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自分を許すということ

ゴルフで「バウンスバック」という言葉がある。

分かりやすく言えば、ミスショットの後に、すぐさまスーパーショット放つ様子(または、そうした精神力の強さ)をそのように表現するそうだ。

【バウンスバック】
ボギーやそれよりも悪いスコアでホールアウトした直後のホールで、バーディ、もしくはそれ以上良い成績を出す確率のことを指します。一般的にはバウンスバック率と呼び、バウンスバックとは立ち直る、という意味を持ちます。この数字が高いプレイヤーは、悪いスコアでホールアウトしてもすぐに立ち直ることができる選手ということになります。

https://golf-jalan.net/contents/beginner/glossary/2028/


長い人生の中で、物事が上手くいかない時期は誰しもある。

「仕事が上手くいかない」
「家族や友人との関係が上手くいかない」
「病気が治らない」

そんな上手くいかない時間が続くと、また誰しもが同じように自分を責めてしまう。

「なぜ自分だけ上手くいかないのだろう」
「周りの人はちゃんとできているのに」
「いつになったら体調が良くなるのか」

こうした言葉が脳内で無限に繰り返されると、人はさらにおかしくなり、
困ったことに事態はもっと悪い方向へ進んでいく。

そして、この上手くいっていない状況の裏側にあるエンジンは「怒り」であり、この怒りは自分以外への何かへの執着を意味する。

つまり、本来エネルギーが100あるにも関わらず、例えるなら40が怒り(自分以外のこと)に使われている状態で、あなたは残りの60のエネルギーでその日を必死にやりくりせねばならないのである。
こうなると、本来は上手くいくものも、残念ながら上手くいかなくなってしまう。

だが、そんな苦しい状況を劇的に好転させる、とっておきの方法がある

それは「自分を許す」ことだ。
ものすごくシンプルだが、これが案外難しい。

幸か不幸か、現代では、SNSの普及により従来よりも解像度高く他人の「人生」が見えてしまうものだから、気づけば無意識に比較をしてしまう。

だが、一度冷静に考えてみてほしい。
その比較の先にあるものは何だろうか。

おそらく、それは世界でNo.1でない限り、自分を許すことができない人生である。

つまり、あなたの理論(?)でいけば、何かの分野で世界No.1の地位にない限り、その人(つまり、この世界に生きるほとんどの人間)は常に価値が低い人間ということになってしまう。

しかし、実際はどうだろうか。

全員が世界No.1であることはありえないし、そもそもスタート地点や与えられた状況が異なるから一概に比較などできない。

裏を返せば、あなたは世界一の逆境や試練を与えられた中で、今頑張って「人並みのライン」まで人生を持って来れている可能性もある。

つまり、いま必死に行なっている比較に意味や価値などないのではないだろうか。

だからこそ、苦しい時ほど他人との比較をやめ、自分の全てを許してみてほしい。そうすると、不思議なことにみるみる力が湧いてくる。海底の深いところからプカプカと浮上してくる感覚に近いといった方がよいかもしれない。

これは、全ての執着から解放された結果、本来持っている100%の活力があなたの手元に戻り、再び状況が前に動きだしているサインなのだ。

だから、人生におけるバウンスバック、を実現するためにも、まずは自分を許していこう。

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