K.WATANABE
k.watanabeの記事から柳田国男関連をマガジンにまとめました!
諸塚村の民俗について情報を発信します
宮崎県都城市で開催されている「おかげ祭り」について、2000年に書いた原稿を紹介しています
宮崎県沿岸部の海の民俗についての記事を紹介します。
小嶋政一郎の年譜
個人的に書きためてきた民俗学関係の記事、特に宮崎県の民俗、及び戦争の民俗関係の記事を、少しずつ公開していきます。 過去の入稿データをアップしている場合には、引用などされる際に出典でご確認下さい。 宮崎県内で、看護専門学校、大学で非常勤講師(文化人類学)をしています。文化人類学、民俗学、博物館学の非常勤講師の依頼をお待ちしております。
『宮崎商工会議所四十年史』宮崎商工会議所、1971年
平成20年の記事 今日行った池は宮崎市大字広原字極楽寺という集落にある大迫池という場所であった。故日高重孝氏が歴史調査でよく来られていたという歴史的にも古い土地らしかった。その点は後日確認する。広原のなかでも神楽を伝承するこの地極楽寺には広原神社も鎮座する。年2回の社日様の神楽と秋の大祭に神楽を舞う。今年は11月2日(日)である。以前は11月15日であったという。 この極楽寺の大迫池は実は以前松村氏と調査に訪れたところであった。恥ずかしながら、池の場所をすっかり忘れていて、
『日之影町史』の調査資料より 平成9年(1997)6月9日に取材 端午の節句 フツ(ヨモギ)・茅(ススキ)・ショウブを軒に差し、屋根に投げ上げ、また、武者絵の幟や鯉幟を揚げ、男の子の健やかな成長を祝う。 見立ではヨモギ・ススキ・ショウブの割合を七五三にして軒に差した。 ショウブで鉢巻きをすると頭痛にならないとか、ショウブ湯に入ると健康になるといい、鉢巻きをしたりショウブ湯に入ったりする(大楠)。 五月節句の魔除け(大楠) ①ショウブ・ススキ・ヨモギを軒先に刺す ②右
調査月報の原稿担当は、宮崎県の6月の年中行事。原稿を書き始めてみると、知らなかった事例がたくさん出て来て、もう一度、原稿を書き直したくなったが、締め切りで泣く泣く提出。なかでも佐土原の万石様はこれまでも目にはしていたはずが、見逃していた習俗だった。 多くの文献で、この「万石様」「マンゴクサマ」「マンゴク様」「まんごく様」は取りあげられている。(本登録した方しか見られません) 和歌森太郎『年中行事 (日本歴史新書)』至文堂、1957 西角井正慶編『年中行事辞典』東京堂、1
『日向を語る』 出席者(順不同):中村 地平/中川 一政/尾崎 士郎/井伏 鱒二/上泉 秀信 鉄道省:吉田 団輔/水澤 澄夫/鈴木 仁一 ビューロー:佐藤 正雄 吉田 では御挨拶は抜きにして、これから始めさせて戴くことにいたします。丁度、二千六百年祭も間近に迫って参りましたので、「旅」といたしましても、読者になにか日向に就て紹介したいと思って居りましたところ、幸いに丁度皆さんがそちらへ御旅行なさった大変いい機会でございますから、色々お話をお伺いしまして、それによ
日向路の秋 中村地平 南方に生まれ、南方に育ってきたせいかもしれないが、僕は南方の秋が好きである。台湾には高等学校時代四年間いたが、亜熱帯というものの、やはり秋涼の気節(ママ)はあるのである。内地のその季節ほどはっきりした時候のニュアンスは見せないけれど、太陽の光りがやはり幾らか弱くなる、常緑の樹木がほんの僅かばかり黄ばんできて哀れを見せる、本島人の夜市のアセチレン瓦斯の陰に豊かなポンカンの実がならぶ。幾らかは意
※『みやざき民俗』58号(2006)に掲載した草稿です。引用の際には原本をご確認下さい。 はじめに 宮崎県の観光を語る際には必ず新婚旅行ブームから始められる。その理由は、新婚旅行ブームのきっかけを作った三つの出来事による。第一は、島津貴子ご夫妻の新婚旅行。第二は、昭和三十七年五月の皇太子明仁殿下と美智子妃殿下の旅行、第三が、昭和四十年四月からはじまった、川端康成原作のNHK朝の連続テレビドラマ「たまゆら」の放映であった。これら三つの出来事が重なり、「新婚旅行は宮崎」とい
宮崎県宮崎市高岡町内山の和石集落の「電燈電話架設記念碑」の裏には、和石の開拓について記されている。その文字を書き起こしておく。 電燈電話架設記念碑 和石部落ノ創肇ハ明治三年平家ノ派族去川郷ヨリノ分家入植者ニテ開発セラレ歴代祖先ノ努力ニヨリ 大正三年五月部分林ノ設定昭和六年二月トラック道路開発昭和七年五月公民館ノ建築トアラユル部門ニモ隣接部落ニオトラヌ進歩ヲトゲテイマシタガ 文明ノ進ムニシタガイ国デハ昭和十二年八月世界第二次戦争ニ突入シ十数年間ヲ戦争ノミニ重点ガオカレ若
2024年3月29日のgoogleカレンダーに「和石おねっこ祭り」とのメモがあった。当日予定がなくなったのとちょうど都城へ書籍を買いに行く用事があったので、前日、黒田奈々さんにメッセージして何時からか問い合わせた。そのときまで私の頭の中では「おねっこ」=鬼火焚きのイメージになっていた。黒田さんからの説明で、翁草であることを思い出し、それを目的に集まった人たちで、三味線など音楽を楽しむイベントが催されることを理解した。 朝9時30分に到着。約1年ぶりの和石である。和石は宮崎県
令和6年(2024)3月24日(日)に大島神社で神楽が行われているという情報があったが、問い合わせ先が分からないまま、当日、神社に行ってみることにした。当時はあいにくの雨であったため、朝8時過ぎに遠くに車を止めて、神社に行ってみると既に氏子が数名歓談していた。聞いてみると9時から神事があって、神楽があるとのことで、機材を取りに向かい、再度、神社に来ることにした。 神社に来てみると神官や氏子がそろっていた。しかし、今日は、事情があり神楽は一番も舞わないと申し訳なく告げられた