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自称インディーズスポーツライターの当方がつらつらと記した文章をひたすら載せていくマガジンです
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#野球

僕は今、西浦直亨の言葉に惹かれている

僕は今、西浦直亨の言葉に惹かれている

1月某日、SNSのタイムラインをダラダラと眺めていたら、このようなニュースが流れてきた。

普段は「応援される」側の指揮官やプレーヤーたちが、ファンを「応援する」言葉をタオルに記す。なるほど、「逆応援タオル」とは良いアイデアだ。
ニュースを読んでいるうちに、誰がどんな言葉を書いているのかが気になってしまった。ただ、見本の画像が掲載されているとはいえ、スマホだと小さくて読み難い。一旦、オンラインスト

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スポーツ観戦との「再会」・その3【20.10.11 鶴見大学対神奈川工科大学@横浜スタジアム】

スポーツ観戦との「再会」・その3【20.10.11 鶴見大学対神奈川工科大学@横浜スタジアム】

野球を観に行きたい。でも、なかなかそれができない。
プロ野球がやっているとは言え、観客数は制限されている。
プロ野球以外にも、高校、大学、社会人と様々なカテゴリーがある。しかし、それらも一部は「無観客試合」の措置が取られている。
致し方のないところはある。このようなアンダーカテゴリーの試合こそ、迂闊に近寄れないものだ。小さいからこそなかなか感染症対策のコストもかけられないものだ。

ただ、全て無観

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スポーツ観戦との「再会」・その2【20.08.22 ヤクルトスワローズ対阪神タイガーズ@神宮球場】

スポーツ観戦との「再会」・その2【20.08.22 ヤクルトスワローズ対阪神タイガーズ@神宮球場】

外苑前駅に、新しい入口が1つ増えていた。
この駅はスポーツが開催されると、いつもスタジアム通りへと抜ける3番出口が混雑する。なので、それを避けて僕は1番出口から抜け出して、周辺のコンビニで買い物をしたのち、スタジアム通りの坂道を登るのが去年までの道のりだった。

そしたら、いつの間にか2番出口ができているではないか! いや、思い出した。これは工事中だった出口で、それが完成したということだ。
新しい

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神の視点で野球を観る

神の視点で野球を観る

どの席で試合を観るか? には人それぞれこだわりがあると思うが、僕は野球を観るときは2階席とか、高い位置で観戦するようにしている。外野よりも内野側ならば、なおよろしい。

こういうパノラマ的な眺めだと、選手個々の表情が見えないとか、ピッチャーがどんなボールを投げているのかがわからないとか、写真撮影が難しいとか、そういうデメリットはもちろんある。
そんな中で僕が高い位置からの眺めを好むのは、「選手の小

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この選手名鑑が好きだ!

この選手名鑑が好きだ!

2月末からJリーグが、そして3月末からプロ野球が開幕し、本格的なボールゲームシーズンが始まる。そんな季節に準備することの1つに、「選手名鑑を買う」ことが挙げられる。
僕が買う選手名鑑は数年前から固定されている。下記の2冊だ。

どちらもポケットサイズである。スタジアムにカメラやら応援グッズやら食糧やらをやたらと持って行く身であるが故に、重量は少ないほうが望ましい。

サッカーだと、エルゴラッソのも

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リーダーシップ

リーダーシップ

試合が急転したのは、ヤクルトの2点リードで迎えた7回表だった。

2番手投手の大下が2アウト2塁の場面で降板。ワンポイントリリーフとして梅野がマウンドに登った。若干19歳の期待の若手だ。
普段は強心臓を見せる若武者も、この場面のプレッシャーは計り知れなかったか。それもそのはず、ヤクルトが勝てば2位が決まり、クライマックスシリーズのホーム開催権を得る。今日の勝利は、ただの1勝ではない。
宮崎・ソトの

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自由席の「自由」

自由席の「自由」

スポーツ観戦で発生しがちなトラブルのひとつに、「座席」に関するものがある。
例えば、獲っていた座席を乗っ取られた、座席を詰めない、ここで見たいと思ったら座席にモノが置いてあって占領されていた(そして、試合が始まっても占領されていた座席に誰も来ない腹立たしさよ!)など。また、良席を奪うために待機するための列が長くなり、周辺住民とのトラブルも発生してしまうケースもある。

これを避けるために、最近は指

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エースが一人じゃ戦えない

エースが一人じゃ戦えない

大阪桐蔭、圧倒的強さで史上初2度目の春夏連覇! 金足農と東北勢の初Vの夢叶わず【全国高校野球】<最終日 決勝 ○大阪桐蔭13―2金足農●>第100回全国高校野球選手権記念大会は21日、阪神甲子園球場で最終日を迎えた。決勝戦は、大阪桐蔭(北大阪)が金足農(秋田)を下し、史上初となる2度目の春夏連覇を果たした。

さて、そんな今大会で大阪桐蔭高校以上に注目を浴びたのは、準優勝を果たした金足農業だろう。

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暑いゲームは、暑いうちに

暑いゲームは、暑いうちに

僕が尊敬するスポーツライター、故・山際淳司氏の本に「夏の終わりにオフサイド」というものがある。山際氏は「江夏の21球」など多数のスポーツノンフィクションを生み出している作家だが、この本はどうも毛色が違う。
一言で評すならば、ノンフィクションとフィクションの間を彷徨っている。もちろん、実在する有名なスポーツ選手が出ている作品もある。でも、その周囲を取り巻くエピソードは、どうやらたっぷり「虚」が含まれ

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都市対抗野球へ、ようこそ!【大会総括後編/社会人野球は3つ目の元号を乗り越えられるか?】

都市対抗野球へ、ようこそ!【大会総括後編/社会人野球は3つ目の元号を乗り越えられるか?】

大会総括前編はこちらからどうぞ



平成最後の都市対抗野球を見終えた今、「都市対抗野球にとって【平成】とは何だったのか」…を考えるには、「日本のスポーツ界にとって【平成】とはどんな時代だったのか?」を踏まえる必要があるだろう。

僕はこの問いに対して、二つの仮説を提示したい。
ひとつは、平成という時代における日本スポーツ界の最大の変化は「サッカーの拡大及びプロスポーツ文化の発展」だということ。

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都市対抗野球へ、ようこそ!【大会総括前編/みんな守安・藤井が大好きだった】

都市対抗野球へ、ようこそ!【大会総括前編/みんな守安・藤井が大好きだった】

守安重工守安・藤井
藤井重工藤井・藤井
守安重工守安・守安
守安乳業守安・藤井

この文字列を見て「作者は都市対抗の見過ぎで頭がおかしくなったのか…」と言われれば、ハイと答えるしかない。
ひとまず、よくわからない方はこちらの記事を一読して頂ければ幸いである。
補足すると「守安乳業守安・藤井」は、「本大会で完封した投手は某乳業メーカーよりビヒダスが15個贈呈される」ことを踏まえ、本大会でひたすら完封

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都市対抗野球へ、ようこそ!【2018.7.21編】

都市対抗野球へ、ようこそ!【2018.7.21編】

都市対抗野球における隠れた魅力。それは「タダで配布される応援グッズ」である。
この大会はチケットだけでなく、グッズもタダで手に入る。何と観客的にはお金がかからない大会だろうか!
手に入るグッズの代表例として、下記の2つは外せないだろう。

・チーム紹介の小冊子
・うちわ

うちわというのが、何とも夏の野球大会という風情が醸し出されてとても良い。
さらに、各チームが嗜好を凝らしてこのようなグッズが追

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都市対抗野球へ、ようこそ!【2018.7.20編】

都市対抗野球へ、ようこそ!【2018.7.20編】

守安重工守安・守安

一体全体、この用語の守安は何なのだ? と思われる方が大半だろう。
これは「三菱重工神戸・高砂に所属する守安玲緒投手が、都市対抗野球で連投している」ことをを称えた標語である。
プロ野球選手を多く輩出している有力地方大・富士大学から社会人野球入り。以降毎年のように東京ドームの先発マウンドに上がり、勝ち進めば次のマウンドも支配する。連投連投また連投。この1試合の積み重ねで、彼はこの

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都市対抗野球へ、ようこそ!【2018.7.15編】

都市対抗野球へ、ようこそ!【2018.7.15編】

HondaがJR四国に敗れる!
大会2日目に舞い降りた、衝撃的なニュース。優勝候補筆頭と言われていたHondaが負けた。しかも、前年の1回戦でコールド勝ちした相手にである。
ダイジェスト映像を確認しただけだが、相手に先手を奪われ、攻めあぐねているうちに突き放される…というものいだった。これが野球の恐ろしさなのか。勝負に絶対などない。

さて、明日のHondaA勢はどうなるだろうか?
というのも、H

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