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理科のおさらい(8)男女の重心の違いは密度の違い?

「体の重心の位置」と聞いたとき、具体的にどこかわかりますか?

重心とは、物体を1点で支えたときにつり合う点
(はじめて学ぶ健康・スポーツ科学シリーズ4 スポーツバイオメカニクス 宮西智久編 化学同人社出版より引用)

ダンスをしてたときに「重心を意識して~」と言われましたが、実際は明確に分かっていなかったんですよね。

で、調べたところ、静止した体勢での重心の位置を調べる方法はいくつかあるようです。そのうちの一つ、反力板法という測定方法を使ったときの、日本人の比重心高(身長に対する割合(%)=重心の高さ身長100)は、成人男性で55.5%、女性で54.8%だそうです。


男性と女性で違う理由については明確な根拠に当たれていないのですが、やはり骨格や体型による肉体の密度の違いなのかなぁ、と推測しています。

ヒトの骨、筋、脂肪の比重は、それぞれ下記のように認識されているそうです。(※骨の比重は個人差が大きいとのこと)

骨・・約1.5~2.0

筋・・約1.1

脂肪・・約0.9

これで考えると、男性のほうが女性よりやや重心の位置が高いのは、肩周りの骨・筋など上半身の密度が濃いことに因るのではないかと思います。

通常、男性のほうが女性よりもガッシリしてますからね。


でも、骨の比重は個人差があることや、女性でも取り組んでいるスポーツによっては、平均的とされている54.8%より少し上になるのかもしれません。

パッと思い浮かぶ限りだと、水泳選手や陸上の短距離選手あたりは、肩がとてもガッチリしているイメージです。

わたしの背中も、比重を考えるとまぁまぁな値になりそうなので、わたしの重心も、平均値よりは少し上だと思っています。


なお、重心の位置は静止している状態でないと正確に測ることはできず、動いている状態の重心の位置は常に変わっています。

また、静止した状態で、両手を上げると先ほどの数値にプラス5%、両手プラス片脚を上げると、プラス12%くらい上がるそうです。

これも、体格によっては少し誤差があると思いますが、参考にしてみて下さい!


もし気に入っていただけましたら、次回の更新もぜひ楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。