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生き物が沢山いる

島根の家の周囲は本当に自然が豊かで、そこかしこに命が溢れている。
庭の池にドジョウやヤモリ、カエル、ヘビ等がいる。青鷺も時々来る。トンボもいた。トンボだーと思って見ていると、カエルがパクっと食いついた。

家の前の道路脇の側溝をのぞくとオタマジャクシが沢山いた。家から徒歩3分ぐらいの近くの小さな川に虫取り網を突っ込んでガサーっとやると小魚が十匹ぐらい獲れた。徒歩10分ぐらいの少し大きな川をのぞくと体長60センチぐらい鯉がヌ〜っと泳いでいる。車で10分ぐらい走ったところにある川を覗くと体長60センチぐらいオオサンショウウオがいた。「おお!オオサンショウウオがいる!」と思ってじっと見ていると、いつの間にかヒルが足にへばりついて血を吸っていた。

田んぼの畦道に、何かの木の実のようなものが沢山混じったフンが落ちている。熊のものらしい。熊よけの鈴は常備している。

畑では玉ねぎや大根、サニーレタス、キャベツ、キュウイなど栽培しているけれど、端の方にアスパラも生えていた。茗荷が獲れた事もある。いつだったか近くの川で取ってきたクレソン。庭の池に投げ込んでおいたらいつの間にか定着した。クレソン美味しい。

島根の家の畑、しっかりトラクターで土を起こしたところ

夜は星がとても綺麗。夜な夜な聴こえてくる、様々な生物の鳴き声に耳を傾ける。

子供の頃、正月はいつも親戚がこの家に集まっていた。
僕は紅白歌合戦が苦手で、それが始まると誰もいない隣の部屋に引っ込んで、好きな音楽を繰り返し聴いては、その曲を採譜していた。
と、言っても音楽教育を受けていなかったので、自分にしか分からない独自の楽譜だった。

作曲家になって、この家でも沢山の曲を書いた。最近のものでは「勇気爆発バーンブレイバーン」や「VRおじさんの初恋」

今は秋に放送になる「母の待つ里」の曲を書いている。舞台となる岩手の古い民家「曲がり家」の様子が、島根の家にとてもよく似ているので、とてもイメージしやすい。宮本信子さんが、そこにちょこんと座っている姿をありありと想像できる。

これは岩手じゃなくて島根

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