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TOEICとは(転職に有利?何点取れば良い?)

【Co-WARCサイトオープン】

WARCに所属している公認会計士・税理士の皆さんで組織された会計コンサルチームであるCo-WARC(コワーク)のサービスサイトがオープンしました。
是非御覧ください。


はじめに

今回から始まる、経営管理部門の転職で役に立つ資格解説の連載ですが、第1回目はTOEICを解説していこうと思います。

日本では異常なまでの人気を誇っていますので、受けたことがないという人の方が少数派かもしれません。
主に大学生の皆さんが受験する試験ですが、今では広く普及していて、社会人でも転職に活用するために受験する人も多いようです。

今回の解説では、TOEICを受けたことがない人向けに、基礎的なところから解説していきたいと思います。

なお、このnoteの記事は、ベンチャー企業で働く経営管理部門の専門職やベンチャー企業への転職を検討している専門職の皆様向けの記事なので、それらの専門職の皆さまを想定して書いております。
そのため、若干専門職に偏った内容が多いです。
ご了承くださいませ🙇‍♂️

そして、ベンチャーへの転職を検討中の皆様、是非ともSYNCA(シンカ)にご登録ください😁
ベンチャー企業の経営管理部門の求人に特化したダイレクトリクルーティングサービスなので、情報収集に役立つかと思います。



1.TOEICとは

TOEICとは、“Test of English for International Communication” の略称で、一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会が実施する英語能力判定試験です。

試験自体は、アメリカのニュージャージー州に本部があるEducational Testing Service(ETS)が作成しています。
ETSは、おそらく世界最大の非営利民間団体(財団)で、TOEICの他にもGRE、TOEFL、SATなどの世界的に有名な試験の作成も行っています。


日本で実施されているTOEICにも複数の種類がありますが、一般的にはTOEIC® Listening & Reading Test のことを「TOEIC」と呼称します。
つまり、リスニング(聞く)とリーディング(読む)だけの試験です😁
ゆえに、スピーキング(話す)とライティング(書く)はありません。

TOEICがあの英検よりもビジネスマンに人気があるのは、おそらくスピーキングとライティングが無いからでしょう。
日本人が最も得意としているところだけが出るので、勉強がし易いのです。

ちなみに、TOEICにも、スピーキングとライティングの能力を測る TOEIC® Speaking & Writing Tests という試験がありますが、受験している人はあまりいません。

そして、TOEICは主に日本と韓国で人気ではありますが、アメリカや欧州での人気はなく(ほとんどの人は存在すら知らないと思います)、評価もされません。
大学院等の入試でもTOEICスコアを認証している大学院は、少なくとも私は見たことがありません。

したがって、アメリカの団体が作っているのに主に日本でだけ有効な不思議な資格だと思ってください。
おそらく売上の7割くらいを日本だけで稼いでいると思うので、ETSにとってはTOEICはドル箱ですね😏

不思議な試験なんですよ



2.受験資格及び受験料

TOEICに受験資格は存在しません。
そのため、誰でも受験することができます。

ただし、以下の本人確認書類のいずれかが必要となります。

  • 運転免許証

  • 学生証/学生手帳/生徒手帳(デジタル学生証も可)

  • パスポート(パスポートは海外発行も可)

  • マイナンバーカード(個人番号カード)

  • 住民基本台帳カード

  • 在留カード

  • 特別永住者証明書

  • 仮運転免許証

  • 運転経歴証明書

  • 障害者手帳(身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳)

上記以外の書類(例えば住民票や健康保険証)では受験できないので注意が必要です。

また、受験回数に対する制限もないので、何度でも受験することができます。
TOEICは、会場によりますが、ほぼ毎月のように実施されているので、比較的簡単に受験が可能です。
地方にお住まいの場合は、2ヶ月に1回程度の頻度になると思います。

受験料7,810円(税込)ですので、他の資格試験と比較してもそこまで高くありません。
そして、受験した後、半年後から3ヵ月間に実施の公開テストのうち1回が割引価格7,150円(税込)で受験できるそうです。
ということは、7~8ヶ月に1回くらいのペースで受けるとお得ということですね!

割引は有り難い


3.試験内容

TOEICの試験内容は、リスニング約45分間リーディング75分間マークシート形式のテストです。

ただ、点数の付け方が独特でして、10~990点の5点刻みのスコアで評価されます。

満点が990点という謎仕様で、かつ、最初から10点割り振られている状態でのテストです🙄ナンジャコリャ
切りが悪い数字が気持ち悪いという民族(私)にとっては、かなり苦痛を伴う試験です。
頼むから満点を1000点にしてくれと切に願っています。

さらにいうと、試験問題は非公開となっているので、問題用紙を持ち帰ることもできませんし、試験中に余白に書き込むことも禁止されています。
○、✕、レ点もすべてダメですし、下線を引くこともNGです!

日本生まれ日本育ち、真面目なやつら大体友達の私からすると、試験問題を持ち帰れないは100歩譲れるとしても、試験中に書き込みできないとか「はぁ?🙄」という気持ちではあります。
公式発表によると、カンニングや試験問題の漏洩につながる行為として禁止されているそうです。
本当に変な試験です。


さて、具体的な試験内容についてですが、こちらについては、リスニングパートとリーディングパートで分けてご説明しましょう。


(1)リスニングパート(100問)


リスニングパートは、Part1~Part4までございまして、合計100問出題されます。
各Partの概要は以下のとおりです。

【Part1 写真描写問題 6問】
1枚の写真について4つの短い説明文が1度だけ放送されますので、その4つの説明文の中で、その写真のことを最も的確に表現しているものを選んで解答用紙にマークする試験です。

公式のサンプル問題はこちらです。


【Part2 応答問題 25問】
1つの質問又は文章が放送されて、その後すぐに、それに対する3つの答えがそれぞれ1度だけ放送されますので、その質問又は文章に対する解答として、最もふさわしい答えを選び解答用紙にマークする試験です。

公式サンプル問題はこちらです。


【Part3 会話問題 39問】
2人又は3人の登場人物がいて、それらの人たちによる会話が1度だけ放送されます。
その会話について、設問が1度だけ放送されるので、問題用紙に印刷された設問と解答を読み、4つの解答候補の中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする試験です。
なお、各会話に対する設問は3つずつあって、会話の中で聞いた内容に関する設問や問題用紙に印刷された図から読み取れる内容を会話の内容と関連づけて解答する設問もあります。 

サンプル問題はこちらです。


【Part4 説明文問題 30問】
例えば、美術館や遊園地、スーパーなどの施設内で放送されるようなアナウンスやラジオのナレーションのようなミニトークが1度だけ放送されます。
そのミニトークを聞いて、問題用紙に印刷された設問と解答を読み、4つの解答候補の中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする試験です。
なお、設問は3つずつあって、ミニトークの中で出てきた内容や問題用紙に印刷された図などで見た情報をミニトークの内容と関連づけて解答する設問もあります。

サンプル問題はこちらです。


上記のリスニングパート全体でいえることは「迷ったら負け」です!
引っ掛け問題も普通に出てくるので、一瞬でも迷ったら、あっという間に次の問題の放送が始まってペースを乱されます。
それによってほとんどの問題を勘で解答する羽目になります🤣

わからない問題は一瞬で切り捨てるという損切精神がないと高得点は狙えないでしょう。
ただ、傾向はある程度決まっているので、何百問も解いていれば勘で解答しても7割くらい正解できるようになっていきます。

Aと見せかけてB?それともさらに裏をかいて…



(2)リーディングパート(100問)


リーディングパートは、Part5からPart7まであり、こちらも合計100問出題されます。
それぞれの概要は以下のとおりです。


【Part5 短文穴埋め問題 30問】
これはよくある穴埋め問題です。
短文の中の一部が( )になっているので、4つの候補の中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする試験です。
比較的簡単な語彙問題が多く、品詞問題(動詞、形容詞、副詞など)や適切な接続詞を選ばせる問題などが出ます。
学生時代に散々やったTHE 文法問題!という感じの問題です。

サンプル問題はこちら。


【Part6 長文穴埋め問題 16問】
こちらもPart5とほとんど変わりません。
Part5より長めの文章の一部が( )になっているので、4つの答え(単語や句または一文)の中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする試験です。
各長文には設問が4問ずつあります。

サンプル問題はこちら。


【Part7 1つの文書:29問 複数の文書:25問】
Part7は、比較的長い文章が出題され、その文章に対する設問が2~5つほどあります。
それらの設問を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする試験です。
メール、広告、チャットなど、いろんなタイプの文章が出てくるので楽しく読めると思います。

サンプル問題はこちら。

Part7-1

Part7-2

Part7-3

Part7-4


個人的な感想ですが、リーディングパートはそこまで難しくないので、量をこなせば誰でも高得点を目指せるのではないかと思います。

出題文章は新聞記事やチラシなど様々


以上のPart1~Part7の合計で200問出題され、それらを約2時間で解く試験です。
なかなか大変な試験だと思います。
毎月受けている学生もいるそうなので、よくやるなーと感心します。



4.TOEICの勉強方法

TOEICは日本ではずば抜けた人気を誇っていますので、どこの書店でも山のように参考書・問題集が売っています。
その中で、自分に合ったものを選んでこなしていけばそれで十分かと思います。

初めて受験する方は、総合的な傾向がわかる書籍を購入して、一度解いてみると良いと思います。

有名な書籍は以下のとおりです。


TOEICでは、リスニングとリーディングしかないので、問題を解いた量がそのまま実力となって現れやすい分野です。
そのため、とにかく量をこなしていく事が重要だと思います。

解法のテクニックや語彙を知っているか知らないか、聞いたことがあるかないかで点数が決まるタイプの問題が多いので、原則としてやったらやっただけ点数は伸びて行きます。

また、予備校やスクールなどに通う必要は全く無い試験だと思います。
日本の受験英語で十分に対応できる試験なので、独学で行けるはずです。
言い換えれば、才能とか地頭など関係なく「努力」で何とかなる試験です。
だからこそ、ビジネスでの評価も高い試験なのだと思います。

どの程度のスコアを目指すのかによりますが、一般的な勉強の流れとしては、最低限の単語(7000~9000語程度)を覚えて、あとはひたすら問題演習で試験形式に慣れていけばよいでしょう。

市販の問題集を1~2冊こなして、試験形式に慣れてきたら、公式問題集を解いて本番の試験を一度受けてみると良いと思います。


何度か受けていくと、リスニングとリーディングで得意不得意が解ってくるはずです。
大抵の人はリスニングが苦手ですが、リーディングがなかなか伸びないと言う人もいます。
そういう方については、単に語彙力不足が原因ということが多いので、語彙を増やせば点数が上がる可能性が高いです。

TOEICは問題集が大量に出版されているので、自分の苦手分野に対応したものを選んで解くと良いと思います。
なお、文法、リスニング、語彙で有名な書籍は以下のとおりです。


TOEICは、ほぼ毎月のように開催される試験なので、模試感覚で毎月受けている人も多いです。
その中で最も高いスコアを履歴書に書けば良いので、お金に余裕があるなら模試感覚で定期的に受けるほうが良いと思います😁

金にものをいわせるストロングスタイル



5.TOEICは転職で役に立つのか

さて、TOEICの試験内容がある程度わかったところで、ここからは転職に関する様々な論点を扱っていきましょう!
以下で述べる見解は、あくまでも私個人の経験則に基づく私見でございますので、一個人の意見としてお読みいただければと思います。


(1)何点取れば良いのか


まず気になる点は、転職で活かせるレベルですよね🤔
何点から評価されるのだろうかと。

私自身も専門職の採用に携わることが多いので、英語を重要視している企業の経営者の方とお話する機会も比較的多いです。
その中で一つの目安となっているのは800点という数字です。

新卒の学生であれば730点程度が目安になるのですが、転職の場合は、ある程度即戦力が求められますので、800点以上が目安になってしまいます。

ただし、本音をいうと、800点でも物足りないかなというのが正直なところです。
特に英語を活かす必要があるような企業の管理職候補ポジションだと、860点以上の点数を保有している人が多数派なので、800点だと最低ラインくらいかなと思います。

ベンチャーはともかくとして、大手企業やグローバル企業、外資系企業の場合は、800点だと候補者の中で相対的に下の方になることが多いかなと思います。

したがって、私個人の推奨としては、860点以上が目安です。
その点数でも、英語を使用する機会が多い専門職の管理職候補にはゴロゴロいるレベルだと思ってください。
安全圏として望ましい点数は900点以上です。

なお、これはあくまでもTOEICの点数を履歴書に書く場合はというお話です。
そもそも、高い英語能力を求めている企業自体が日本ではかなり少ないので、英語能力自体をあえて履歴書等に記載しない人の方が多いのが実情です。
学生時代にTOEICを受けたことはあるけど、点数はあえて書かないという人が多数派ではないでしょうか。
ちなみに私も書きません。

過去の高い点数を記載することで、余計な期待などを持たれるケースが多いので、期待値を上げすぎないようにするためにも、直近3年以内に受けていない場合は記載しない方が良いのではと思うくらいです。

そのため、もしTOEICの点数を書くなら、直近3年以内に受験していて、かつ、860点以上を取っている場合という感じで良いかと思っています。
社会人だと、直近3年以内にTOEICを受験したという人は少数派だと思いますが、このくらいの厳しい期限設定をしておいた方が結局は自分のためになるかなと思います。

というのも、転職市場で英語能力を積極的に書く層の方々は、留学経験も豊富(原則2年以上)で、しかも900点以上の点数を叩き出している人が多いからです。
私の知る限りだと「英語できます」という人の半数以上が海外の大学又は大学院を修了しております。
そういう層と真っ向から英語能力で戦いに行くのであれば、上記のような限定を設けた方が良いのではと思っています。

実際に800~860点くらいを取った事がある人は皆さんわかると思いますが、そのくらいの英語力では、本格的な留学経験がある人や帰国子女の方にはどう頑張っても敵いませんよね。
800~860点ではほとんど喋れない、書けないという人が多いでしょうから、実際にビジネスで英語を活かせるほどのレベルかと言われているとかなり厳しいと言わざるを得ないでしょう😰

なお、時々、10年くらい前の高得点(890~920点くらい)を書いている人もいるんですが、それはほとんど意味がないので、書かない方が良いと思います。
受験後の約10年間の実務で英語を使い続けてきたというのであれば10年前のスコアを書く意味も出てきますが、実務でほぼ使っていなかったとすると、面接で聞かれたときに困ります。

「TOEIC●●点なら、英語は大丈夫ですね?」

と聞かれたときに

「いえ、ほとんど使ってないんで忘れてます」
or
「はい!ある程度なら大丈夫です」(半分嘘)

どちらで答えるにせよマイナスになります。
自分で自分のハードルを無駄に上げることになるのであまり得策ではないです。

英語能力を求める企業の多くは、TOEICで求められるシンプルな英語能力よりもかなり高度なビジネス英語力を求める傾向があります

しかも、経営管理部門の専門職の場合、より高度な専門英語が必要になるので、自分でハードルを上げてしまうと非常に危険です🙄
入社までは誤魔化せるかもしれませんが、結局は損失の方が大きくなりやすいのであまりオススメはできません。

私は法務なので余計にそう思うのかもしれませんが、法務で必要となる英語力は一般的なTOEICや受験英語の能力だけでは対応できないです。
たとえ留学経験があって、ある程度喋れるという場合であっても、それとは別の能力(そもそもの法学知識や国際法の知識)が高度に要求されるので、仮にTOEICで900点超えていても、専門職としての英語能力が身についているといえるかはかなり怪しいところです。
おそらく普通の契約書の読解ですらも難しいと思います。

したがって、専門職の転職では、よほど現在の英語力に自信がない限りは何年も前のスコアを書かない方が良いのではと思っています。
あくまでも「最低限のリーディングができますよ」という意味合いで直近3年以内の860点以上の点数を書くというスタイルが良いだろうと思います。

なお、英語の実務経験が豊富な方については、何年も前のスコアを掲載しても全く問題ございません。
実務経験を補強する材料になると思いますので有益です。

目安は860点



(2)どの程度効果があるのか


続いて、TOEICの点数が高い場合(目安として860点以上)に、どの程度効果があるのかについて検討していきましょう!

まず大きな効果として、篩にかけられない効果があります。

転職市場において、英語能力を重視する企業の多くは、TOEICの点数などで篩にかけます
大手企業等のケースでは800点くらいが足切りラインになると思います。

そのため、それ以上の点数を保有しているのであれば、プロフィールや履歴書を見てもらいやすくなります。
これは非常に大きなアドバンテージです。
そもそも篩にかけられてしまうと、その時点で希望がゼロになってしまうので😭


次に、自分の英語力について、ある程度正しい認識を持ってもらえます!

英語系資格がない状態でいくら「英語の実務経験があります」と言ったところで、企業側からすると本当かどうかわからないのです。
単なる経験則ですが、転職市場では、英語ができると自称する人ほど実はできないという事例が散見されます。

とある面接で、何度も「英語に自信がある」という発言をする方がいたので、日常会話レベルの英語で話しかけてみたところ、自己紹介すらまともにできず、質問にもほとんど答えられませんでした。
TOEICの点数が730点だったので、その点数だとほとんど喋れないのが普通ですし、客観的には妥当な英語力なのですが、本人の中では周りの人間よりも英語ができるという認識で、相当に自信があったようです。
その自信の根拠は、学生時代に行った3ヶ月の短期留学で「何とか生活できたから」というものでした。

たしかに、730点くらいあれば、旅行先で何とか過ごすことはできるでしょうし、基礎的な英文は読めると思います。
しかし、残念ながら、ビジネスの実務で使えるレベルかと言われるとかなり厳しいと言わざるを得ないです。

上記のように、本人の認識と転職市場での客観的評価に大きな乖離があるケースも多いので、自分の英語力に対して、企業側に正しい認識を持ってもらうことが重要になってきます。

そこで使えるのがTOEIC等の英語能力試験の結果です。
自称「英語できます」より、TOEIC等の英語資格で一定の成績を修めているという事実の方が客観的な目安になります。
TOEICで860点以上なら、最低でも「基礎的な読みはできるんだな」「英語に関する最低限の努力はできる人だな」と思ってもらえます。

この認識を持ってもらうことはとても重要なことです。


最後に、英語を使う職種の選考で有利になります。
具体的には、選考の途中で候補者が複数いた場合、点数が高い人の方が優先される傾向があります。

ただし、専門職の選考で優先されるのはTOEICでいうと920点以上からかなと思います。

というのも、英語を日常的に使う専門職に応募してくる人たちの平均点が、大体860点くらいなので、800点台だと差別化が図りづらいです😰
900点ピッタリもそこそこの数いますし、学生の中にもチラホラ存在します。

920点以上だと貴重になってくるので、そのくらいの点数が有利になる基準点かなと思います。

そして、付け加えさせていただきますと、920点を超えるような人たちは猛者ばかりです🤣
私の身近な存在に、920点以上の若者が6名ほどおります。
最高点を保有している人の点数は、たしか970点くらいだったと思います。
彼らは全員、4年以上の留学経験者です。
最長の人は小学4年生から約9年間海外生活(ドイツ→スイス→アメリカだったと思う)をしていた人です。
たしかスコアは950点だったと思いますが、特段TOEICのテスト対策はしていないそうです。

こんな人達に純正ジャパニーズがどうやって勝つんだと🙄

日本にずっといながら920点を超えるのは本当に尊敬しますし、私が面接官ならこれ以上ないほどの高評価をつけると思います。
努力できる人であるということの証明がすでになされているので、ビジネスでもきっと良い結果を出してくれるはずだと推定します。

しかし、920点以上の人たちの中には猛者がたくさんいるので、本当の勝負はそこから始まると思っていた方が良いと思います。
選考でかなり有利にはなりますが、最後の戦いが熾烈です。

私は英語という分野で彼らに勝てる気がしません



(3)今から取るべきか


では最後に、今から取るべきかという論点について考えてみましょう!

この点については、場合分けして考えていきます。


まず、一度も受けたことがない人の場合は、800点以上を1回取るまでは勉強した方が良いだろうなと思います。

転職で英語を活かしたいという欲求がない場合は、実際に受験してスコアを獲得する必要まではないかもしれませんが、最低限TOEICに出てくる簡単な英文くらいは読めるようにはしておくべきです。

これからの時代、英語がある程度読めるというのは当然の前提になるだろうと思います。
喋れるというのはまた違う次元なのでなかなか難しいところがありますが、最低限の文章読解能力は必須になるでしょう。

ただ、その点についても、DeepL先生やGoogle翻訳先生がいらっしゃるので、正直なんとかなります。
しかし、最低限「読める」という自信がないと、働いていてもずっと負い目を感じることになると思うので、自分の将来のために基礎的な勉強だけはしておいた方が良いというのが私見です。


次に、過去にTOEICを受験したことがあって、すでに800点以上を取ったことがある場合は、英語を活かした職業に就きたいという特別な感情がない限りは、別に受験する必要はないと思います。

どうしても英語を活かせる職業に就きたいとか、今後は外資系企業で勝ち上がって行きたいなどの特別な感情が無い限りは、日系企業で英語を使う場面は少ないので、わざわざ長い時間を投資してまで受け直して、高得点を狙いに行く必要はないかなと思います。

それに、すでに800点を超えているのであれば、基礎は十分だと思うので、TOEIC以外の資格を受けた方がメリットが大きいです。
例えば、米国公認会計士(USCPA)、米国公認管理会計士 (USCMA)、海外MBA、日本のEMBA(英語で学ぶ大学院)などです。

TOEICは、差別化があまり図れない「新卒」という集団の中では非常に効果的な資格です。
しかし、専門職の転職では、TOEICで高得点だったとしても、実務で使える英語力を持っているかどうかについて、かなり怪しいという認識を持たれています。
高得点だったとしても、最低限の読み・聞きができるのだろうという推定が働くだけだと思います。

一方で、米国公認会計士や海外MBAなどの英語系専門資格・学位であれば、勉強する内容が実践的で、知識の何割かがそのまま実務で応用できるものです。
そして、実務家として必須となる専門知識を英語で学ぶことができます。

一石二鳥も三鳥もある資格・学位なので、TOEICより遥かに価値が高いです。
そのため、一度800点以上を獲得している人に関しては、他の英語系専門資格を狙うほうが効率的だと考えます。



おわりに

だいぶ長くなりましたが、TOEICの解説をさせていただきました。
皆さまの参考になれば幸いでございます😁

そして、ベンチャーへの転職を検討している皆さまがもしいらっしゃれば、是非SYNCAを活用いただければと思っています。

SYNCAは、ベンチャー企業の経営管理部門に特化しているので、専門職のための転職サイトです。
そして、ベンチャー企業が直接スカウトをするダイレクトリクルーティングサービスなので、上手く行けばスカウト経由での転職ができます!
英語能力を必要としているベンチャーも増えてきているので、英語が得意な皆さまも大歓迎です😁

情報収集のためだけに活用することももちろんできますので、お時間あるときにでもサクッと登録してくださいませ🙇‍♂️



では、また次回の資格解説でお会いしましょう!


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【著者情報】

著者:瀧田 桜司(たきた はるかず)
役職:株式会社WARC 法務兼メディア編集長
専門:法学、経営学、心理学
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