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文章内の「汚いことば」に目が移ってしまう理由

「汚いことば」

あ、下ネタとかの
下品な言葉づかいという意味では
ありませんよ。


ここで私が言いたいのは
整理整頓されていない、


「素のことば」のことです。


ときどきですが、


「このやろう!」
「バカじゃねぇの!」
「ほんっと、ありえない!」


みたいな
文章を目にします。


書いてある言葉は
すごく、ダーティ、

ちょっと乱暴です。


でもこういう文章って、


逆に目を引きませんか?


整理整頓されていない
こういったことば、

どうして
私たちの目を引くのでしょう。

どうして、

私たちの
感情を掻き立てるのでしょう?


すべての
根底にあるのは
「感情」です。


私たちの
感情の変化に注目してみると


なかなか
面白いものです。



感情むき出しには目が引かれる


汚いことばに
目を引く理由。

その結論は

「ありのまま」を感じるからです

私たちは
何百、何千と
考え事をしながら生きています。


心の中の声が
出てきては消えて、


行動に移したり、
口に出したりしています。


そして、
大抵の心の声とは


結構、乱暴なものです。


考えてみてほしいのですが、


「そんなこと、ありませんわね」
「善処していただきたい」


みたいに
文章体で考え事はしませんよね?


かなり、素のことばで
考え事をするはずです。


「え、おかしいだろ」
「んー、違うと思うけどね」


みたいな感じで、
友達に話すような、口調。


心の声とは
そんなものではないでしょうか?


そう、

目を引くヒントは
ここにあります。


整理されていない
汚い言葉とは

限りなく、身近に感じるんです。

いってしまえば

より、リアル。


だからこそ、


リアルな感情を
感じることができます。


そもそもですが、


私たちが文章を読んで
衝撃を受ける瞬間。


それは
感情が動いた瞬間です。


文章の構成や
ストーリーの書き方などが


世の中にでまわっていますが、


すべては
感情のため。


それ以外にも
感情を動かす要素として、


「素のことば」も
ひとつとなります。


よりリアルに
感じることができるから。


それだけで、


書き手の経験を
追体験しちゃう。


感情移入しちゃいますよね。


小説や映画で
感情移入しちゃうのも


感情むきだしのセリフが


読者に「リアル」を
与えるからです。



「キレイな文章」はいいことなのか?


私たちは文書を書くと
めちゃくちゃ丁寧に書きますよね。

とくに
目上の人へのメールが
顕著です。


「幸甚でございます」とか
日常ではつかわない

メールの文章だと思っています。


これらが
悪いことだとは言いません。


ですが、

相手の感情を揺さぶる面においては
悪手になります。


理由は
「身近さ」です。


メールなどで使われる
「キレイな文章」は


日常から
かけ離れています。


すると、


リアルを
感じづらくなる。


感情が
動きにくくなるんです。


実際、日常会話で


「幸甚です」って
言われたことありますか?


ほぼ、ないと思います。


それよりか


「えー!まじ?
 超うれしいんだけど!」


とかのほうが
言っていると思います。


こっちの方が
「幸甚」よりもスッと入ってきます。


そう、

考えなくても読めるところが
ポイント。

読者が直感で理解するから
感情も動きます。


キレイな文章の
落とし穴はもう1個あってですね、

なんて書いたらいいか、
わからなくなることです。

これは
上司にメールしたことがある人なら
わかるのではないでしょうか?


「んー、どうやって丁寧に書こうかな?」
「この書き方、失礼じゃないかな?」


このような「言い回し」で
困るからです。


言い回しで脳のリソースが
持っていかれます。


この現象が
「発信」でも起きてしまうのです。


確かに
noteなど人目につく文章は

ある程度の
体裁整理が必要です。


ですが、
キレイ文章にこだわるあまり、


丁寧表現、文章らしい表現、


これらが、浮かばない、
そんな現象が起きてしまいます。


言いたいことがあるのに、


丁寧に書けないから
発信できない。


そんなことでは
本末転倒です。


それなら
多少、雑でもいいですから


日常言葉遣いで
放ってしまった方が

いいことだってあるのです。


そう、

キレイな文章に
こだわりすぎなくても、いいんです。



感情を爆発させて書いてもいい


心の描写は
難しいものです。


なんたって、
目に見えない部分ですから。


私たちクリエイターが
一番悩む部分も、ここではないでしょうか?


ならばいっそ、

思った通りに書いてみる。


「馬鹿野郎!」と思ったら、
「馬鹿野郎!」でもいい。


「クソが!」と思ったら、
「クソが!」でもいい。


もちろん
誹謗中傷はNGですが、


自分の心に秘める
叫びを表したいなら、


そのまま書いても
いいんです。


むしろ、

その方が
読者は共感してくれることだって
あります。


なぜかって?


あなただって
思うことはあるでしょう?


「クソが!」って。


私もあります。


昨日、自動販売機で
ドクターペッパーを買ったのですが、


対面から走ってきた自転車を避けようとして
ドクターペッパーを落としてしまいました。

開栓、5秒後の出来事です。

クソが!


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