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NovelJamの思い出

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人間は短期間で小説を生み出せるのか? 新たなる知のスポーツこと「NovelJam」に参加した、僕の波乱万丈の体験ルポ(と作品)
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2018年3月の記事一覧

NovelJam2018回顧録 第6話

NovelJam2018回顧録 第6話

「異」と「差」の違いTwitterの印象とは違うな。
ペンネーム「腐ってもみかん」君(以下みかん君とする)とのファーストコンタクトで抱いた第一印象である。

文章を書かせることで、よりその印象は前向きなものへと変わっていった。影がありつつも、大人っぽい艶がある地の文と登場人物。ラッパーということもあり、テンポも良かった。
アイスブレイクで話を聞いているうちに、社会問題への強い関心があることもわかっ

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NovelJam2018回顧録 第5話

NovelJam2018回顧録 第5話

ローリング・ストーンズと山田太一お題が発表された。T理事長がそれっぽいメガネをかけ、それっぽい額縁を持っていたので、おいおい小渕官房長官かよ! と小声でつっこんだら、本当に小渕氏のモノマネだった。そう、テーマは「平成」である。

平成か……。「平」「成」という漢字からアイデアを膨らませて書いて良い、という指示も出た。そういう使い方をした班も実際にはある。だが、E班は両作品とも時間軸や時代性をベース

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NovelJam2018回顧録 第4話

NovelJam2018回顧録 第4話

キーワードは「フォロワーシップ」さて、第4話は実際にNovelJamでお話した自己紹介スピーチの掲載ということにする。本番は若干アドリブを入れたので、厳密には違うところもあるが、概ね同じということでご了承頂きたい。
来年は来年でNovelJamのレギュレーションは変わっているかもしれない。でも、こういう立場の人間が、こういう思いを抱いて編集役も参加しているんだな、ということが伝われば幸いである。

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NovelJam2018回顧録 第3話

NovelJam2018回顧録 第3話



編集の命運はスピーチにあり!運命の日である。

八王子の大学セミナーハウスに到着したのは、12時を少し過ぎたあたりだったろうか。そのわりには、もう席は半分近く埋まっている。みんなの並々ならぬ、熱意が伝わる。
受付を済ませ、席に案内された。僕はEの札が掲げられているところを訪れた。一人は根木珠さんだった。静かに本を読んでいる。ここは彼女なりに集中しているとみて、会釈のみとする。
もう一方は、昨年

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