WEB3企画書|NFTを活用した蜃気楼アートで富山県の新たな観光資源を創出
皆さんは富山県の有名なものと言われて何を思い浮かべるでしょうか?
私はぶり大根や白えび、ホタルイカなどの「食べ物」を思い浮かべます。
しかしながら、私の思う富山県の強みは"豊富な観光資源"にあると思っています!特に立山連峰に蜃気楼、富山湾などの景色は圧巻です。
そんな富山県の観光客数ランキングは令和4年度、39位とかなり低いです。富山県はこの課題に対して、富山県らしい観光をデジタルを使って創出することで解決しようとしています!
このnoteではそんな富山県の観光資源をWEB3・NFTを活用することでさらに魅力的なものにし、富山県を代表する観光商品として確立させる企画案を紹介します。
また、富山県の抱える課題を解決するため、富山県の現状分析から実際に企画を成立させるために「企画内容・ビジネスモデル・費用・条件に当てはまる補助金」等を洗い出し、実際に提出する企画書として使えるように執筆しています。
今後のWEB3 x 地方創生領域の企画の参考になれば幸いです。
富山県の分析
まずは富山県の観光について分析していきます!
富山県の政策
富山県が公表している「第三次富山県観光振興戦略プラン」によると、ビジョン2項から、観光活性化の方法として富山らしさを生かした観光創出によって富山県のファンを増やしていく狙いがわかります。
また、コロナ以降に求められる、従来の観光スタイルとは異なる新たな観光形態に適応するためにデジタル領域を活用した新たな観光商品を模索しているようです。
具体的な取り組みとして、南砺市でVRを活用したバーチャルツアーやインバウンド観光客に向けたAIチャットボットの導入事例などが挙げられれていました。
観光客推移
観光振興計画を踏まえて富山県の観光客数を見てみると、新型コロナウイルスに伴う行動制限が解除された令和4年(2022年)には観光客数が回復しましたが、ピーク時の平成29年(2017年)と比較すると観光客数が完全に回復できていません。
一方で観光庁が公表する「旅行・観光消費動向調査」から2022年の一人当た旅行単価平均は約4万円弱で2017年では3万円弱であることがわかります。
このことから富山県では観光客数は減ったものの、一人当たり旅行単価が増加したため、ピーク時である2017年と比較して約4800万円ほどプラスとなっています。つまり富山県はコロナ前と比較して観光における経済活動は回復していると言えるのではないでしょうか。
県別宿泊者数
次に富山県の宿泊者数を他の都道府県と比較していきます。令和4年度の富山県内宿泊数は306万人でしたが、この数字は47都道府県中39番目でした。
前年より順位を1つ上げましたが、県内宿泊者数の旅行単価は年々増加してることから、宿泊観光客を増やすことができれば富山県としてさらなる発展につながるはずです!
分析を踏まえた課題とソリューション
富山県の課題として、アフターコロナにおいて、付加価値の高い新たな観光コンテンツ創出が求められています。また、また、新たな観光コンテンツとしては【リアル x デジタル】を活用して富山県らしさを発信することが、ソリューションとして理想的だと言えるでしょう。
本noteでは、そんなWEB3・NFTで解決する手段としての可能性を模索していきます。
富山県の観光予算と配分
富山県の令和6年度観光予算配分から観光に割り当てられる当初予算は2億円ということがわかります。
その中でも持続可能な観光地域づくり支援事業(1000万円)が今回該当する予算として捻出できそうです。
富山県では「県内事業者等が新たに行うデジタル技術を活用した取組みや、インバウンドに対応した受入環境整備など」に対して1000万円の予算を用意していることから、WEB3・NFTを活用した事業に参加してくれそうな気がしますね!
富山県の中でWEB3を活用できるポテンシャル
富山県の持つ観光資源として自然や地域ならではの特産品が多いといえるでしょう。立山連峰のような富山県の顔ともいえる大自然。ブリやホタルイカ、鱒寿司をはじめとした海の幸が有名です!
そんな中でも本noteでは「蜃気楼」に注目しました。蜃気楼とは外気温と海水の温度差から、日常とは違う虚像を作り出し、非日常を提供してくれる怪奇現象です。
こういった実体のない現象や概念と、WEB3は相性が良いと考えています。WEB3・NFTを活用すれば、現象や概念、行動など目に見えないものを可視化して新たな体験を提供することが可能です。
そこで、「蜃気楼×WEB3・NFT」という方向性で富山県の課題に対してアプローチしていきます!
類似事業の分析
ここでは蜃気楼を活用した類似事業の紹介をしていきます。
蜃気楼×アート「infinity~mirage」
富山湾では毎年春から夏の間にかけて、空気中の光が屈折することで実際の景色とは異なる形に見える「蜃気楼」を見ることができます。
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