亡き妻に捧げる手記
皆さん、こんにちは。妻なんかいませんよ? いた事もありませんよ? 木賃ふくよし(芸名)です。
さて。大阪出張を終えたので記事の更新を再開している訳ですが、ワタクシ、9日間ほど阪急百貨店メンズ館でクラフトコーラのプロモーションを兼ねた試飲販売会に出席しておりました。
そう。ワタクシが制作に関わったクラフトコーラを含む、全18社のクラフトコーラのプロモーションです。
この話は、前日、前々日の話の続きとなりますので、一応そちらから読んでいただけると話がスムースに頭に入るかと思われます。
↑コレ。
はい。さて。ぶっちゃけ数々のアウェイでクラフトコーラを売り続けてきたワタクシにとって、阪急百貨店メンズ館など敵ではない。
(´・∀・)」別に、
売り尽くしちまっても
構わんのだろう?
って余裕ブッこいてたら、とにかく全然売れなくて、めちゃくちゃ苦戦する羽目に。
しかし、これは逆を返せば、実に勉強になる事だらけだったとも言えます。
まず、他社さんのクラフトコーラを売る、という行為が実に良い経験になった。
味や商品知識をアタマに入れる事もそうだが、何より、他社さんの商品を売り込む事で、
今まで見えなかった消費者のニーズも見えてくる。
そう。個性豊かなクラフトコーラが何十種類もあるのだ。どういう味が、どういう層のニーズにリーチするのか。これは大いに勉強になる。
それだけではない。
他社さんのセールスのやり方を直に見る事で、こーゆー層にはこーゆー売り方が合う、というようなメソッドが学べる訳だ。
アプローチが違えば、結果は大いに変わる。わかりきっている事だが、耳学と実学の差を目の当たりにした。
ちなみにワタクシは基本的に、
買う気がない客に
売り込むだけ
時間と労力の無駄。
という考えをしている。
購入意欲が5%しかない客に10分を費やすより、その10分で購入意欲が20%ある客2人に声をかける方が得策だと思うのだ。
確かに、購入意欲がない相手に売りつけられたら、そりゃ嬉しさは倍増だ。ドーパミンも出まくる。
しかし、ワタクシはそんなギャンブルをやってる訳じゃない。
無論、客単価が跳ね上がるなら、購入意欲が低くてもチャレンジする価値はある。しかし、クラフトコーラの単価は大体¥2,000ぐらい。
購入意欲がない人にかまけるより、クラフトコーラの美味しさを知らない人に、まずは、その美味しさを知ってもらう方が先決だし、「クラフトコーラ? 何ソレ? おいしいの?」と思ってる人に、
(*゚∀゚*) えっ!?
何コレ!? 美味しい!!
と言わせる事でドーパミンは出てくれるのだ。
だとするなら、プロモーションの名の通り、より多くの人にクラフトコーラの面白さや美味しさを知ってもらう方に注力すべきである。
実際まだまだクラフトコーラという名前さえも知らない人は多い。名前は聞いた事があるけど、飲んだ事がない、という人が大半なのだ。
売れなくても、まずは飲んでもらう事が先。そのための試飲である。
さて。少し話が逸れたが、要するに自社商品を自分なりに売る、という方法では、やはりリーチできる範囲が狭い。
だが、他社さんの商品を売り込み、また、他社さんの売り方を直に見る事で、アプローチできる範囲が一気に変わる。
どういう事かと言うと、前述のような購入意欲が5%しかないと思えた相手も、別の角度から見れば、10%だったり、15%だったりするのだ。
これを学ぶことが出来たのは大きな前進である。
特に、今回のイベントで最も長く一緒に販売していたモトコーラの五明さんから学んだ事は大きい。
ちなみに、五明さんが手掛けておられる「真紅のコーラ」は勉強になった。
まず見た目に、蝋を垂らしたお洒落な装丁。
メーカーズマークのパク…何処かで見たような気もするが、コレは惹かれるものがある。
シーリングワックスなんて面倒だからやりたくないし、開けるのも苦労するからワタクシはやりたくないけど。まあ、この一手間がセールスにつながる訳だ。
ちなみにこのコーラ、ハイビスカスやダマクスローズを使用していて、その名の通り真っ赤である。
味は柔らかで美味しいのだが、一方でいわゆる「コーラ感」が少ない。わかりやすく言えば、スパイス感が少ないのである。
それもそのはず、このコーラ、
スパイスが苦手な
奥さまのために
作られたのである!
(´°∀°)」そう!コレ!
こーゆーストーリーが顧客の心を掴むんだよ!
ぶっちゃけワタクシは恋愛モノとか大の苦手だし、ラブソングも恋愛小説も恋愛映画もラブコメ漫画も見ない。
こーゆーおっさんが作ってるから売れないのである。
つまり、ワタクシが苦手とする胸がキュンキュンするような甘酸っぱいストーリーを瓶の中に封入する事で美味しさが増すのだ。
ワタクシに足りなかったのはコレなのだ!
しかも、真紅のコーラのラベルは、
奥さまが、
学生の頃に描いた
油絵を使用している。
コレだよ!
くー! (>_<) コレ!
その話を聞いた瞬間、雷鳴をその身に受けたかのような衝撃を味わい、ワタクシは思わず、五明さんに話しかけていた。
(´°Д°)」ワタクシも
五明さんを見習って、
架空の奥さんを作って
恋愛話を絡めたいです!
(;´Д`) いやいや、
オレのはホントの話だから。
(´°Д°)」ハッ!?
スミマセン! つい!
↑ 失礼にも程がある。
うむ。五明さんの言う通りだ。あちらはホンモノ。こっちが架空の奥さんをでっち上げたところで勝ち目はない。
しかも二番煎じだ。太刀打ちできるはずがない。←根本的に失礼。
ならばどうするか!?
(´°Д°)」じゃ、ワタクシは
架空の奥さんを作って、
悲運で死んだ事にして、
全米が泣く感じの
ストーリーで売りたいです!
(;´Д`) だから、
オレのはホントの話だって!
そんな訳で、クラフトコーラのプロモーションをする為だけに死んでくれる奥さんを募集します!
(´・Д・)」 うん。
こんな事を言ってるからダメなんだろうな。
あ。そうだ。どうせ死ぬなら保険金を掛けてからに…!
こんな事を言ってるからダメなんだろうな。うん。
ちなみに五明さんのお話は本当ですからね。
(´・Д・)」ええ話や。
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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。