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自称インディーズスポーツライターの当方がつらつらと記した文章をひたすら載せていくマガジンです
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#バスケットボール

ニック・ファジーカス選手のこと

ニック・ファジーカス選手のこと

「ブレイブサンダース」の試合を観に行くのは、約3年ぶりだった。

3年で、このチームを取り巻く環境は大いに変わった。
NBLはBリーグとなり、プロとアマの混在から完全なプロリーグになった。
3年前は座間スカイアリーナだったので一概に比較できないが、ホームであるとどろきアリーナには大画面がたくさん設置されていて、音と光を用いた演出も進化していた。
マスコットも変化していた。りりしいブレイビーくんから

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2018.05.05 サンロッカーズ渋谷対大阪エヴェッサ戦の個人的雑感

2018.05.05 サンロッカーズ渋谷対大阪エヴェッサ戦の個人的雑感

Bリーグもレギュラーシーズンは閉幕週を迎えた。サンロッカーズ渋谷のゲームに足を運び、渋谷(及び青山通り一帯)のプロスポーツクラブを追いかけ、考える日々。いつかこの貯めてきたエッセイを、スワローズやサンウルブズとも織り混ぜながら、一冊の本にまとめていきたいと考えている。

さて、閉幕戦イブとなった対大阪エヴェッサ戦。両者ともプレーオフや降格争いとは関係の無い順位にいる。いわば消化試合である。

1Q

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2018.04.07 Bリーグ サンロッカーズ渋谷対アルバルク東京戦の個人的雑感

2018.04.07 Bリーグ サンロッカーズ渋谷対アルバルク東京戦の個人的雑感

・サンウルブズの不甲斐ない戦いを見た1時間後、僕は青山通りをてくてくと歩き、次のスタジアムへと辿り着いた。久々の青学記念体育館。バスケットボールである。

・去年の暮れ、サンロッカーズ渋谷を見たときは連勝街道まっしぐらだった。ところが、今日観に行くときは東地区の最下位になっていた。最下位といっても、勝率5割を少し切るくらいである。一昔前のスーパーラグビーみたいに、地区ごとの格差のせいで、最下位に

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2017.12.9 Bリーグ サンロッカーズ渋谷対千葉ジェッツ戦の個人的雑感

2017.12.9 Bリーグ サンロッカーズ渋谷対千葉ジェッツ戦の個人的雑感

Bリーグは引き続きサンロッカーズ渋谷を中心に追いかけることにする。

この試合は2位と3位の直接対決。特に渋谷は9連勝と波に乗って迎えた一戦だった。
試合は終始渋谷がリードする。千葉は富樫のスピードあるプレーで序盤はリードを奪ったが、個人頼みの攻撃が見破られると呆気なかった。次第にディフェンスで渋谷は試合のテンポをつくり、ハレルソンやサクレが得点を重ねる。第2、第3Qで千葉に流れを渡しかけるシーン

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2017.10.14 Bリーグ サンロッカーズ渋谷対名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦の個人的雑感

2017.10.14 Bリーグ サンロッカーズ渋谷対名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦の個人的雑感

・昨年はあまりBリーグを見に行けなかったが、今年は意識してバスケットボールを見ようと考えている。気になるチームはbj時代に追いかけていた横浜ビー・コルセアーズ。そして、まずは渋谷を本拠地とするサンロッカーズ渋谷である。まずは渋谷対名古屋ダイヤモンドドルフィンズの試合から。会場は青学大記念館。妹は青学大出身なので馴染みがある大学なのだが、ここの敷地に入るのは初めてではないだろうか。

・青学大記念館

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「試練」に立ち向かえ

「試練」に立ち向かえ

落合里泉、負傷離脱。そんな一方が流れたのは先月末のことだった。

羽田ヴィッキーズの主将であり、名実ともにチームの顔。
そんな彼女がコートに居ない。この悪影響はチームを追いかけている者であれば誰でも頭を抱えてしまう事態だ。先日のエネオス戦も大敗。この状況下でどう戦うのか? チームの底力が問われる、今節の対三菱電機戦となった。

羽田のスターティングファイブは森本、本橋、瀬崎、金本、ワシントン錦。ル

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「キッカケ」は掴めたか?

「キッカケ」は掴めたか?

「Kernkraft 400」という曲がある。

「ベイスターズの山崎投手の出囃しだね」。そう答えられればスポーツが好きな横浜市民としては合格(!?)だろう。だが、僕がこの曲を知ったのは野球ではなく、バスケである。

スコアボードは試合開始まで残り3分であることを示している。スターティング5の紹介が終わった。そして、イントロが流れる。Go Go B-cor! 観客席からのかけ声が響く。僕が好きなバ

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静かなるフリースロー

静かなるフリースロー

第4ピリオドで残り3.5秒。スコアは74ー76でレバンガ北海道が2点リードしていた。何とか時間を使って守り終えたかったが、ここで痛恨のペナルティ。館内は歓声と悲鳴に包まれる。

このピリオドにおける日立サンロッカーズ東京のラストプレーは、2本のフリースローに決定した。

試合は終始北海道がペースを握り続けていた。開始直後から立て続けに11点を奪うと、そのリードをしっかりキープし続ける。ジャマール・

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