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<私のスケッチポイント/作品紹介あれこれ>奈良・東大寺門前 夢風ひろば、「ならまち」のカフェ

 今回より、奈良県のスケッチポイントと線スケッチ作品を紹介します。

奈良県のスケッチポイント

 遥か半世紀前、京都で学生時代を過ごしていた時は、時間があれば奈良に出かけていました。当時訪れたのは、奈良市街よりも山野辺の道や明日香村など。古代史に魅せられていたからです。
 しかし、「線スケッチ」を始めた現在は、古代史よりも街の中、むしろ「ならまち、きたまち」「今井町」など近世以降現在の街並みに興味が移りました。

 下に、訪れた奈良県の、私が訪れたスケッチポイントを示します。

奈良のスケッチポイント

奈良・東大寺門前 夢風ひろば、「ならまち」のカフェ

(1)奈良・東大寺門前 夢風ひろば

奈良・東大寺門前 夢風ひろば (2016)
アルシュ 全紙 ペンと透明水彩

 中学生の修学旅行以来、京都の学生時代でさえまったく行くことがなかった奈良公園(興福寺、東大寺、春日大社のお決まりコース)に、7年前思い切って出かけました。
 近鉄奈良駅から徒歩で奈良公園を目指して奈良県庁を過ぎ、国立博物館の近代建築姿を見てしばらく行くと、新しい建物が左に見えました。
 中学時代の私の記憶では、左側に古ぼけた(失礼な言い方ですが、当時の中学生の見方です。お許しください)古民家群が並んでいるはずでした。
 ところが、古ぼけたどころか、”こじゃれた” 建物群がならんでいるではありませんか。中でも、目立つのが和風で統一された新しいビルで、無料の休憩室があるとのことです。
 徒歩で疲れた体を休めるべく中に入ると、免震構造の説明があるコーナーがあります。何のビルかとよくみると、奥村組が建てた「奥村記念館」とのこと。あの免震構造のビルを初めて建てた奥村組が奈良が発祥だと初めて知りました。創立100周年を記念して建てたとのこと。

 屋上に上がると素晴らしいパノラマビューが待っていました。眼下に新しくできたショッピングゾーン「夢風ひろば」があり、その先に東大寺の大仏殿と南大門の大屋根が奈良公園の森の樹冠の上に覗き、さらにその先には若草山が紅葉の盛りの山裾とともに目の前に迫ってきます。

 さっそく、持ってきた全紙の水彩紙を拡げスケッチしました。一回では終わらず、翌日も現場に来て線描を完成させました。

 「奥村記念館」はおすすめです。

(2)「ならまち」のカフェ

「ならまち」のカフェ
VIFART F2  ペンと透明水彩

 冒頭に述べた様に、若い頃は見向きもしなかった奈良の市街地ですが、高齢になって見直すことになりました。時代も変わり、京都に対抗してなのか「ならまち」「きたまち」と、奈良市もこれまでの古代一本やりを改め、江戸以降、戦前までの街並みを前面にだすべく、名前をつけて観光の目玉として乗り出したようです。

 というわけで、私もその路線に乗って市街を歩き回りました。

 猿沢池の近くで古民家カフェのスタッフかオーナーか分かりませんが、若い女性が忙しく外で働いている姿と共に建物をスケッチしました。

(おしまい)

 前回の記事は、下記をご覧ください。


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