【美容師にダイナミックプライシングを】需要と供給という当たり前の話し
意外と美容業界にない仕組みで、美容業界で行なった方がいいのに、、、なんて思う施策はかなりありますよね。
今回は、そのような内容です。
【結論から】
美容室もダイナミックプライシングを取り入れるべきである。
感覚的な値付けではなく、戦略的な値付けを行う。
変動的であり、需要と供給に合わせて価格設定をするべきである。
固定価格による収益機会の機会損失を失くすことができると考える。
【状況は変わるのに、価格は据え置き】
美容室の価格に関してはちょっと違和感を覚えております。
それは「状況が変わるのに、価格は据え置き」ということです。
つまり、他の業界では当たり前の「需要と供給」からの価格変動が起きない。。。
このようなことが言えます。
おかしくないですか??
美容室の近況は「若手スタッフが入社しない」「求人が苦しい」「トレンドな働き方へ人材の流出」このようなことが往々にして起きています。
ひと昔のように、1人の美容師がアシスタントを何人も抱え、1時間に何人もお客さまのご予約を入れることは難しくなりました。
それは美容師の能力の問題ではなく、人員不足という物理的な問題を多く抱えています。
【需要がある美容室や美容師は】
話しを戻すと「需要と供給のバランス」の話しです。
需要と供給のバランスが崩れるなら、価格の変動を起こそうよ。。。という内容です。
需要と供給のバランスで価格を変動することを「ダイナミックプライシング」と呼びます。
固定価格による収益機会の機会損失を失くす!!という考え方です。
前提として「需要」があることです。
サロンがヒマで予約も入らない状況の需要と供給のバランスは「供給過多」なので価格を落として「集客」をするフェーズです。
逆に、予約は入るがお受けすることはできない、、、ご要望が多いのですがスタッフの人数体制「供給」が追いつかないので価格を上げる。「需要過多」の場合に価格を上げて「需要と供給のバランス」正常化する。
このようなことがあってもいいのではないでしょいうか。
ちなみにボクはマンツーマンで施術をしております。予約も金土日なので、需要が多くなる期間、例えば年末などは「需要と供給のバランス」を取るために価格を変動させています。
つまり「ダイナミックプライシング」を行なっています。
【次回予約の価値がめちゃくちゃ高まる】
次回予約のメリットって成長していないですよね。
・予約を取らないで済む
・サイクルを一定に保てる
次回予約がアップデートされていません。お客様にメリットが更新されていないのが現状です。
しかし、ダイナミックプライシングを導入することで「次回予約の価値が高まる」わけです。なぜならば「次回予約を取らないと、価格が上がるかもしれない」からです。
(めちゃくちゃコチラごとですいません💦)
お客様の次回予約の数が「ダイナミックプライシング」の判断になるからですよね。
【当日予約は価格を下げる??】
ホットペッパーなどの当日予約の価格は下げるのがいいのでしょうか??
これはダイナミックプライシングを考えると「需要の高まる期間は上げてもいい」と感じます。
つまり、多くのご予約をいただけるサロンは「当日予約の価格を高める」ことで1つの予約枠の価値を高めることができます。
わざわざ安く呼ぶこともないのです。
これは梅雨時期の縮毛矯正も同じで「矯正の需要が高まるのに、簡単に価格を下げる」サロンが多いのが現状です。
人数バランスが悪いのに安く呼び込むことが果たして、戦略的かというと甚だ疑問です。
【高くすると他に行くじゃないか】
価格を上げると他に行ってしまう。。。このような反論が容易に想像がつきます。
答えは「そうです」それだけです。
しかし、提供するのも大変な残りの枠を安く呼び込むよりも、需要があるなら「高く」「希少」な価値で呼び込む方がよほど利益とブランディングになります。
他所に行ってしまうのは「当然」だと思います。
しかし、マンツーマンで行なっているボクの場合は他所に行かれることはありません。それはサービス提供者が目的にもなっているからです。
同じ縮毛矯正の提供を受けるなら、アナタから受けたい。
圧倒的な「需要」があるわけです。
しかしマンツーマンゆえに「供給」が追いつかないわけですよね。
それならば「ダイナミックプライシング」を選択すればいいわけです。
ダイナミックプライシングのデメリットは「顧客離れ」と言われます。
それは機会的な商品やモノだと思っています。
サービス提供者に紐づいている美容室のモデルでは「顧客離れ」のリスクは低い(ゼロではない)と感じています。
【他業種の例】
意外と身の回りに多く存在しています。
・ホテル
夏休みは高くなりますよね
・航空券
飛行機も季節によって高くなります。
・引っ越し
3月は高くなります。
いわゆる「繁忙期」の価格が高くなります。
同じホテルの部屋なのに、ゴールデンウィークは価格がとても高いのに、数日後の平日の価格はかなり安く感じたことがあります。
【期間を絞って行う】
ちなみに美容室のダイナミックプライシングの話しは、毎日行うのではなく「需要の高まる時期」つまり「繁忙期」に行うものとしています。
年末の時期ですね。
ボクの場合は12月の縮毛矯正、髪質改善、滞在時間が3時間以上になるご予約内容は、人数をあらかじめ設定しています。その人数を超えてくると「価格変動」を行います。
全てのメニューを変動させるような煩雑なことはしません。
管理しやすく、お一人のために多くの時間を割いてしまうようなメニューの運用にしています。
3月4月の繁忙期、7月の繁忙期、12月の繁忙期に設定しています。
【まとめると】
美容室もダイナミックプライシングを取り入れるべきだと思う。
感覚的な値付けではなく、戦略的な値付けを行う。
変動的であり、需要と供給に合わせて価格設定をするべきではないか。
固定価格による収益機会の機会損失を失くすことができると考える。
みんなの日常のヒントになれば。
小学校入学の頃からなりたかった職業=美容師✄
高校生で美容業界に入り浸り。店長・スーパーバイザー・取締役を経て、美容業界を俯瞰して見ています🌈
夢を叶えたからこそ美容師を良くしたい❗
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