紡/Tomomi Sugimoto

エディター寄りのライター、Webディレクター、二児(小5男・小3男)の母。 ブックレビ…

紡/Tomomi Sugimoto

エディター寄りのライター、Webディレクター、二児(小5男・小3男)の母。 ブックレビューを挟みつつ、働き方や書くこと、地方のこと(三重)、普段の暮らし。 お問い合わせはお気軽に:https://www.wf-t.jp/

マガジン

  • 何度も読み返したい珠玉のnote

    クリエイターの方々によって心を込めて綴られたnoteの数々。そのなかで「何度も読み返したい」と思ったnoteについてご紹介していきます。

  • 書いて、生きる。

    文章を書くときに思い出したい記事を集めたマガジンです。

  • 紡の本棚

    これまでに読んだおすすめ本のレビューです。

  • 心の洗濯

    心が洗われる、背筋がピンとなる、そんな記事を集めたマガジンです。

  • ペットを愛でる

    「たまちゃんとわたし。」をはじめ、ペットを愛でるときに眺めるマガジンです。

最近の記事

  • 固定された記事

私の中で「はたらく」が変わった瞬間

私は現在フリーランスだが、これまでいくつかの会社で仕事をしてきた。私の中で「はたらく」というスタンスが大きく変わった瞬間が2回ある。 私のキャリアスタートは、新卒で入社した正社員での仕事。当時は超、超、就職氷河期。中途半端な四大卒の私は、短大卒の女子より2つ「年寄り」で、一般職では若さで負けていた。総合職では学歴で負け、ちっとも内定がもらえなかった。 何とか新卒ギリギリで内定をいただいたのは、3月に入った1週目。卒業式の10日前くらいには、すでに出社初日を迎えていた。卒業

    • 自分を信じること。

      フリーランスというものは、何かと不安なものである。 とんでもなく慌ただしい日々が続いたかと思ったら、 ぱたりと暇になることもある。 それは自分でコントロールできるようでいて、 相手のご依頼状況によって大きく左右される。 俳優の内藤剛志さんは、20代から売れ始めたが30代を過ぎて急に仕事が減っていったという。 そこで初めて技術を磨こうと思い、そしてあらゆる仕事、役を受けたそうだ。 辞めようとは思わず、不安ともうまく付き合った。 内藤さんはこう言う。 不安を持つことそのものに

      • よく働く文章。

        きれいな文章に心洗われることがある。 するどい言葉に涙を流すこともある。 ぱっと見、何かキラキラしていて心躍らされる文章もある。 けれど、かるくてうすい文章だと、心はなかなか動いてくれない。 文章には人それぞれの思い、志(こころざし)が詰まっている。 志(こころざし)を辞書で引いてみると、こんなにいくつもの意味が持っているようだ。 上記で言うと、目的や目標、信念だろうか。 目的・目標・信念のある言葉は、とてつもなくつよい。 その場の状況、人の心を動かし、よく働き、機

        • 自分が理解していないことは、書けない、書かない。

          『嫌われる勇気』で知られる古賀史健氏は、こう言う。 たとえば「父」という漢字、「ちち」「ふ」などと読む。 漢字や日本史の地名などは暗記物だから、結局はその通りに覚えるしかない。 けれど、たとえば数学の場合。 「X=1」が答えだと聞いたから、とりあえず「X=1」だと答える。 でも、それってどうして1なの? 本当に1なの? どうやって計算したの? ??? 答えだけわかっていても、結局それが正解なのかどうかは答えられない。 冒頭の一文を踏まえると、文章も数学のそれと同じとい

        • 固定された記事

        私の中で「はたらく」が変わった瞬間

        マガジン

        • 何度も読み返したい珠玉のnote
          0本
        • 書いて、生きる。
          22本
        • 紡の本棚
          20本
        • 心の洗濯
          14本
        • ペットを愛でる
          11本
        • 私と働き方。
          2本

        記事

          書いて生きていく プロ文章論:②【ブックレビュー】

          本記事②は、①の後編として、主に第四~七章から、書き留め置きたいトピックを挙げて紹介したい。 本書は、豊富な取材経験、取材からの執筆を手掛ける、 ブックライターであり自著も数多くある上阪徹氏による 書いて生きていく プロ文章論 出版社: ミシマ社 発売日:2010/11/26(第一刷) 感謝の気持ちを持って臨んでいますか?同じ企業に取材に行ったとしても、例えばクライアントへ取材しに行ったのか、別の会社から依頼されていったのか、どのような立場で出向いたかによって相手の態

          書いて生きていく プロ文章論:②【ブックレビュー】

          書いて生きていく プロ文章論:①【ブックレビュー】

          この本を手にとったのは、2017年だった。 恥ずかしながらライターの端くれとして、 その世界に片足をつっこんだ年の半ばだったか。 図書館で、 「ライター」とは何たるかを捜し歩いた先に見つけたのがこの本だった。 一つひとつの見出し(質問)はシンプルながら心に響くものばかり。 いまも、思考が止まるとつい手をのばしたくなる一冊である。 本書は、豊富な取材経験、取材からの執筆を手掛ける、 ブックライターであり自著も数多くある上阪徹氏による 書いて生きていく プロ文章論 出版

          書いて生きていく プロ文章論:①【ブックレビュー】

          自分で「天井」をつくらない。

          「ノミ」の話を聞いたことはあるだろうか? 私は上阪徹さんのブックライター塾でこんな話を聞いた。 ある実験で、元気なノミは20センチ、30センチと ぴょんぴょん跳びはねるそうだ。 そこで高さ20センチの瓶に入れてフタをすると、 ノミはその高さまでしか跳ばなくなる。 そして、フタを外しても、もう20センチしか跳ばなくなるのだそう。 もう天井はないのに、 「そこまでしか跳べない」と思ってしまい、それ以上跳ぼうとしなくなる。 人間にも同じことが言えるのではないだろうか。 「私っ

          自分で「天井」をつくらない。

          「足る」を知る。

          隣の芝生は青いものである。 私自身だって、「全然そんなこと気になりません!」なんてはずもない。 やっぱり、隣の人が気にもなるし、我が家のことが不安にもなる。 「うちの子、いつも朝起こさないと起きてこないけど、大丈夫?」 「勉強、ちゃんとできてるの?」 コツコツと真面目に貯金し、スーパーでは節約お買い物。 将来の教育資金の不安に、年金の不安。 多くの人と同じように、私も日々、あまたの不安にまみれている。 そんななか、最近ネットで知った方がガンで亡くなった。 最後の発信は、

          「足る」を知る。

          少しの余裕と、はやる思いと。

          3月下旬、ようやくはじまった子どもたちの春休み。 楽しみにしている学童でのイベント、バスで出かける公園に花見に…。 春休み期間いい子に過ごしていたら、子ども会議の結果次第で最終日はゲームを持っていけるのが決まりである。 今回もみんないい子で過ごせたようだ。 switchを持参して友達とゲーム。 それが何より楽しみだったようだ。 そして、そんな楽しい日々も過ぎ、新しい1年のスタートを切った。 我が家の子どもたちも週明けからは5年生、3年生。 ついこの前、入学式だったのに

          少しの余裕と、はやる思いと。

          書くのが怖いとき。

          書きたいものがあふれてくるとき。 思うままに書き出してみたらいい。 けれど、その手がふと止まって、 書くことを躊躇してしまったとき。 それはなぜか?理由を考えてみると、 書くのが「怖い」と感じるときがある。 怖い理由は何か? 自分のなかにもぞもぞ動くものを言葉に紡ぎ出すことが、 はたしていいのか悪いのか。 誰かを傷つけるものではないか。 自らが本当に思っていることが伝わる言葉なのか。 思うように伝わらなかったときの怖さがあるのかもしれない。 思わぬ判断をされてしまうこ

          書くのが怖いとき。

          明日は雨。 ようやくほころび始めた桜たち。 どうか、まだ散らないでおくれ。

          明日は雨。 ようやくほころび始めた桜たち。 どうか、まだ散らないでおくれ。

          先日撮影した、食育系冊子でのワンシーン。 テーブルコーディネート次第で料理も格段に美味しそうに見える不思議!

          先日撮影した、食育系冊子でのワンシーン。 テーブルコーディネート次第で料理も格段に美味しそうに見える不思議!

          朝の散歩。 近所の公園の桜が咲き始めました。あっという間に満開かな?

          朝の散歩。 近所の公園の桜が咲き始めました。あっという間に満開かな?

          終わり良ければすべて良し。

          ます。 ます。 ます。 ‥‥‥ 同じ文末が続くと、なんと単調なのだろうか。 以前に書いたブックレビューにもあったけれど、やっぱり文末は大切だ。 語尾はいろいろある。ですます調がある。 その名の通り、「です」「ます」がまず思い浮かぶのではないだろうか。 そうしているうち、気づけば 「です」「です」「ます」。 「ます」「ます」「です」。 ‥‥‥ 2パターンしか出てこない…。 でも、こうして書きだしてみると、意外といろいろあることに気づく。 これだけではない。たとえば「

          終わり良ければすべて良し。

          書きたいことを書く

          なんとなく、言葉に触れたいとき。 たくさんの方々が書くnoteを読ませていただいている。 日々、さまざまな切り口であまたの数の記事が更新されているなか、 私も飛び飛びながら、少しずつ更新している。 小説家の田口ランディ氏はこう言う。 noteの人々のなかも、「とにかく言葉があふれてくる」「書きたくてしかたがない」という人がきっといるだろう。 とにかく誰かに読んでほしいと、自分のなかに噴き出す言葉を書きあらわす。 人は何かを失ったとき、その喪失感の深さから、文章に書き

          書きたいことを書く

          「書けない」ときにしている3つのこと

          頭のなかがぐるぐる‥‥‥。 なぜか、書けない。 頭のなかに言葉がたくさんありすぎることもあれば、 言葉が何も思い浮かんでこないこともある。 そんな時に私がよくしていることは、この3つ。 意外とみなさんもやっていることかもしれない。 散歩する目の前にパソコンの画面しか見えない…。 そんなところでいつまでもモヤモヤとしていても、しかたない。 そんなときは、目の前の環境を変えてみる。 とりあえず外に出て散歩してみる。 鳥のさえずりに耳を澄ましたり、 前から歩いてくるご近所

          「書けない」ときにしている3つのこと