、シークエンスを組みました。

前段でkoalasamplerの良さを列挙したので、MPC2000XLの方も特徴を書いてみます。

・16PAD×4
・最大1シーケンス64トラック
・入力端子 (Record input L and R)
 1/4-inch stereo phone x 2
・出力端子 (Stereo output L and R)
 1/4-inch phone x 2
・MIDI 入力 5-pin DIN x 2
・MIDI 出力 5-pin DIN x 2
・SCSIポート×1
・8パラアウト(別売り)
・エフェクトボード(別売り)
・MPC2000xlを愛用する
(個人的に好きな)プロデューサー
 Nujabes、Pete rock、Budamunk等々
・16bit 44.1kHz
等々

https://www.mpcsquarejapan.com/mpc2000xl
(一部参照)

自分のは購入した時にCFカード(1GB)で外部からデータを入れられるよう改造されていたので大変重宝しています。
又、当然ですが、ハードだからこその入出力もしっかりあるので、iPhoneみたいに別途コネクタが必要かよ、、みたいな事態にはならないです。
あとは、ハード機材好きな人なら分かると思いますが、感覚的に使えるという点はもちろんあると思います。
あとはご存じの通り、MPC2000XLならではの(ローパス?)フィルターによって、この機械でしか鳴らせないだろう音をいつも出してくれます。
メリットはそれぐらい?メリットでは無い?
いやいや、そんなことはない、音を聞いて貰えると早いかと。


4.iPhone vs MPC2000XL

以上前置き長くなりましたが、実際の比較動画です。

正直な感想は、割とどっちも良いやん!と個人的には思ってます。個人的にです。
嬉しいことに、YouTubeに挙げた動画を海外の方が見て頂いて、「やっぱXLの方はローパスフィルターがかかっているだけなのに良いよねー」とコメント頂きました!
また比較動画作ってみようか悩んでしまう。

聞いてわかる通り、iPhoneとMPCでドラムパターンやコードの鳴らし方も若干変えてます。
本当は全て揃えて、単純な比較をしたかったんですが、制作過程が全く違うために途中でMPCならこの方がええかな等と思って変えてしまった、というのが本当のところです。
それと、僕はiPhoneだけでDTMをやっているので、MPCから録音する時もiPhoneでやってそのままマキシマイザーとかかけてるので、正確にはMPC+iPhoneという感じですので悪しからず。。

それを踏まえて今回比較してみて制作過程の事も含めてメリットやデメリット等、感じた事を箇条書きにします。

  1. キックの太さはMPCの圧勝

  2. 低音の鳴りはMPCの方が好き

  3. MPC2000XLは音に丸みが出やすい

  4. MPC2000XLは高音がシャリシャリになりやすい(タンバリン等)

  5. MPC2000XLはパラアウトできないとmixが大変

  6. 全体のまとまりはiPhoneのほうが良い

  7. iPhoneは途中から音の加工するのが楽

  8. iPhoneなら電車等どこでも作れる

  9. iPhoneはEQ・コンプ等のmixを上手く使わないと単調な音になりやすい

  10. iPhoneはパラアウトが非常に簡単

まとめると、音の雰囲気はやはりMPC、作業性はiPhoneという感じでした。MPC2000xlでパラアウトしたのをiPhoneで mixするというのが1番良いのかなぁ、、

と思っていたところ、MPCのパラアウトがメルカリで通常より安く売られていたので、買っちゃいました!!嫁に値段は内緒で。。

AKAI IB-208P
(MPC2000XLも使用可能な8パラアウトボード)

これもまた付けるのに苦労したので、また後日何か書いてみます。

ということで、拙い文章ながらここまで読んで下さったあなた、
本当に大好きです。

ありがとうございました。

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