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これまでの経緯(概略)

2016年より前は【Ep.0:1992~】を是非ご覧ください。
2016年以降の詳細は 【Ep.1:2016〜2020/06】 をご覧ください。

2016年~

 地域における猫問題や多頭飼育問題が後を絶たない中、地域市民やボランティアだけでは対応が困難なケースでは、千葉市動物保護指導センター(以下、センターと呼ぶ。)に相談をしても、積極的な対応はほとんど望めませんでした。
 また、センターには迷子になった犬猫、飼い主が自ら放棄した犬猫が収容される施設がありますが、冷暖房設備が完備されておらず、熱中症が要因と疑われる収容犬の死亡事故や、譲渡候補犬が1m程度の短い鎖で長期けい留されるなど、適正な管理とは言い難い状況が見られました。

2018年~

 センターは稲毛区宮野木町にあり、最寄りのバス停まで徒歩で十数分程かかります。車を利用しないと大変不便な場所にありますが、新しいセンターの設置構想があり、更に交通アクセスの不便な立地になるとの噂に嘆くボランティアの声を耳にしました。調べてみると市が2021年3月末に基本方針を策定する予定があることがわかりました。

2019年~

 新センター設置計画があるならば、地域やセンターで直接、地道にボランティア活動を続けてきた市民の声を反映するべきとの思いから、他自治体の視察や勉強会・懇談会を開始しました。
 「動物の問題は人の問題であり、社会的孤立が要因にあること」「殺処分ゼロ」の本来の意味など、今まで動物に関心のなかった方々にも理解を得られる機会が増えました。政治的な思想を超えて、多くの人達に働きかける必要性があると考え、また、2021年度末に基本方針が出される前に、市民の意見を届けたいという思いから、会派を問わず、興味を持ってくださる議員に声掛けを始めました。

2020年9月

「人と動物の共生」に関わる内容を、5名の議員が定例議会で一般質問

 議会傍聴席は満席となり、傍聴できないボランティアも出ました。
傍聴直後、議会ロビーには、多くのボランティアが感想や意見を語り、個別に声を聴くことの重要性を痛感、その後の「ボランティア懇談会」を行うきっかけとなりました。

» 令和2年第3回定例会一般質問通告項目(PDF:307KB)

出典:千葉市議会 定例会・臨時会 令和2年 第3回定例会

2020年10月~

 市内で活動する動物保護活動有志の話を聞く「ボランティア懇談会」を開始して、同年末12月までに15回開催しました(以後も継続)。

2020年12月15日

15回の懇談会をまとめて、有志が保健局に要望書を提出

 ボランティアの状況を把握してもらうため、15回のボランティア懇談会の内容をまとめて、保健福祉局長あてに要望書を提出して、有志(ボランティア等)、千葉市保健福祉局、賛同いただいた議員との懇談会が行われました。

これまでの要望書・資料
» 2020年 意見収取 懇談会一覧(15回)
» 2020年12月15日 有志の保健局に対する要望

2020年12月24日

千葉市議員10名が市長へ要望書を提出

 市議会議員10名の署名による、市長あての要望書が提出されました。

これまでの要望書・資料
 » 2020年12月24日 議員の市長に対する要望書(署名付)

2020年1月6日

 2019年12月24日の懇談会では、「十分にボランティアの意見を精査する」との回答を得ていましたが、突然、センターに登録しているボランティア全員に、1月18日締め切りのボランティア懇談会(2回開催予定)の連絡を生活衛生課が発信し、「要望書を出したばかりなのに、もう精査が終わったのか?もう一度同じことを話すのか?」という疑念が生じました。

 改めて「まずは15回に及ぶ懇談会の文書を読み込み精査後の開催」と、「皆働いていたりするので、参加の有無を問う時は、実施2週間以上前に連絡を」「実稼働しているボランティアとそうでないボランティアを把握し、ボランティアの個々の特性なども15回の懇談会内容を読んで把握してほしい」という旨を生活衛生課に求めました。コロナを理由に、翌日には延期のメールが送付されましたが、その後、開催されていません。

2021年1月~

 局次長・生活衛生課課長と有志の一部で懇談会を3回行い、今後の方針について、「建物を立てれば済む問題ではない。センター建設を中心においた基本計画を作る前に、センターの現在の業務過多の見直しを行い、収容環境を整えて、市民に飼育の手本を見せられるようになったうえで、”建設計画”について検討してほしい。まずは現状の把握と整理し、今後の環境改善の中長期プランを示していただきたい。今の川崎のセンターの模倣ではなく、もう10年先を見据えた新たな形を検討していく必要がある」と幾度となく伝えました。

2021年2月

 保健福祉局からセンター事業に約230万円の追加予算案が示されました。
(犬の糞尿の掃除用ホース、リード、仔猫用ミルク、レントゲン機等を購入)

2021年2月21日

 「基本方針延期」と議員もボランティアも安堵していたはずが、議会答弁で、保険局長が「本年度中に骨子を提示する予定」と発言し、その夜、急遽、「骨子」の内容について保健局に確認を行いました。「骨子なので基本計画とは違う。大枠だけを決める予定だが、まだ内容については決定はしていない」とのことでした。

2021年3月21日

神谷(新)市長がマニフェストに明記

神谷俊一新市長が就任、政策について、5つのビジョンと11の約束を公表されました。

ビジョン2 約束5:
次世代に持続可能な社会をつないでいくとともに、相手を尊重し相互に分かり合える共生社会を創ります。
・ひとと動物の共生する社会を目指す動物愛護センターについて、ボランティアとの連携や市職員の業務内容を新しく構築した上で再整備します。

出典:政策について | 神谷しゅんいち 公式サイト

2021年3月29日

 保健福祉局主催で、千葉市獣医師会、動物愛護推進員・15回の懇談会に参加した主なボランティアとの懇談会が開催されました。
 当初の予定を変更し、基本方針策定の時期を見直し、ボランティア懇談会や、あり方検討会を経て、新しいセンター設立の基本方針を立てるという「骨子」を保健局側が示しました。
 懇談会では、ボランティアとセンターとの意識の差、ボランティアと愛護推進員との軋轢などが表面化し、「まずは、ボランティアの人たちの意見をきちんと聞いてまとめてからの方が、他の関係者との話し合いがスムーズにいくのではないか」との意見も出ました。

2021年6月

第1回 意見交換会開始(以後12月まで6回開催される)
 獣医師会・自治会長・動物愛護推進員・センター職員・ボランティアがグループに分かれて「対話」をする会という体ではあったものの、全く動物行政のことを知らないファシリテーターが主導し、「すでに問題を意識しているボランティア」と「全く動物関係の問題を知らない市民」が入り混じる中で、ボランティアが安心して意見を言える環境にないことから、開催の案内文が送られてきた直後から、生活衛生課や医療衛生部に、「①現場の問題点は、すでに15回の懇談会備忘録として提出しているはず。まずそこの整理をして、ボランティアの将来ビジョンと、現在の問題と課題の認識を提示してほしい。②多様な参加者が同じレベルで同じテーマで話せるように、前半に学びの場、後半にディスカッションの時間にするなど、参加者が知識を身に着け、安心安全に意見交換できるような場としてほしい。③全く事情を知らない委託業者に運営を任せるのではなく、職員が直接関与し、説明や進行を担ってほしい。」と伝えました。

2021年11月12日

 新たな市長となり、再度要望書を提出してもらうため、議員8名と市民7名とで懇談会を行いました。

2021年12月22日

千葉市議員11名が市長への要望書提出

市議会議員11名の署名による、市長あての要望書が提出されました。

これまでの要望書・資料 
» 2021年12月22日 議員の市長に対する要望書(署名付)

2021年3月

次年度のセンター事業予算案について、今年度より約900万円の増額が示されました。
(電話交換手、動物看護士配置、猫の不妊手術事業費60匹分増額など)

予算審査特別委員会 保健消防分科会にて、
動物行政関係が、「指摘要望事項」となる。

有志で手分けをして、予算審査特別委員会の総務分科会・保健消防分科会を傍聴しました。保健消防分科会の議員全員から、一応にして「人の問題である」という認識のもと、動物保護指導センターや地域の猫問題について発言がなされました。

※指摘要望事項(新年度予算案について議会として賛否を問う時に、特別委員会を設けて集中審査を行う。その集中審査をした結果、その委員会として予算を認めるが、是非この点には十分留意してとりくむべきとう付帯決議を「指摘要望事項」については行うことができる。指摘要望事項は、委員会にて意見が多かったテーマや委員会の議員が重要だと認識一致ができたものに限り、委員長の判断等で決まるものではない。)

2022年7月

第1回 市主催の「第1回千葉市動物行政に関するあり方懇談会」開催

» 千葉市動物行政に関するあり方懇談会(第1回)の議事録

出典:千葉市保健福祉局医療衛生部生活衛生課

2022年7月29日

 議員の方々には、2年続けて12月に要望書を提出していただいていましたが、来年度予算に間に合うように、2022年は10月に要望書を提出していただくことになり、議員6名と有志3名で懇談会を行いました。
 常々、議員の方々と情報交換をしたり、ボランティア間での現状の共有をできる機会を増やしてきたため、事前に有志で意見をまとめて懇談に臨めるようになり、代表者のみが参加するようになりました。

2022年8月

 千葉市が「どうぶつ基金」行政枠の不妊去勢の手術無料チケットを多数取得し、一部の動物愛護推進員のみに告知・配布していたことが発覚し、地域の猫活動を行う市民の間に不信感が広がりました。
 動物保護指導センターと生活衛生課に、このチケットを利用するのであれば、公平かつ透明性のある運用とし、センターがこれ以上業務過多にならないように、見直しを求めました。


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