2017 February, Part1_Rome-2

少しローマを離れてチボリも訪ねます。
ここにはハドリアヌスのヴィラがあります。

実は1993年に「園部SDオフィス」という建築を作りました。

このとき、その地方都市の郊外、前面道路との関係さえ不明瞭でそれこそ都市空間としてのルールのない場所での建築、しかも不整形敷地というプロジェクトだったのですが、そのときに思い出したのが、このハドリアヌスのヴィラでした。
部分的には幾何学的に整合している形態が別の論理。例えば敷地状況やアンジュレーションなど、外在的な条件でアドホックに集合した形態という意味でです。それはほとんど「都市空間」と同義語といってもいいですから、都市のことを考える時にもこのハドリアヌスのヴィラのことは常に気になっていました。ピラネージのカンプス・マルティウスもそうですね。
そのハドリアヌスのヴィラをようやく訪ねることができました。

つづく