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【Pauper】第17回ぱうぺあ杯に5ColorGreenで出たの話

●守りたいこの地球

世界からイニシアチブが消滅して幾日。焦土と化したPauper環境に少しずつだが命の芽吹きが見え始めた。
今回使用したデッキもそうである。

『5ColorGreen MatsuneSystem』
土地 20
12 《森/Forest》
4 《バジリスク門/Basilisk Gate》
4 《屋敷門/Manor Gate》
生物 23
2 《ヤスペラの歩哨/Jaspera Sentinel》
4 《若き狼/Young Wolf》
4 《巣の侵略者/Nest Invader》
4 《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary》
3 《湿地帯のグロフ/Bayou Groff》
4 《宝石泥棒/Jewel Thief》
2 《ギルドパクトの守護者/Guardian of the Guildpact》
呪文 18
2 《怨恨/Rancor》
2 《豊かな成長/Abundant Growth》
2 《航海士のコンパス/Navigator's Compass》
2 《発掘/Unearth》
4 《巨森の蔦/Vines of Vastwood》
4 《喪心/Cast Down》
1 《息詰まる噴煙/Suffocating Fumes》
1 《農民の結集/Rally the Peasants》

アカシック・レコード

デッキは5CG(5ColorGreen)、通称マツネシステム(自称を通称と呼ぶ勇気)。

緑単ストンピィは優秀なクリーチャーを展開&強化することで点と線両方で一線級のパワーを持ち、《巨森の蔦/Vines of Vastwood》と《蛇皮のヴェール/Snakeskin Veil》で除去回避もこなすPauper界のアーキタイプでも非常に優秀なものだと思っている。

しかしデッキに丸さを求める性分なため、受け性能の低さがネックだと自分は思っていた。だがそこをカバーするとクリーチャーの数と強化スペルの数が減りバランスが崩れてしまう。自然界の調和を崩すということは禁忌なのだ。
長らく解決されなかったその問題点を《宝石泥棒/Jewel Thief》を筆頭とするマナサポートカード達および《屋敷門/Manor Gate》を採用して5色にすることで解決。減った強化スペルの穴を《バジリスク門/Basilisk Gate》でカバーした意欲作である。
緑単ストンピィの強いムーブを保持しつつ、5色による死角からの攻撃を可能にしたことで母なる大地の全能感を表現、競技面だけではなく芸術面でもマジックを表現するのが一流のMTGプレイヤーである。

おわかりだろうか?君はPauper界に新しいアーキタイプが"生まれた"瞬間に立ち会っているのだ。

さらにプレイング面でのトレーニングも抜かりない。
晴れる屋の神決定戦をきっかけとしてPauper界にも競技志向の波が押し寄せてきた。個人的には牧歌的環境を愛しているのであまり受け入れたくないが、弱いままでは正義は貫けないのでこちらも研鑽が必要になってきた。そのため練習に最新のスポーツ医学の概念を取り入れ「SPRTトレーニング」を行うことにした。
詳細は省くが、4人チームでの射撃訓練を彷彿とさせるトレーニングを行うことで
・戦場を俯瞰する観察力
・ピンチでも冷静でいられる精神力
・とっさの判断で生き抜く判断力
等を養うことができることからeスポーツだけでなく各方面のアーティストも取り入れている画期的な練習法である。

●いざぱうぺあ杯

今月に入ってこのSPRTトレーニングでひたすらに自己研鑽を重ね、デッキも新時代の幕開けを思わせる最新デッキである。圧倒的勝利は間違いない。
いくぞぱうぺあ杯4回戦。朝から歩き回ってクッソ眠い。

1回戦 青単デルバー
アグロvsクロックパーミッション。盤面のアドバンテージを取り合う戦い。つまりナワバリバトルである。

1-1
線の細い青単に対してライフ面で有効な《航海士のコンパス/Navigator's Compass》をカウンターされてその分で殴り負ける
1-2
カウンターの隙をついて《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary》をサクって出した《湿地帯のグロフ/Bayou Groff》をバウンスされて大幅にテンポロスするも、《電謀/Electrickery》とか《紅蓮破/Pyroblast》という緑単が唱えない呪文でイーブンまで持ち込んだところで《塔のガーゴイル/Tower Gargoyle》が着地。そのまま殴られたら負けな盤面でうまくブラフが成功して勝ち。
1-3
ダブマリから《電謀/Electrickery》で3体焼いてダブマリ分を取り戻した気がするも、《宝石泥棒/Jewel Thief》連打をうまいこと消されて負け

0-1
いつもながら青いデッキは絶対に殺すと誓ってサイドも多く割いているのに負けると悔しいなぁ。

2回戦 URフラクタル
気を取り直して2回戦。いつもなら初戦負けは集中力欠如のきっかけになるが、SPRTトレーニングによって集中力は爆発的に強化されている。プレイングミスの貴公子と名高い松籟だが、このぱうぺあ杯でこの松籟に精神的動揺による選択(プレイング)ミスは決してない!と思っていただこうッ!

2-1
緑単なのに《ギルドパクトの守護者/Guardian of the Guildpact》着地。そういうことも出来る。そう、マツネシステムならね。
ドヤってたら《うねる曲線/Serpentine Curve》から緑青のデカブツトークンが出てきて鼻血でた。
なんとか《バジリスク門/Basilisk Gate》で大きくした《宝石泥棒/Jewel Thief》と相打ちさせて《ギルドパクトの守護者/Guardian of the Guildpact》が無人の荒野を走って勝ち。
2-2
《トレイリアの恐怖/Tolarian Terror》を《赤霊破/Red Elemental Blast》で破壊。最近の緑単は《赤霊破/Red Elemental Blast》を使ってくるらしいわよ奥さん。これは流れが来ている。緑単ストンピィの持ち味である横展開をして相手を圧殺って思ったらアタックするの忘れた。
ガチアセリしてテンパってる隙に火力とフラクタルでシャクられて負け。
2-3
《青霊破/Blue Elemental Blast》で火力除去を打ち消して緑単横十八番の横展開して勝ち。

1-1
《紅蓮破/Pyroblast》があるということは《青霊破/Blue Elemental Blast》もあるということ。

3回戦 赤黒白続唱
除去の強いカラーリング。その除去の嵐をかいくぐり敵陣にクリーチャーをねじ込む。そう、これは実質ガチヤグラである。
3-1
《チェイナーの布告/Chainer's Edict》を撃ってくる相手に《若き狼/Young Wolf》立たせている状態の安心感、ゴール付近で味方のわかばシューターがグレートバリア吐いた時の感覚に近い。
横展開して殴って勝ち。
3-2
後手で《青霊破/Blue Elemental Blast》が《浄化の野火/Cleansing Wildfire》に間に合わなかったけど《巨森の蔦/Vines of Vastwood》でひたすらに《湿地帯のグロフ/Bayou Groff》を守って勝ち。

2-1
緑単ストンピィの地力で勝ってるゲームが多々あるからやっぱ緑単ストンピィって強いんだなって。

4回戦 緑白ゲート
初戦を落としたが後は順調に勝っている。やはりSPRTトレーニングのおかげである。
???「ククク、自分だけがSPRTトレーニングを積んでいると思ったら大間違いだぜ・・・
ぼく「なん・・・だと・・・?」

最終戦にしてまさかのSPRTトレーニング経験者対決。実質決勝戦である。
奇しくも同じ《バジリスク門/Basilisk Gate》を使うマッチアップ。《バジリスク門/Basilisk Gate》で強化したクリーチャーの強力なショットを相手にぶち込む。もうお気づきだろう。これはガチホコである。

4-1
クリーチャー全然引かなかったけど虎の子の《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary》に《怨恨/Rancor》をつけて《バジリスク門/Basilisk Gate》で強化していく。相手側のサイズが小さいままだったので《巨森の蔦/Vines of Vastwood》で強化した渾身のガチホコショットを食らわせて勝ち。
4-2
緑単ストンピィが絶対に使ってこない《喪心/Cast Down》を4枚引いた上で《息詰まる噴煙/Suffocating Fumes》でタフ1全滅させてやりたい放題して勝利。

マンメンミ
3-1

●このデッキ強くね???

というわけで3-1で7位である。
・緑単ストンピィの強い動きはそのまま
・《喪心/Cast Down》で緑単ストンピィではできない大物潰しも可能
・5色の恩恵で重厚なサイドボーディング
・ゲートデッキのハメパターン《ギルドパクトの守護者/Guardian of the Guildpact》&《バジリスク門/Basilisk Gate》コンボも搭載
あれ?このデッキ強くね???

大会終わってから《開門/Open the Gates》入れ忘れていたことに気付いた(こいついつも大会に出るデッキで主要カード入れ忘れてんな)。
それでもなお勝ち越しているので、相当デッキのポテンシャルは高いと言える。マジで可能性を感じる。誰かこのデッキで結果を残して「ワシが育てた」って言わせてほしい。

さて、大会レポも書いたことだし、SPRTトレーニングの続きをやるか・・・

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