【番外編】#7 事実婚希望の男
●登場人物
アサミ・・・わたしが社会人になってから初めてできた友人。
fくん・・・犬系男子/フリーのエンジニア
タップル・・・主に恋活のためのマッチングアプリ。最近はヤリモク多めのカスいアプリになりつつある。
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これはわたしの友人であるアサミのエピソードだ。
※前回のアサミの話はこちらから
fくんはフリーのエンジニアで、30歳で3000万円貯めることを目標に、休日返上で働き詰めの男だ。
fくんの両親はネグレクト気味なのに加え、
・知人に借金をしている
・マンションを買ったにも関わらず、仕事を辞めた挙句、少ない貯金も娯楽に使用する
など、浪費家でとてもお金にだらしない人だった。
就職したfくんは両親にお金をたかられ、最初の5年間は毎月給料の半分を渡していた。
しかし、どんどん要求額が高くなり、応じないと仕事場まで乗り込んでくる両親に嫌気がさし縁を切ったという、とても複雑な家庭環境で育っていた。
そんなfくんだが、両親に言われた「女の子には優しくしなさい」という言いつけを守っており、とても紳士的な男だった。
常にレディーファーストで甘い言葉を囁いてくるfくんにアサミはイチコロだった。
曖昧な関係が嫌なアサミはfくんに付き合う気があるのかを問うと、なんとfくんは告白をしてきた。
以下、2人のやりとりです。どうぞ。
「アサミちゃんと会えなくなるのは寂しい。付き合おう」
「年齢的にも次に付き合う人とは結婚を考えたいんだよね」
「アサミちゃんのことは好きだけど、結婚を信じられない。結婚してお金に振り回されたりするのはいやだ。子供は絶対いらないし、事実婚ならありかな」
「私は結婚して子供が欲しいから付き合うのは無理かな。。。これからも結婚観について変わることはないのかな?」
「絶対にない。」
「じゃあ、最近だと結婚しなくてもいい人増えてるし、私じゃなく同じ考えの人と付き合った方がいいかも」
「同じ考えの人だと、考えが冷たくて嫌だ。暖かい家庭を夢見ている結婚願望がある人と付き合いたい」
「??????」
なんと身勝手なんだ。
例え両思いだとしても、相手が事実婚派と分かれば、気持ちが冷めてスッパリ切るらしい。
家庭環境が問題かもしれないが、拗らせすぎている。
この考えを聞いて、アサミはfくんをキッパリ諦め、
同時並行で会っていたもう1人のアプリの男に専念した結果・・・
今、その男とラブラブ恋人生活を送っている。
わたしも数をこなしていると思っていたが、まだまだ会った事のない価値観の人がいるんだなあ。
面白いなあ。
こうして友人からいろんな話を仕入れ、アプリの沼にズブズブなわたしのマッチングアプリ備忘録はまだまだ続くのである。。。
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