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都会で朽ちて田舎で土に還る

 人は様々に便利なものを造り、ルールを作り、社会を創って来ました。

日々進化を遂げ、最も洗練されているであろう現代社会、なのに

人はどうしてこうもストレスと不平と不満にさらされているので

ありましょうか?

まあ自分の心の持ちようなのかも知れません。

なんで世の中はこんなに不平等なんだと思っている人もいるかも知れません。

でも、世の中は不平等で当たり前なのです。みんな同じものは一つとして

ないのだから。人間社会においては、権利や機会など法の下に於いては平等

となっているでしょう。それはあくまでルールの話。自然環境の中にあって

は平等もへったくれもありません。

 だから自然がそこら中に溢れている田舎であれば、不便なのは当たり前。

大体人間のために作られた訳ではありませんから。河にしろ山にしろ。

その不便の中で頭をひねって便利なものを作ろうとする。そうすると、

多少不便でも前より良くなったと喜べるかもしれません。

 逆に都会(都市)は人間が作り出した人工物に囲まれています。

人工物なんだから人間の都合に合わせて作ったもの。なのに不便だなんて

腹が立って仕方がありませんね。

多少の不便も我慢ならないかも知れません。

 二つの例は極端ですが、今の世の中、結構この『都会脳』と言いますか、

「世の中は人間に都合が良くて当たり前」

マインドな方を見かけます。モノに対して、自分の思い通りじゃないから

怒るのはまだ許せるとしても、他人の言動が自分の都合に合って無いから

他人に対してきつく当たると言うのにはさすがに閉口します。

開いた口が塞がりません。口は開いてしまうのか閉じてしまうのか

どっちかわかりませんが、ぽか~んとしてしまいます。

 人間の成長には人生の挫折や苦労が時に必要だとか言いますが、

とにかくこの世は人間の都合で出来ていない。ましてや自分の都合の

良いようには出来ていない。ただ、都合の良いものが自然発生的に出来る

事は無いが、創り出すことは出来る、かも知れない。

と言う事を忘れてはいけないのだと思います。

そうしないと、「なんでこうなんだ!」「こうならないなら消えろ!」と、

世の中につばを吐きまくって朽ち果てていきます。


……都会がダメで田舎が良いと言う話ではありませんので、念のため。

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