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広告と民主主義。 もしくは お買い物と投票。

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広告業界マーケティング屋として33年生きてきた。日々取り組んできた課題は「人の選択行動」にどう影響を与えるか。その難しさに途方に暮れたまま、広告の世界からは身を引くことに。その「… もっと読む
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『人間はどこまで家畜か: 現代人の精神構造』熊代 亨 (著) いや、薄いんだけど新書な…

『人間はどこまで家畜か: 現代人の精神構造』 (ハヤカワ新書) 新書 – 2024/2/21 熊代 亨 (著…

原 正樹
5日前
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NHK 「BSスペシャル欲望の資本主義2024 ニッポンのカイシャと生産性の謎」2024年1月11…

ここから僕の感想  なんだけどさ。僕が完全に隠居ジジイになったせいなんだろうな、ひとっ…

原 正樹
5か月前
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保守主義と日本の国柄についての私的な考察。保守論客対談「2024日本の課題とあるべき…

昨夜のBSフジ・プライムニュースは、「2024日本の課題とあるべき日本人論 櫻井よしこ×先﨑彰…

原 正樹
5か月前
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『戦争と交渉の経済学: 人はなぜ戦うのか』 クリストファー・ブラットマン (著), 神…

『戦争と交渉の経済学: 人はなぜ戦うのか』 2023/7/7 クリストファー・ブラットマン (著), 神…

原 正樹
5か月前
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『永遠の0』⇒(「アルキメデスの大戦」)⇒『ゴジラ-1.0』における「反戦・生命重視・…

 『ゴジラ-1.0』を観たのをきっかけに、映画『永遠の0』と『アルキメデスの大戦』も見直して…

原 正樹
5か月前
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『ゴジラ-1.0』、山崎監督は1964年生まれ、僕は1963年生まれ、戦争も戦後の混乱も知ら…

『ゴジラ-1.0』について、おそらく長くなる感想を書きます。  友人たちの評価はおおむね好意…

原 正樹
5か月前
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政治と「怒り」について。政治的活動の原動力「政治的マグマ」について。~今の国会裏金追求やらと、少子化対策いろいろと。なんやかや。つらつらと政治について考えた。「自分の頭と言葉で一から考える」シリーズ。

 ここ半月ほど書いては消し、書いては消しているあるテーマがあります。そうしているうちにだんだん考えがはっきりしてきたので、今日は消さずに最後まで書けるかな。挑戦してみます。  「政治と怒り」と言うようなテーマです。考え始めた始めたきっかけの一つは、四國光さんの『反戦平和の詩画人 四國五郎』という本を読んで感想文を書いたことです。もうひとつは最近の国会中継をテレビでぼんやり眺めていたせいです。  四國さんの本の方ですが、本の主人公の反戦の詩画人・四國五郎氏も、著者で息子さん

『万物の黎明 人類史を根本からくつがえす』 デヴィッド・グレーバー (著), デヴィッ…

『万物の黎明 人類史を根本からくつがえす』 デヴィッド・グレーバー (著), デヴィッド・ウェ…

原 正樹
6か月前
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『〈公正(フェアネス)〉を乗りこなす: 正義の反対は別の正義か』 朱 喜哲 (著) を読…

Amazon内容紹介感想の前に。読んだ経緯  この本は、電通大阪支社(僕が在籍していた当時の呼…

原 正樹
7か月前
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映画『セデック・バレ』のことをこの時期、思い出したのは。

Amazon内容紹介 ここから本題 何で今、この映画のことを思い出したかと言うのは、分かる人に…

原 正樹
7か月前
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『訂正可能性の哲学 』(ゲンロン叢書) 東浩紀 (著) 過去の自著自説を訂正進化させつ…

はじめにおことわり 広告屋的平たい言葉での感想文です。論理的にも用語使用の仕方についても…

原 正樹
9か月前
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松尾潔さんと山下達郎氏についてのツイッターを1日眺めながら、思ったこと思い出した…

昨日から右側の扁桃腺がちょっと腫れて痛い。熱もないし左側は痛くないし、軽症ではある。でも…

原 正樹
11か月前
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戦争はどうやったらなくなるのだろう。その3。別に回し者ではないのだが、BSフジのプ…

 いつも取り上げるBSフジ プライムニュースと反町理氏について書くのだが、特定の回について…

原 正樹
11か月前
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『リベラリズムへの不満 』フランシス・フクヤマ (著), 会田弘継 (訳) 米国政治主に2016年トランプ以降の分析なんだけれど、ここ最近の日本の政治状況や世界各地で起きていること、ツイッター上の論争まで理解する補助線見取り図として秀逸。

あ『リベラリズムへの不満 』単行本 – 2023/3/17 フランシス・フクヤマ (著), 会田 弘継 (翻訳) Amazon内容紹介 ここから僕の感想  あのね、ものすごく面白かった。基本的に米国の政治状況への分析、提言なのだけれど、ここ30年くらいの、日本の社会、政治の状況を理解整理する上でも、大変に有益でした。単行本だけど、新書くらいの内容分量なので、わりとすぐ読めると思います。フランシス・フクヤマって、なんとなく『歴史の終わり』の、過去の人だと思っていたのだが、